防ダニマットレスの特徴・種類・選び方
この記事は、
「赤ちゃんがいるからダニのつかないマットレスがいい」
「ダニアレルギーでアトピーが出てきちゃって・・」
という人に向けて書いています。
布団はしょっちゅう干してるし、雨の日は布団乾燥機もかけてるし、空気清浄機もつけてがんばってるのに、なぜかダニが出てきちゃう・・・
そんな困りごとは、マットレスを変えることで解決できるかもしれません。
ダニが来ないマットレスの選び方はかんたん。
以下2点を兼ね備えた商品を選ぶだけ。
・素材をウレタンorファイバーから選ぶ
・防ダニ加工のあるものを選ぶ
詳しく解説します。
防ダニマットレスの選び方①素材はウレタンorファイバー
まずは素材です。
防ダニマットレスの素材はウレタンまたはファイバーを選びます。
綿はダニが繁殖しやすい素材なので、綿の敷布団を使っているなら今すぐ替えてください。
また、コイルマットレスには詰め物の中綿に綿が使われていることがあります。
カタログや公式サイトに断面図があれば確認できますが、安物だと素材がはっきりわからないこともよくあります。
これらに比べて、ウレタンだとダニが繁殖しづらく、綿に比べて約1/100程度になります。
ファイバーもプラスチック素材なので、ダニにとっては居心地が悪い環境です。
マットレスをこれらの素材に取り換えるだけでダニが激減します。
ファイバーマットレスは種類が少ないですが、ウレタンマットレスは最も普及していて種類が膨大にあり、選ぶのに困りません。
防ダニマットレスの選び方①防ダニ加工の有無をチェック
次に防ダニ加工の有無をチェックします。
商品カタログや説明書、楽天などのセールスページを見て、加工があるかどうかを確かめましょう。
防ダニ加工がをしているなら、商品のウリになる情報なので、必ず書かれています。
防ダニ加工の方向性は主に2つ。
・化学的に防ぐ
・物理的に防ぐ
順に解説します。
忌避薬剤加工で化学的に防除
一つ目は、忌避薬剤を用いた加工をして化学的に防除するアプローチです。
ダニの嫌いなニオイを発散させて遠ざけるということですね。
(※殺虫剤ではなく忌避剤です)
よく使われる素材は、帝人の「マイティトップⅡ」です。
マイティトップⅡは安全性の高いフタルイミド系のダニ忌避剤を使用。
10回の洗濯にも耐え、効果は3年持続するといわれています。
例えるなら、シロアリの食害から家を守るのに、柱に薬を塗るようなものです。
「それって人体に有害じゃないの?」
と思うかもしれませんね。
たしかに、成分が濃すぎる場合はそうした懸念もあります。
しかし、マイティトップⅡは急性経口毒性試験、変異原性試験、皮膚刺激性試験(パッチテスト)などの様々な試験で安全性を確認済です。
さらにマイティトップⅡは防ダニだけでなく、最近の増殖を抑制して、抗菌防臭効果もあります。
一石三鳥の素材ですね。
高密度織物で物理的に防除
二つ目は、高密度織物で物理的防除する方法です。
マットレスカバーをダニの体の大きさより細かく編み上げることで、ダニが通り抜けられないほど隙間を小さくします。
例えるなら動物園の檻と同じです。
ライオンやクマだと、身体が大きいので、檻と檻の間隔が多少空いていても逃げられることはありません。
リスなどの小動物や小鳥ならより細かな編み目が必要ですね。
ダニだとさらに隙間を小さくする必要がありますが、不可能ではありません。
マットレスの売り文句を眺めていて「高密度カバー」などのフレーズがあれば、このパターンです。
防ダニマットレスおすすめランキング
防ダニマットレスのおすすめ商品をランキング形式で紹介します。
ノーブランドのメーカーがよくわからないものは、どれだけ安くても今回のランキングからは外しました。
赤ちゃんやアトピーでお困りの方のために、生産体制がわかる安全なマットレスに絞って紹介しています。
防ダニマットレス①モットン(日本製)
素材:ウレタン
防ダニ加工:なし
価格:39,800円
モットンは知る人ぞ知る良質な国産マットレスです。
ネット販売のみなので一般的な知名度は高くありませんが、マットレス界隈では非常に有名な商品です。
ダニが住み着きにくいウレタン製。
ホコリも出ないのでハウスダストアレルギーの子供でも安心。
厚みがたっぷり10㎝あるため底付きの心配は不要。床に敷いてもベッドに敷いても同じように使えます。
モットンは寝返りしやすいマットレスで、従来の8割の力で寝返りができるため、腰痛の方におすすめです。
硬さが3種類から選べるのと、90日間全額返金保証がついているため、損しないマットレスです。
関連記事:モットンの口コミは悪い?高反発マットレスの辛口評価
防ダニマットレス②雲のやすらぎプレミアム
素材:ウレタン
防ダニ加工:あり
価格:39,800円
雲のやすらぎプレミアムはその名前のとおり、まるで雲の上に寝ているようなふかふかの敷布団です。
厚さ17㎝、5層構造の大ボリューム。
新クロスクラウド製法により、体重190kgの力士をラクラク受け止めるクッション性と体圧分散性を発揮します。
防ダニ性能は優秀。ダニが寄り付きにくいウレタン製で、かつ片面に防ダニ中綿のマイティトップⅡを使用。
防ダニだけでなく抗菌防臭性能も認められ、SEKマークを取得しています。
公式サイト限定特典として、100日間返金保証がついてきます。モットンと同じく損しないマットレスです。
「硬いマットレスはニガテ」「柔らかい方が好み」という人におすすめです。
関連記事:【雲のやすらぎプレミアムの悪評】腰痛悪化?口コミの評判と真相
防ダニマットレス③エアウィーヴスマートZ01(三つ折りタイプ)
素材:ファイバー
防ダニ加工:なし
価格:66,000円
エアウィーヴは「浅田真央さんのマットレス」で知られる超有名商品です。
素材はファイバー製。
もとはプラスチックなのでホコリが出ず、ハウスダストの心配が不要です。
また、通気性が抜群なのでカビも生えません。ダニにとっては住みづらいことこの上ない環境です。
さらに「洗えるマットレス」という売り文句のとおり、汚しても家のシャワーで丸洗いできます。
いざとなったら洗えるという安心感は、ママにとっては大きいですよね。
これなら赤ちゃんの吐き戻しやおもらしも怖くありません。
ただし、有名ブランドだけあって、値段が少しお高いです。
最もスタンダードなエアウィーヴ01で、シングル66,000円。
ベッドマットレスタイプだと10万円はします。
トッパー(マットレスの上に補助的に敷くタイプのマットレス)なら3万円台からありますが、防ダニという目的を考えると、今の敷布団を捨てて丸ごと取り替えたいところ。
「健康のためにはお金に糸目をつけない!」という人にはおすすめです。
関連記事:エアウィーヴの口コミ
防ダニマットレス④ニトリボリューム防ダニ敷ふとん
素材:ポリエステル
防ダニ加工:あり
価格:5,990円
「お、ねだん以上」のニトリからボリューム防ダニ敷ふとんを紹介します。
厚さ8㎝は通常の敷布団の1.5倍。3層構造でしっかり体を受け止めます。
側生地に抗菌防臭防ダニ加工を施しています。
重量も約4㎏と軽く、持ち運びラクラク。
そしてなんといってもお値段! 5,990円は格安です。
安い敷布団によく使われるポリエステル製なので、寝心地がちょっと心配ですが、そこさえ目をつぶればコスパは非常にいいですね。
関連記事:ニトリマットレスおすすめ
マットレス以外の防ダニ(予防)対策
マットレスを替える以外の防ダニ(ダニ予防)対策を紹介します。
ダニを予防するには、ダニの住みづらい環境にする必要があります。
ダニが住みづらい環境とは、具体的には
・温度が低い
・湿度が低い
・食べ物がない
の3つです。
ダニの繁殖しやすい温度は20~30℃、湿度は60%以上。
食べ物はベッドでいうと髪の毛、フケ、垢などです。言い換えれば汚れ対策ともいえますね。
このうち温度はコントロールしづらいので、湿度と食べ物の2つで対策をします。
すなわち、マットレスが湿らないようにしつつ、清潔を保つということですね。
具体的な対策は以下です。
・防ダニカバー(シーツ)を使う
・マットレスプロテクターを使う
・マットレスを頻繁に干す
・ダニ対策アイテムを使う
・シーツを頻繁に洗う
以下、詳しく解説します。
防ダニ対策①マットレスカバー(シーツ)を使う
防ダニのカバー(シーツ)を導入してみましょう。
忌避薬剤を使用しているものより、高密度で物理的にダニの侵入を防ぐものの方がベターです。
その理由は、
・お肌に直接触れるものであること
・忌避薬剤は洗濯すると効果が弱まること
の2点です
通常、マットレスは洗濯しないので、忌避薬剤の効果が長持ちしますが、シーツは洗濯することが前提です。
そのため洗っても効果が弱まらない高密度シーツがおすすめです。
・アレルガード(ボックスシーツ)
高密度生地でシルクのような肌触り。ダニの侵入を許さないトリプルステッチ仕上げ。ボーケンの検査でダニ通過数0という完璧な結果を残しています。20種類の豊富なカラー展開をしていて、お好みでお部屋の雰囲気を替えられます。
・アルファイン
信頼の東洋紡製。高密度ながらガサツキ感なし。ポリエステル80%綿20%で、15種類のカラー展開。
・ダニゼロック
お肌に優しい綿100%。5種類のカラー展開。フラットシーツタイプ。10,900円とちょっとお高いですね。
・ディーガード
0.3デニールの超極細繊維を高密度に織り上げ、ダニだけでなくフケや皮脂、ハウスダストもシャットアウト。値段はお高めですがなんと5年保証がついています。
・ミクロガード
帝人製のダニ・ハウスダスト対策シーツ。フラットシーツもボックスシーツも両方あります。洗ってもすぐ乾きます。日本製で安心。ファスナー付きでダニの侵入をしっかりブロックします。
5種類紹介してきましたが、おすすめは最安値のアレルガード。
1万円以上がザラの防ダニシーツの中で、唯一3,000円台で入手できます。
お金に糸目をつけないなら長く使えるディーガードをおすすめしたいところですが、セットで3万円以上するので手を出しにくいお値段です。
防ダニ対策②マットレスプロテクターを使う
マットレスプロテクターはその名前のとおりマットレスを保護する鎧のようなアイテムです。
見た目はボックスシーツですが、シーツのような肌触りのよさはありません。
そのため、マットレスプロテクターとは別にシーツが必要です。
防水性のあるものがほとんどで、フラットシーツタイプ・ボックスシーツタイプ・ジップアップタイプと大きく3種類あります。
汗からマットレスを守るだけなら、フラットシーツタイプで十分ですが、ダニ対策ならすっぽりマットレスを覆うジップアップタイプをおすすめします。
湿気と汚れの両方からマットレスを守ってくれます。
ついでに乾燥剤でも入れておけば湿度も低く保たれて完璧です。
防ダニ対策③マットレスを頻繁に干す
干すのはあらゆるマットレスのお手入れの基本です。
干すことで湿気を払ってカラカラの状態に保ちます。するとダニが嫌がる環境になります。
頻度はできれば週1回程度は行いたいところです。
敷布団はベランダで干すイメージがありますが、マットレスの場合は天日干しより陰干しが推奨されています。
外に干せないときは、室内でも可能です。マットレスを壁に立てかけて除湿器をONにしてから外出しましょう。扇風機も併用するとさらに効率がよくなります。
除湿器のスイッチを入れっぱなしで2~3時間もそのままにしておけば、マットレス内部の湿気はかなり減っています。
コツはマットレスの裏面を乾かすことです。最も湿気がたまりやすい裏面に風を当てることで早く乾燥させることができます。
防ダニ対策④ダニ対策アイテムを使う
ダニ対策アイテムを使うのも有効です。
・ダニ捕りシート
・レイコップ
など。
ダニ捕りシートはダニ捕りロボが有名ですね。
マットレスとシーツの間に挟んでおくことで、いわばゴキブリホイホイのようにダニを誘引します。
毒ではなく水分を奪って乾燥させて殺す仕組みなので、安全です。
レイコップは布団を乾燥させつつ紫外線でダニを弱らせます。
レイコップをかけるのが面倒ならROCKUBOT(ロックボット)も検討の余地ありです。
ROCKUBOTはレイコップとルンバを足して小型化したようなアイテムです。
マットレスと敷布団の間に入れてスイッチをONしておくだけで、自動で動き回ってウイルスやダニを除去してくれます。ズボラさんにぴったりですね。
クラウドファンディングで1,100万円集めて商品化にこぎつけているので、そもそもの需要が高かったことがうかがえます。
関連記事:
【ROCKUBOTの口コミ】ダニの駆除・除菌効果は?使い方も解説
防ダニ対策⑤シーツを頻繁に洗う
シーツを頻繁に洗うことで、汚れ対策になります。
いくらお風呂に入って清潔にしていても、人の体は常に新陳代謝を繰り返しているため、寝ている間に老廃物が排出されます。
寝ている間に出るフケ・垢・髪の毛・汗がシーツに付着し、ダニの食糧になってしまいます。
そこで、定期的にシーツを洗濯してスッキリ汚れを落とすことで、ダニの食糧がない環境を作ることができます。
また、洗濯するとダニの死骸やフンも洗い流すことができます。
ダニアレルギーは生きたダニだけでなく、死骸やフンにも反応して発症するため、これらを一掃することで、アレルゲンを取り除くことができます。
食べ物のない環境では、繁殖はもちろん生き延びていくことさえできませんから、ダニがよりつきにくくなります。
関連記事:マットレスのダニ対策