マットレスのノウハウ

マットレスのダニ予防は退治→除去→予防の3つの対策

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マットレスのダニ退治(駆除)

方法①布団乾燥機

最もお手軽で効果的なダニ対策は、発生してしまったダニを高熱で退治することです。

布団乾燥機は最高60度の熱風でマットレスを温め、高熱と乾燥のダブルパンチでダニを退治できます。

ただし、ノンコイルマットレスは、熱に弱い素材が多いです。ウレタンやファイバー製だと40~50℃程度の弱めの設定にして使いましょう。

薄いマットレスやベビーベッドだとふつうに布団乾燥機をかけるだけで十分ですが、分厚いコイルマットレスだと、隅々まで熱が行きわたりません。

そんなときは、ホース付きの乾燥機なら、側面のエアレット(空気孔)にホースを押し当てることで、中に熱風を送り込むことができます。内側から温められると、マットレスの全方位に熱が拡散するので、効率的です。

ドライヤーでも死滅しますが、スポットで小さな面積しか当てられず効率が悪いです。

アイロンは熱すぎるのでNG。素材が劣化します。スチームアイロンだと熱と蒸気で余計に弱るのでやめておきましょう。

方法②クリーニング

クリーニング業者に依頼するのも手です。

プロの洗浄でしっかりダニ除去、ついでに除菌もしてくれてすっきりさっぱり。

ここで問題になるのは金額と持ち込み方です。

マットレスのクリーニングは高いです。5000円で洗えたら超ラッキー。相場は1万円ぐらいです。マットレスの金額や使用年数によっては買いなおしたほうがコスパが良いことも多々あります。

持ち込み方は、回収にきてくれるなら良し(回収費用もクリーニング代金に上乗せされていることをお忘れなく・・)。

自分で持ち込もうと思ったら一苦労です。三つ折りでもかさばるのに、ベッドマットレスともなると一人で持ち運びするのはほぼ不可能。一戸建てで大きめの自家用車があるならなんとか運べますが、マンション住まいで車もないとなると、実質この選択肢はとれません。ドアやエレベータなど数々の障害を乗り越えて、お店までどうやって運ぶのか。算段がついているならいいですが、無鉄砲に「お店で洗ってもらう!」と決めてしまうと必ず後悔することになります。

新品の購入も視野に入れて検討しましょう。

方法③ダニ駆除剤

ややマイナー商品ですが、ダニアースパウダーなどの粉末剤系のダニ駆除剤を使う方法があります。

使用方法はカーペットや畳に薬剤をふりかけて、その後掃除機で吸います。

粉なので吸い残して子供が吸い込んだらという懸念もありますし、あまりおすすめはしません。

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方法④天日干し

布団を天日干ししてダニを追い払うというのはよく聞きますね。

高温と乾燥で退治するという点では布団乾燥機と同じ原理です。

マットレスにも同じことがいえますが、実はあまりおすすめな方法ではありません。

なぜかというと、マットレスの素材は日光に含まれる紫外線で劣化しやすいからです。ウレタンフォームやファイバーは日光に長時間さらすと変色して脆くなります。そのため、どうしてもやらなければいけない場合でも、干す時間はせいぜい1~2時間程度に収めておきましょう。

「トゥルースリーパーの中材がまっ黄色になっちゃった」という口コミもよくありますが、これも少なからず日光の影響があります。

かといって陰干しでは高温にならないので退治できません。

方法⑤側生地の高温洗濯・乾燥

マットレスのダニ退治をするときは、側生地のダニ退治もペアで行います。

布団カバーやシーツをはいで、洗濯・高温乾燥をします。通常の温度の水では死なないことがありますが、高温乾燥の時点で確実に死滅します。家庭用の乾燥機で十分ですが、ダニがいるかもしれないカバーを家で洗いたくないのなら、コインランドリーに持ち込んでもかまいません。

方法⑥ダニアースなど燻煙剤

あまりおすすめしないやり方ですが、ダニアースなどの燻煙剤を使う方法もあります。

集合住宅や狭いマンションでも周りに迷惑をかけずにできます。

洋服や布団など、肌に触れるものには覆いをかけて燻煙成分が降り注がないようにするのが本来のやり方ですが、マットレスのカバーをひっぺがして裸で放置して成分をマットレスに浸透させるという手もあります。

例えばダニアースレッドなら、

・フェノトリン(ピレスロイド系)
・メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)
・アミドフルメト(トリフルオロメタンスルホンアミド系)

の3つの有効成分でダニを退治します。

成分は人体には害が少ないとされていますが、本来の使い方とは違う使い方をするので、使用は自己責任です。

レイコップでマットレスのダニ退治はできる?

レイコップはUV除菌ができる布団クリーナーとして注目を集めています。

紫外線による殺菌効果はあるのでしょうが、ダニ対策に限ると、「とても有効な手段です!」とは言い切れません。

その理由は、ダニが死滅しきらないからです。

レイコップのHPで、ダニにレイコップの紫外線を照射した結果が報告されています。

参考:UVランプでダニがヨロヨロに!?—レイコップの最新研究成果とは – RAYCOP 

ダニの動きは緩慢になりましたが、死滅したという記載はありませんでした。一時的に弱らせるだけで、ダニを殺すほどの効果はないようです。

退治と除去をいっぺんにできるとダニ対策が劇的にはかどりますが、今の技術力ではそこまで便利になっていないようですね。残念です。

マットレスのダニ除去

掃除機

ダニ退治が終わったら、次はダニを除去します。

退治と除去はイコールではありません。布団乾燥機でダニが死滅しても、ダニの死骸や糞、抜け殻はまだそこに残ったままです。

何がいけないのかというと、ダニアレルギーの人は、生きたダニだけでなく、死んだダニや糞にも反応してアレルギー症状を発症するからです。

アレルゲンをすっきり排除しないと、真の平和は訪れません。

マットレスのダニ除去①掃除機で吸い取る

やり方は、掃除機で吸い取ります。布団クリーナーやスティッククリーナーなど、布団に押し当てて吸い取れるものなら何でも構いません。

カバーをはがして本体を裸にした状態で、田んぼの端から稲刈りをするようなルートで、隙間なく掃除機の吸い込み口を押し当てて丁寧に吸い取ります。

表面が終わったら裏面です。

全部で10分もあれば完了です。

マットレスのダニ除去②シーツの洗濯

次にカバー・シーツの洗濯をします。

普通の家庭用洗濯機でOK。

洗濯することで、ダニ本体や死骸・抜け殻・糞だけでなく、ダニの食糧となるフケ・髪の毛・垢なども洗い流すことができます。

食糧がなければいっそう住みにくい環境になるので、掃除機をかけたときだけでなく、理想は週1回程度、最低でも月1回程度はシーツの洗濯をする習慣をつけましょう。

マットレスのダニ予防

マットレスからダニをすっかり除去したら、最後はダニが再発生しないようにするために予防をします。

予防するためには、ダニが好む環境にしないことが大切です。

ダニが好む環境とは、以下の3条件がそろっていることです。

1.適温
2.湿度が高い
3.エサが豊富

1.適温

ダニが好む温度は20~30℃です。

この条件は外すことが困難です。

人が寝ていると、どうしてもマットレスは人肌に温まります。しかも一日6~8時間という長時間にわたって保温されます。マットレスの温度を下げるのは何らかの工夫でやれなくはありませんが、冷たいマットレスで寝ると今度は安眠が妨げられます。

以上の理由から、温度管理はあきらめて、残りの2つの条件を除去することを考えます。

2.湿度が高い

マットレスの湿度が高くなるのは、

・空気中の湿気を吸う
・寝汗を吸う
・マットレスにこぼした水分を吸う

といったタイミングです。

いずれの場合でも、マットレスプロテクターやベッドパッドで外気と遮断することで、防ぐことが可能です。

3.エサが豊富

マットレスの中でダニのエサになるものは、

・垢
・髪の毛
・フケ

です。

放置しておくとどんどん堆積してダニにたっぷりごちそうを提供している状態になります。栄養がつくと卵を産んでさらに増殖します。

髪の毛やフケは掃除機で吸い取れますが、垢はこびりついているので吸引できません。洗剤で分解して除去する必要があります。こまめにシーツの洗濯をしてエサがない状態にしておきましょう。

予防方法①ダニ予防シート

ダニ予防シートは具体的には、マットレスプロテクターやダニ防止加工のシーツを指します。

プロテクターはマットレスをすっぽり覆ってジッパーで密封することで、隙間をなくして物理的に侵入経路を遮断するというアプローチです。

同じく、高密度のシーツを使う方法もあります。「ダニ防止」などと書いてあるシーツは高密度シーツです。

ダニの体長は0.2~1mm程度。シーツの網目がこれ以上細かいと、ダニは物理的に入ってくることができません。

ただし、フラットシーツやボックスシーツでマットレスを完全に包み込むことはできないので、不完全な防御方法といえます。多少高くてもマットレスプロテクターを使うほうが安心です。

関連記事:マットレスプロテクター

予防方法②除湿敷きパッド

除湿敷きパッドを敷いて、寝汗などの水分がマットレスに達する前に吸い取る方法があります。

放湿効果も高く、お手軽です。

ただし機能性が高いのでお値段がふつうの敷きパッドに比べて高いです。倍ぐらい。1万円を超えるものもありますが、そこまで高機能なものは不要です。

予防方法③換気

ジメジメ湿ったまま締め切って、空気がよどんでいるお部屋はダニにとって居心地がいい環境です。

ワンルームで玄関直結の間取りだと、雨の日に帰ってきて濡れた靴や傘を玄関に放置しておくだけでも湿度が上昇します。

そこで換気をすることで、お部屋に溜まった湿気が振り払われ、湿度が下がってダニが生育しづらい環境になります。

窓を開けるだけなのでお手軽です。

予防方法④ダニ捕りロボ

ダニ捕りロボは「ロボ」と書いてますが、家電ではありません。ダニ捕獲シートで累計1600万個売れてる超ヒット商品です。

マットレスとシートの間や、マットレスとベッドの間に挟んで置きっぱなしにしておけば、ゴキブリホイホイの要領でダニが集まってきて捕まるという商品です。

人気の理由は安全性の高さ。

人体に有害な成分を一切使わず、人に優しい成分だけを使っています。

まず、誘引剤は食品粉末やビール酵母などの天然成分です。

ダニを殺す方法は、毒ではなく、吸湿性セラミックが体表に付着し、乾燥させて殺します。

外部機関による試験でも、安全性は高く評価されています。

日本食品分析センターでマウスを用いた急性経口毒性試験を行ったところ「食塩よりも毒性が低い」との分析結果でした。

また、皮膚につけてかぶれや炎症を見る「クローズドパッチテスト」では、炎症がおきませんでした。

遺伝毒性や発がん性を検査するAmes試験でも「遺伝子に影響を与えない」との結果が。

これなら子供や赤ちゃんのいる家庭でも安心ですね。

関連記事:ダニ捕りロボは効果ない?怪しい口コミ評判を徹底検証!

予防方法⑤スプレー

スプレー

スプレーだとキンチョーの「ダニがいなくなるスプレー」がおすすめです。

月1回スプレーするだけでダニの駆除と予防ができます。

殺虫成分はピレスロイド系のフェノトリン。除虫菊由来で、人体への影響が少ないため、殺虫剤でよく使われています。

マットレスだけでなく布団、カーペット、畳、ソファ、ぬいぐるみなど布製品全般に使えます。速乾性でベタつきません。

予防方法⑥ROCKUBOT

ROCKUBOTは全自動で布団のダニ・細菌・ウイルスを除去してくれる除菌ロボットです。

マットレスの上に置いてスイッチを入れておくだけで、すみずみまで自動走行して殺菌してくれます。

ベッドの端までいくと、センサーで感知して落ちずにUターンして戻ってくる賢い子です。

ルンバを布団専用にしたようなイメージですね。

ダニ予防効果は第三者機関による検査で、「ダニの増殖が97.6%抑えられる」という実験結果が出ています。

参考:【コンパクト除菌ロボROCKUBOT】公式サイト

関連記事:【ROCKUBOTの口コミ】ダニの駆除・除菌効果は?使い方も解説

マットレスのダニ対策まとめ

ダニ
まとめです。

マットレスのダニ対策の正しい効果的な順番は、以下の3ステップです。

1.退治
2.除去
3.予防

プロのクリーニングサービスに任せるのはラクですが、料金をがっぽり取られるので、自分でやってコスパよくダニを退治しちゃいましょう。

ダニはとても小さいので、気づかないうちに刺されていて、かゆみを感じて初めてダニの存在に気付く、というパターンが多いです。

以下のような症状が出たらダニがいるかもしれません。

・季節を問わず鼻水や眼のかゆみがでてしまって困る
・毎回、虫刺されの時期でもないのに、ブツブツした赤みとかゆみがでる
・咳が夜中を中心に出て、特に実家など特定の場所にいくとさらに悪化する
ひまわり医院

これらのアレルギー症状が数日続くようなら、ダニの存在を疑ってみてください。

布団や畳で繁殖するダニの種類はイエダニ・ツメダニ・ヒョウヒダニ・コナダニなどがあります。

いずれも多少の健康被害はあれど致命傷にはならないレベルです。繁殖する季節は夏です。対策をすれば繁殖は十分に防げます。

最も危険なのはマダニです。家の中にはいませんが、草むらや木の葉っぱから野生動物や人に乗り移り、吸血します。その過程で、以下のような感染症を媒介します。

・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
・ライム病
・Q熱

マダニに刺されたらすぐに病院に行きましょう。

関連記事:防ダニマットレスランキング

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