高齢者のマットレスの選び方。高反発と低反発どっちがいい?
この記事は、
「母が敷布団から起き上がりづらいって言ってる・・」
「お年寄りの寝具って何を選べばいいの?」
という方に向けて書いています。
一口に「高齢者」といっても体の調子はさまざま。
①足腰がしっかりしている
②足腰が弱ってきて心配な状態(要支援1~2)
③介護が必要(要介護1~3)
④寝たきり状態(要介護4~5)
寝具に関して言うと、③と④は電動ベッド必須です。それに伴って、マットレスも電動ベッド対応のものを選ぶ必要があります。
また、高反発と低反発でいうと、高反発一択です。寝返りや介助のしやすさがまるで違います。
以下、詳しく見ていきましょう。
起き上がり・寝返りしやすい高反発
高反発マットレスは沈み込み過ぎず、反発力があるというメリットがあります。
そのため、
・自力で起き上がれるサポートをしてくれる
・寝返りもしやすい
・柔らかすぎないため、腰痛対策にもなる
などの効果がある、高反発を使用するのがおすすめです。
起き上がるときや寝返りをするときに、沈み込みが強すぎると筋力が必要になるため、体に負担がかかり過ぎてしまいます。
さらに、沈み込みが強いと、
・腰全体(骨盤まわり)
・仙骨(腰の中央にある上半身を支える骨)
・肩甲骨からひじにかけて
・かかと
・後頭部
など、寝転んだときに、負荷がかかるポイントが褥瘡(じょくそう:いわゆる床ずれ)になる危険もあるので注意が必要です。
また、介助する立場としても、マットレスの沈み込みが強いと体位変換のときに、非常に体力を要する重労働に感じてしまうことになります。
その、沈み込みが強すぎることこそが、低反発のデメリット。
低反発のほうが、フィット感があって気持ち良いと感じる人もいるでしょうが、高齢者にとってはあまりおすすめできません。
体圧分散性が高い
体圧(横になったときに体にかかる圧力のこと)を分散する作用が高いマットレスを使用することで、体全体の負担を軽減することができます。
そういった意味でも、高反発のマットレスは低反発マットレスのように沈み込み過ぎず、体圧分散性も高いのでおすすめですし、褥瘡のリスク軽減や、体のピンポイントの負荷を集めないようにするのにも有効です。
特に、自力で寝返りをすることが困難な人の場合、体圧分散性が低いマットレスを使用していると、寝ている本人も体が痛いし寝心地が悪いのに動けないつらさがあります。
反面、介護する側の人も、頻繁に体位変換をしてあげないといけなくなってしまい、双方が大変な思いをすることになってしまうのです。
参考までに、体圧分散性が低いマットレスがどんなものかというと、
・硬すぎるマットレス
・薄すぎるマットレス
・劣化しやすいマットレス
などがあります。
お互いにつらい思いをしなくていいように、こういったタイプのマットレスの使用は避けたほうがよいでしょう。
元気な高齢者なら軽い素材のものを
高齢者であっても、元気な人の場合には、畳に直置きできるような敷布団やマットレスを使用することも可能です。
ただし、収納する際の上げ下ろしが楽にできる軽い素材のものを選ぶ必要があります。
あるいは、管理しやすい素材のものを選ぶことです。
実際に、よかれと思ってベッドにしたことで寝たきりになってしまった人もいます。
ある程度元気なのであれば、布団の上げ下ろしだけでもいい運動になることもあるのですね。
とはいえ、重いものを使用すると、骨が脆くなっていたり、筋力が落ちていたりするケースもあり、骨折や転倒につながる危険があります。
そういったことを総合的に考えても、マットレスの重さは非常に重要なポイントになるのです。
選び方の基準として、目安までにご紹介しておきますと、
低反発より高反発が軽い |
高反発がおすすめ
|
コイルタイプは比較的重さがある |
通気性のいいものを選ぶと、天日干しなどせずに立て掛けるだけでOK
|
ラテックスは重めのものが多い |
避けたほうがベター
|
木綿は比較的軽いが、体圧分散が少ない |
マットレストッパーや三つ折りマットレスなどと併用する
|
などがあります。
それぞれの特徴とそれを補う対策を考えておくと、布団の上げ下ろしや管理の負担の心配も減らすことができるでしょう。
洗える素材でなくてもいい
ポケットコイルタイプや高反発・低反発マットレスは洗えない、ファイバータイプなら洗えるなど、それぞれのマットレスに使用されている素材の特性があります。
しかし、「尿失禁に備えて洗えるものを。」と、洗えることを優先する必要はありません。
高反発も低反発も洗えない素材になってしまうので、尿によって汚れる可能性もある介護が必要な人や高齢者には不向きかもと思う人もいるでしょう。
しかし、尿失禁や尿もれ対策に有効な、専用シート(防水シートや尿とりパッドなど)もあります。
そういったアイテムをじょうずに使って、マットレスに浸透してしまわないように工夫してみましょう。
マットレスをまるまる洗う負担や頻度を考えると、取り替え可能なもので染み込まないように対策したほうが負担は少なく済みますので、じょうずにケアアイテムを取り入れてみてくださいね。
厚すぎないもの
介護や高齢者向けのマットレスを選ぶ際には、厚すぎないもの・高さがあまり高くないものを選ぶようにしましょう。
低反発の場合、沈み込みが強いため、厚みが大きいものが多いのですが、高反発は沈み込み強すぎず弱すぎずなので、そんなに厚みがなくても問題ありません。
というのも、厚みがあるあまり、高すぎる状態になってしまうと、立ち上がりが難しくなることもありますし、起き上がるときに転落してしまう危険性もあるからです。
食が細くなり、筋力が落ちて、運動量も減ると代謝も落ちます。
すると、食事量も減ってきますので、また食が細くなり…というフレイル・サイクルに陥ってしまうと、老化を一気に加速させてしまうことがあるんです。
フレイル(元気な状態と要介護の状態の中間程度)状態にあり、筋力低下してきている高齢者や要介護者の場合、厚すぎる素材のマットレスを使用してしまうと、
・マットレスに寝転ぶのにも体力が必要
・起き上がって布団から出るにも筋力が必要
・少しのケガや「できない」思いが引き金になり虚弱化が進む
といった悪循環になってしまいかねません。
低床タイプのベッドやマットレスを使用することで、転倒や骨折の危険性、できないことが増えることへの心身的不安も緩和することができます。
そういった条件下で、
・体圧分散性もあり
・重すぎない
・厚みが厚すぎない
となってくると、やはり低反発より高反発が断然おすすめです。
参考:介護予防・フレイル予防って何?|東京都介護予防・フレイル予防ポータル
通気性の良いもの
体力が衰えてきている高齢者や、要介護者の場合、通気性がよく敷きっぱなしにしていても衛生的に問題ないものを選ぶようにしましょう。
毎回布団を上げ下ろししたり、頻繁に天日干ししたりということも、高齢者の身体的状況によって困難になってくることもあります。
通気性の悪いものを敷きっぱなしにしてしまうと、カビやダニが湧いてしまう危険があるので注意が必要です。
ご参考までに、通気性の良いマットレスにはどんなものがあるかご紹介しますと、
・ポケットコイル
・高反発ウレタン ※低反発は吸水性が高く除湿性に欠けています
・ファイバー
などがあります。
敷きっぱなしでもいいとはいえど、「たまには干したいな」というときには、ポケットコイルや高反発のタイプの場合は立て掛けるだけでも除湿はできますし、ファイバーの場合は、シャワーで洗い流すこともできるので、より衛生的に保つことも可能です。
介護が必要なら電動ベッド用マットレスを
介護が必要な場合には電動ベッドを使うことが多いですが、一般的なマットレスは電動ベッド非対応なため、マットレスは電動ベッド用マットレスを使用するようにしましょう。
電動で体の角度を変えられたり、昇降機能があったりするだけで、食事介助や清拭も楽になり、介助のしやすさが各段にあがります。
また、寝たきりになり動かなくなってしまうと、要介護者ご自身が廃用症候群になる危険もあります。
廃用症候群とは、寝たきりになったことで起こる諸症状のこと。
・うつ
・誤嚥性肺炎
・床ずれ
・心肺機能の低下
・筋力の低下
このように、本人の意欲や自信など心の活力や体力、健康すらも蝕んでしまいかねません。
改善するには少しでも動いたり、気分を変えたりするほうがいいといわれているため、体勢を変えられるというだけでも、要介護者にとってもメリットはたくさんあります。
ただ、要介護者が認知症の場合、電動ベッドのリモコンの操作方法が理解できない、あるいは、誤っていろいろ操作してしまわないか不安になるかもしれません。
しかし、誤作動防止のロック機能がついているものもあるので、誤操作については心配する必要は無用です。
電動ベッドに敷布団はNG
さきほど「電動ベッド用マットレスを使用する」と少し触れましたが、一般的な敷布団の使用は避けたほうがよいでしょう。
背上げしたり、足上げしたりを何度かしているうちに、敷布団が電動ベッドからずれてしまい、敷布団が滑り落ちる危険があるからです。
後からベッドガードを購入して取りつけたり、ベッドガードがついた電動ベッドを使用したりという対策はできるものの、ベッドガードが邪魔になって介護しづらくなってしまう可能性もあります。
元からマットレスの底面に滑らないような加工がされているものや、敷布団の滑り落ち防止のシートなどもありますので、じょうずに工夫してみてくださいね。
高齢者のマットレスおすすめ
具体的にどういった点に気を付けたらいいのかがわかったところで、どんなものがあるのかわからなければ、選びようがありませんよね。
そこで、ここからが、ご紹介したポイントをクリアしている高齢者におすすめなマットレスを7つご紹介していきます。
実際にどんなマットレスがあるのかを見てみないと、想像もしにくいでしょうしね。
どんな特性があって、なぜおすすめなのかもわかるように解説していきますので、使用しているシーンを考えながら読み進めてみてください。
そうすると、漠然と悩んでいたマットレス選びの方向性が見えてくるでしょうからね。
ネルマットレス
コイルタイプのマットレスとしてご紹介する、ネルマットレス。
通気性がよく、敷きっぱなしにしていても衛生面では問題ありません。
ネルマットレスのコンセプトは「寝返りのしやすさに特化した」良質な睡眠ができるマットレスであること。
コイルマットレスなので、低反発のように沈み過ぎることもありません。
また、「超高密度ポケットコイル」になっているのですが、それがそういうことを意味するのかというと、一般のコイルマットレスよりも使用しているポケットコイルの数が多いことを意味します。
そうすることで、どんな姿勢になっても体にマットレスがフィットして、体圧分散ができる仕組みになっているのです。
しかも、120日間のトライアル期間が設けられているうえに、10年保証までついてきます。
お試しができなくて合わないマットレスを買ってしまったけど、返品もできない…安かったから買ったけどすぐに壊れたのに保証してもらえない…そんなことにならないよう、こういった特典をフル活用してみるのもアリですよね。
関連記事:(NELL)ネルマットレスの口コミ(良い&悪い)腰痛への評判は?
モットン
腰痛のかたや、肩こりのかたにも人気なモットンマットレスは、高齢者にもおすすめです。
高反発のマットレスで厚みは10cmですので、
・硬さ
・体圧分散
・厚み
という条件は十分クリアできています。
高反発のマットレスの場合、厚みがさほどなくても、強く沈み込むこともないので、心配な底付き感も感じることはありません。
また、モットンのいいところは、使用者の体重に合わせて硬さ展開が3つもあることです。
ソフト | 140N | 45kg以下 |
レギュラー | 170N | 46kg~80㎏ |
ハード | 280N | 81㎏以上 |
という目安になっています。
ただ、あくまで上記は目安であって、おすすめな体重のものと好きな硬さは異なりますし、上記の体重枠では微妙なラインの体重の人もいるのは当然です。
そういった場合には、90日間の返金保証制度もありますし、その期間内であれば、硬さの違うマットレスに交換も可能。(※配送手数料のみは自己負担です)
しっかり試してみて、合わなければ硬さを変える、もしくは返品もできるという好条件なので、試す価値はあるのではないでしょうか。
関連記事:モットンの口コミは悪い?高反発マットレスの辛口評価
ニトリ 高反発マットレス 厚さ10cm
ニトリにも気軽に購入しやすい価格の、高齢者にもお使いいただける機能性マットレスがあります。
名前のとおり、高反発マットレスで厚みは10cmのマットレス。
厚さにおいても問題ない厚みですし、採用している高反発ウレタンの硬さは150N(N=ニュートン、ウレタンの硬さを表します)で、目安としては体重50kg~80kg未満のかたに適した硬さです。
おおよその人がこのマットレスの適応体重に当てはまるのではないでしょうか。
高反発の適度な沈み込みと反発力で、体圧分散をサポートし、寝返りもしやすいため、高齢者にもおすすできます。
ちなみに、同じシリーズに三つ折りタイプもあるので(商品番号5651913)、折り畳めるものがいいという場合には、こちらを選んでもいいですね。
ニトリにそんなにたくさん機能性寝具があることを知っている人は少ないのですが、じょうずに使えば強い味方になりますよ。
参考:【送料無料】3つ折り高反発マットレス 厚さ10cm(日本製) 【期間限定お試し価格:2/3~3/25まで】通販 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販
関連記事:ニトリマットレスのおすすめ!腰痛の人気ランキングと選び方
マニフレックス メッシュウィング
イタリアの寝具メーカー、マニフレックスのメッシュウィングは、厚さ11cmと厚すぎないマットレスです。
特に、折り畳み(三つ折り)ができて、持ち運びも楽にできるように持ち手がついているので、足腰が弱くなってきている高齢者でも、上げ下ろしが簡単にできるメリットがあります。
素材も、マニフレックスが独自開発した「エリオセル」(高反発素材)が使用されており、体圧分散も申し分ありません。
また、この高反発素材は世界特許も取得しており、気温によって柔らかさが変化することもないため、90カ国もの国で販売され、愛用者も増えています。
ちなみに、エリオセルはオープンセルフォームになっているので、通気性がいいのもおすすめするポイントです。
特に日本は高温多湿の国ですから、通気性がいいのは助かりますよね。
やや硬めだけども硬すぎない素材なので寝返りもしやすく、起き上がるときにも沈み込み過ぎることがないため、安定した状態で起き上がれますので、高齢者にも安心して使用してもらえるでしょう。
関連記事:マニフレックスの口コミ!メッシュウィング・オクラホマ・モデル246
トゥルースリーパーセロ
高級旅館でも採用されている、トゥルースリーパーセロは、「エアブリッド」(ファイバー)を採用したマットレスです。
低反発のように沈み込み過ぎず、適度な反発力があるため、寝返りもスムーズにできますし、通気性もよく、耐久性もあるうえにシャワーで洗い流すこともできます。
また、エアブリッドとファイバーブリッドの2層構造になっていて、ファイバーブリッド面にも体圧分散・緩和させる効果があり、こちらも洗濯機で丸洗いが可能です。
そしてなんといっても、他のマットレスよりもダントツで軽いので、足腰や筋力が弱ってきた高齢者にとっても、扱いやすいことが最大のメリットといえます。
ちなみに、高齢者のみならずいえる、プラスアルファのおすすめポイントですが、両面使用することができるんですよ。
夏の暑いときにはエアブリッド面で寝る、冬の寒い時期には保温性のあるファイバーブリッド面で寝るなど、使い分けができるため、寝つきがよくなることが期待できます。
エアウィーヴ ベッドマットレスS01
エアウィーヴが独自開発したエアファイバーを15cmも使用しているベッドマットレスS01。
エアファイバーのすごいことろは、
・シャワーで洗えること
・通気性がいいこと
・体圧分散性が高いこと(寝返りがしやすいので床ずれ予防にも最適)
などがあり、高齢者が使用しやすいマットレスといえます。
実際に口コミにも、低反発を使用していた高齢者が寝付けず困っていたので、こちらに切り替えたらぐっすり寝られたなんて声もありましたよ。
慢性的な体の痛みが軽減したという声も多かったのですが、調べてみたところ、プロフィギュアスケーターの浅田真央さんや、テニスプレーヤーの錦織圭さんも愛用しているそう。
それだけ体を大事にする職業の人たちが愛用しているだけあって、体のケアに特化した商品だといえます。
ただ、マットレスとしては少し重めにはなってしまうのですが、これだけ通気性がよければ、毎度洗う必要もありませんし、敷きっぱなしにしていても問題ありません。
関連記事:エアウィーヴの口コミは悪い?後悔したデメリットの評判を調査
ムアツ布団
医療現場でも使用されている、昭和西川のムアツ(MuAtsu)布団。
見た目は凹凸構造になっていて、「寝づらそうじゃない?」「こんなゴツゴツで大丈夫?」と思う人もいるかもしれませんが、その凹凸こそが寝転んだときに、しっかり体にフィットして体圧を分散させてくれます。
また、起き上がりやすく寝返りもしやすいという面でも、ある程度の硬さがあるため、高齢者におすすめですし、8cm~9cmの厚さのものが多いので厚みに関しても申し分ありません。
さらに、なんといっても、他の機能性マットレスに比べるととにかく軽い。
高齢者が収納のために上げ下ろしする際にも、体に負担がかかりにくいですし、通気性にも優れているため、衛生管理も天日干しは不要です。
立て掛けておくか、陰干しするだけで、しっかり除湿もできます。
リーズ展開としても
・マットレスとして使用するもの
・敷布団とし床に敷いて使用するもの
・三つ折りになっているもの
・硬さを変えたもの
など、多数展開されているので、状況に合わせて選るのも嬉しいポイントですね。
関連記事:ムアツ布団の口コミ!デメリットは寿命?腰痛悪化で合わない
電動ベッド用マットレスのおすすめ
電動ベッドに使用するマットレスは、一般的な敷布団はNGとはお伝えしたものの、「じゃあ、どんなものがあるの?」と思いますよね。
ここでは、電動ベッドを使用する際におすすめなマットレスもご紹介していきます。
電動ベッドの場合、普通のマットレスや敷布団では想定していない角度になるわけです。
つまり、マットレスの選び方を間違えてしまうと、かえって要介護者にも介護する側の人にとっても思いがけない苦労や苦痛が待ち受けていることもあります。
できるだけ快適に過ごすためにも、しっかり電動ベッドに適したマットレスを選べるようにしておきましょう。
フランスベッド マイクロRX-DLX
電動ベッドにも対応できるマットレスとして、フランスベッドから販売されているマイクロRX-DLXのご紹介です。
このマットレスは、厚みも15cmなので、高過ぎるということもありません。
マットレスの中には、フランスベッドが独自開発した「高密度連続スプリング
が使用されているのですが、一般的な一つひとつが独立したスプリングとは異なり、1本の銅線を繋げて編み上げたような形状になっています。
そのメリットは、
・寝心地のよさ
・通気性のよさ
・安定的な硬さがある
・1本の銅線でできているためマットレス全体で負担を補える
などがあり、体圧分散と通気性という意味でも高齢者向けマットレスとして申し分ありません。
さらに、両面仕様にもなっているので、ときには通気のために裏返して使う、劣化防止のために裏返すなどもできるのもメリットですね。
フランスベッドマットレスの口コミ!腰痛には?価格とポケットコイルの評判
フランスベッド RX-HU-Ag-PW ハード
電動ベッド用マットレスとして販売されているRX-HU-Ag-PW・ハードはコイルが内蔵されている、高反発で硬めなマットレスです。
コイルマットレスにすることで通気性もあるので、衛生面としてもメリットといえますよね。
また衛生面という意味では、コイルの通気性のみならず、マットレスの生地には除菌効果のある糸「アグリーザ(フランスベッドが独自開発した糸)」を使用しているうえに、防ダニや防臭、抗菌対応にもなっているので、敷きっぱなしになったとしても不快に感じることもありません。
また、マットレスの端のへたりを防止するためにプロウォール(フランスベッドが独自開発したマットレスの周囲を補強する特殊ウレタン)を採用しているため、高齢者が立ち上がる時に、端っこに体重をかけてもブレにくく、思いがけない転倒なども防ぐことができます。
電動ベッドでヘッドアップをしても、腹部に圧迫感がないよう工夫もされているので、まさに電動ベッド用に特価したマットレスですね。
フランスベッド 除菌 電動ベッド用 マットレス RX-HU-Ag-PW プレミア 【公式通販】
マットレス単体でリクライニング機能があるものも
電動ベッドというと、電動で動くベッドの枠組みと、マットレスは別々というイメージがあるかもしれませんが、今ではマットレス単体でリクライニングできる機能がついているものもあるんですよ。
どんな商品があるかイメージしにくいでしょうから、具体的な商品でご紹介します。
フランスベッドから販売されているルーパームーブという商品があるのですが、リモコンで背上げも足上げもできるうえに、防ダニ・抗菌加工もされているので、衛生面でも安心です。
シリーズがいくつかあり、中には硬めのものや撥水加工がなされているものまであるので、選ぶ楽しみもあります。
これがあれば、「電動ベッド不要で、このマットレスがあればOK。」「既存のベッドフレームにこのマットレスを置くだけでOK。」ということですので、電動ベッドをどれにしようかと悩む手間も、マットレスを選ぶ手間も省けそうですね。
介護用マットレスはレンタルできる
どれくらいの介護が必要なのかという、「要介護度」によっては、公的な介護保険が受けられるケースがあるのをご存知でしょうか?
原則、要介護2以上の人の場合は介護保険が適用されて、介護用マットレスや特殊な寝台のレンタルが可能です。
自己負担額は、世帯の人数、年金収入によっても違ってきますので、いくらでレンタルできるのかなどは、審査をうけてからの話になってしまいますが、大半のかたが、購入するよりも断然お得になるケースが多いのも事実。
ですので、買わないといけないというプレッシャーは感じないでくださいね。
ちなみに、要介護度には、
2.要支援2
3.要介護1
4.要介護2
5.要介護3
6.要介護4
7.要介護5
という7段階あります。
要介護(要支援)認定を受けるには、市区町村の包括支援センターや役所の高齢者福祉担当の窓口に申請を出さなければなりません。
そして申請したうえで、市区町村の担当者や、委託を受けているケアマネージャーが足を運び、実態を調べて医師の意見も参考にした上で、審査されて要介護度が決まる流れです。
手間と思うかもしれませんが、それをするだけで介護寝具以外にも、受けられるサービスは違ってくるので、積極的に使用してみてはいかがでしょうか?
参考:どんなサービスがあるの? - 福祉用具貸与 | 公表されている介護サービスについて | 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」