【マットレスの黄ばみ】原因は汗・皮脂・よだれ・尿
この記事は、
「マットレスの黄ばみはなんでできるの?」
「黄ばみはとれるの?とれるならやり方を知りたい!」
という方に向けて書いています。
長年使っているマットレスは、日々の汗と皮脂などさまざまな原因で黄ばみができます。
・汗
・皮脂
・よだれ
・血液
・尿
・嘔吐
汗や皮脂などすぐには気づきませんが、長年使っていると汚れが酸化して変色していきます。
毎日使うマットレスですが、シーツやベッドパットだけを洗っていてマットレスの汚れは見過ごしがちです。
子供や女性の中には、体調不良による嘔吐や、生理による血液で汚れてしまう場合もあります。
なかでも黄ばみのように見える茶色いシミは血液であることがほとんどです。
かさぶたが剥がれたり、経血が漏れていたりして気付かないうちに血が付着していると、酸化して落ちにくくなっていることもしばしばあります。
マットレスは洗うことができないからと、そのままになっていませんか?
マットレスについた汚れはなかなか落としにくく、皮脂や血液、嘔吐などそれぞれの原因を知らないとキレイになりません。
また、嘔吐や血液は、ウイルスなどの感染源にもなります。
汚れを落とした後の消毒のやり方もしっかり覚えておくようにしましょう。
原因①汗
黄ばみの原因で一番多いのは汗によるシミです。
夏場は暑くて寝汗をよくかきますね。
しかし、油断してしまうのが汗をかかなさそうな寒い冬場です。
冬でも夜間に汗をかく量はコップ一杯分と言われています。
赤ちゃんであれば、大人の2〜3倍の発汗量です。
そのため、マットレスは年中汗による汚れが付いていることになります。
シーツやベッドパットを使っていれば、寝汗をかいた時にシーツが汗を吸収してくれているので、シーツだけを洗っているはずです。
しかし、寝ている間に吸収した汗は夜間のうちに乾燥している場合もあります。
実は染みてしまった汗はすぐには分からず、年月が経つと酸化して色が浮き出てくるのです。
汚れは酸化してしまうと落ちにくくなるため、早めのお手入れが重要です。
汗は臭いの元にもなるため、お手入れの際には消臭も必要です。
原因②よだれ
寝ている時のよだれもシミの原因になります。
小さな子供は大人よりもよだれの量が多く、寝ている時にマットレスに付いていることがあります。
安静時の唾液分泌量は大人の2倍以上と考えられるそうです。
虫歯予防には必要不可欠な唾液ですが、よだれは時間が経つと固まってしまいます。
枕やシーツなどカピカピになっているところがあれば、よだれによる汚れが固まった証拠です。
よだれにはタンパク質が含まれているため、すぐ落とす場合はお湯よりも水の方が落ちやすいです。
ただ、時間が経ったよだれは水だけでは落ちないので、洗剤を使わなければいけません。
よだれも臭いの原因になるので、消臭剤を併用することをおすすめします。
参考:子供の一日に出る唾液の量 | 宇都宮市兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医 やまのうち歯科医院 歯科用CT完備
原因③皮脂
汗にも含まれている皮脂は、毛穴がある場所から排出されています。
毛穴から出てきた皮脂は、汗と混ざって皮脂膜となり肌を守る役割があります。
皮脂が多く出る部位は体の中心部にあります。
・背中
・おなか
・胸
このように体の中心部はマットレスに当たる面積も多く、汗と一緒に流れるため広い範囲でシミになりやすいです。
汗と同じく、皮脂もすぐには染みついているのかが分かりません。
皮脂も時間が経つと酸化して色が浮き出てきます。
これが黄ばみの元となります。
ワイシャツの襟元や袖口が黄ばんでいることがありますが、それが皮脂汚れなのです。
マットレスに知らないうちに黄ばみができているのは、汗と混ざった皮脂汚れが原因でもあります。
汗の臭いと体臭もマットレスに移ってしまうので、除菌・消臭まで行いましょう。
原因④おねしょ
小さな子供に多いのが「おねしょ」です。
トイレトレーニングをしているような時期は失敗もあります。
小さな子供は尿をためておける時間が短く、トイレよりも睡眠を優先する体のつくりになっています。
決して怒らず、速やかに処理をするようにしましょう。
おねしょの場合は他のシミとは違い、汚れに気づいたらすぐに洗濯ができます。
しかし、マットレスはすぐに洗うことができません。
シーツやベッドパットを洗って、マットレスはバスタオルなどで吸水しておくという方が多いのではないでしょうか。
おねしょは臭いもシミもすぐに付いてしまいます。
おねしょ汚れは水溶性、臭いの元はアルカリ性物質のアンモニアです。
汚れ落としと消臭は別々に考えてお手入れすることが望ましいです。
マットレスの黄ばみを放置するとどうなる?
マットレスの黄ばみはそのままにしておくと、カビやにおいの原因になってしまいます。
さらに、マットレスの黄ばみを放置しているとアレルギーを発症してしまうこともあります。
ホコリやカビはもちろん、皮脂汚れを好むダニが増殖してしまうと人体への影響も大きくなります。
呼吸器系や鼻炎などのアレルギーを発症してしまうと、充分な睡眠がとれなくなってしまいます。
マットレスが汚れたままだと、劣化も早くなります。
毎日使うマットレスは「一晩にコップ1杯分の汗を吸収し続けている」と先ほどお伝えしました。
マットレスに吸収された汗のせいで中に湿気がたまり、マットレスの保温力も下がってしまいます。
保温力が下がってしまうと、冷えの原因や免疫力の低下も考えられます。
健やかな睡眠は、清潔なマットレスから!と覚えておきましょう。
経年劣化による黄ばみは放置してOK
マットレスには、低反発や高反発のウレタンを使った商品もあります。
ウレタンは素材が弱く、劣化を早める可能性がある洗剤を使ったお手入れはおすすめしません。
中でも有名なトゥルースリーパーに使われているウレタンは、数年使っていると黄色っぽく変色してきますが、製品上の問題はありません。
もし汚れてしまった場合は、濡れたタオルで叩き拭きをして、乾いたタオルで水分を拭き取るだけにしてください。
マットレスが3分割できるものもあるので、立てかけて乾燥をさせやすいです。
ウレタンはどうしても経年劣化による変色がつきものです。
ウレタンの耐久年数は低反発で3〜5年、高反発は6〜8年ほどと言われています。
汗を吸収して湿気がたまると、へたりも早くなりますし、ウレタン自体の劣化も早まります。
マットレス裏面の湿気を飛ばすため、毎日立てかけて乾燥させることが理想です。
自宅での洗濯はできないため、専門のふとんクリーニング店へ頼んでください。
マットレスの黄ばみの落とし方(動画)
クリーニングのプロがやっているマットレスの掃除方法は、専用の機械を使っています。
しかし自分で掃除をする際にも、共通する手順があります。
2.汚れを浮かし吸引
3.除菌消臭
4.乾燥
この4つの手順で進めることが鉄則です。
プロのお手入れ方法は、専用のリンサーという機械を使って、洗剤の吹き付けと吸引を同時に行なっています。
家庭用にはなかなか売っていない機械なので、自分でシミ落としをする場合は以下の手順で行なってください。
こちらの動画では、汗ジミなどの汚れは酸性のため「セスキ炭酸ソーダがおすすめ」とプロも推しています。
下準備のためにセスキ炭酸ソーダ水を作ります。
セスキ炭酸ソーダ・・・小さじ2分の1
水・・・500ml
作ったセスキ炭酸ソーダ水を霧吹きに入れ、マットレスの中で黄ばみが目立つ部分に洗剤をかけます。
1分ほど待って汚れが浮き上がってきたら、濡れたタオルでたたきます。
汚れが落ちたら、消臭剤をかけて乾燥させれば完了です。
月1回マットレスを立てて、通気性をよくするとカビ予防にもなります。
【マットレスの黄ばみ】自宅でできる落とし方・染み抜き方法
マットレスの黄ばみを落とすには、まず汚れの種類を見分けることが大事です。
しかし、掃除のプロではない私たちにシミを見ただけで見分けることは至難の業です。
最適な洗剤を選べるように、見分け方のコツをお伝えします。
汚れは大まかに分けると4種類あります。
・油溶性
・不溶性
・タンパク質汚れ
水溶性の汚れの中には、ワインや飲み物など水に溶けるものがあります。
油溶性は、サラダ油やボールペンのインクなど水をはじきます。
不溶性の汚れはホコリや泥など水に溶けないものです。
・皮脂
・汗
・血液
体から出るものが多いので覚えておいてください。
水溶性と油溶性の見分け方は、少量の水を汚れに垂らすと分かります。
水が染みるようなら水溶性、はじいたり水が白く濁ったりすれば油溶性です。
それでも分かりにくいものは、先に油溶性汚れの落とし方から試してみてください。
よだれやおねしょなどもタンパク質を含む汚れです。
タンパク質汚れは時間が経てば経つほど落ちにくくなり、お湯を使って落とそうとすれば逆に固まってしまうので注意してください。
しかし、汚れが付いてすぐは水で落ちやすいという特徴もあります。
落とし方①重曹
アルカリ性の重曹が得意な汚れは、タンパク質を含む血液や皮脂に対してです。
さらに消臭効果もあるため、汗やよだれの気になる臭いまでケアしてくれます。
重曹の使い方は、水500mlに対し重曹を大さじ1加えます。
食器用洗剤を2〜3滴加えると効果がアップします。
作った重曹水を、汚れてもいいタオルや布切れに浸し、シミの部分を叩くようにして汚れを浮かせます。
何度も同じところをトントンと叩いていくと、汚れが薄くなってきます。
最後に残った水分を乾いたタオルで拭いて、乾燥させれば完了です。
擦って汚れを落としがちですが、擦ってしまうと汚れを広げてしまうため、叩くことが重要です。
嘔吐やおねしょの際は、臭いを消すため水分が残った状態で上から重曹を直接振りかけます。
残った水分を重曹が吸収してくれるため、一晩乾燥させてください。
乾いてから掃除機で重曹を吸い込むか、拭き取れば消臭効果も高まります。
消毒用アルコールを吹きかけておけば、細菌の増殖も抑えられます。
落とし方②オキシクリーン
酸素系漂白剤のオキシクリーンは、弱アルカリ性です。
皮脂やカビなどの汚れ落としに最適です。
オキシクリーンには除菌効果もあるため、毎日使うマットレスも清潔に保てます。
ベッドは湿気がたまりやすく、定期的に通気を良くしておかなければカビが発生することもあります。
アレルギー物質のカビを予防して、安心して眠れるようにお手入れしておきましょう。
オキシクリーンの粉末を使って、マットレスのカビや汚れを取る方法です。
酸素系漂白剤は、お湯に溶かして使うとさらに効果がアップします。
まず、オキシクリーンを使う前にマスクとゴム手袋を必ず着用して、換気しながらお使いください。
40℃〜60℃程度のお湯500mlに対し、オキシクリーンをスプーン4分の3杯入れて混ぜます。
スプレーボトルなどに移して、マットレスのカビや皮脂のシミができてしまったところへ吹きかけます。
5分ほど時間を置いたら、濡らしたタオルと乾いたタオルで叩きながら、臭いが気にならなくなるまで拭き取ります。
マットレスに金属のスプリングが入っているものは、中のスプリングが錆びてしまう恐れがあるため、かけ過ぎには注意してください。
拭き上げたらマットレスを立てて、通気を良くしてしっかり乾燥させます。
スプレーボトルを使った際はそのままにせず、瓶に移しスプレーボトルは洗ってください。
参考:オキシかけ|酸素系漂白剤【オキシクリーン(OxiClean)】公式サイト(株式会社グラフィコ)
落とし方③ハイターなど漂白剤
ハイターもオキシクリーンと同じ漂白剤の一種ですが、こちらは「塩素系」です。
何が違うのかというと、漂白作用がある主成分が違います。
塩素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主に使われており、酸素系漂白剤には過酸化水素または、過炭酸ナトリウムが使われています。
塩素系は、生地の染料まで落としてしまうほど強い漂白効果があります。
強アルカリ性のため、使える生地が限られます。
ハイターが使える生地:
・綿
・麻
・ポリエステル
・アクリル
この4つ以外の生地には使えないため、洗濯表示を見てから使うようにしてください。
参考:花王 | 製品Q&A | 【相違点】漂白剤の塩素系と酸素系の違いは何?
カビや皮脂汚れに強いのは、オキシクリーンと同じです。
しかし、漂白効果が高く肌や生地への刺激も強いです。
できるだけ塩素系漂白剤のハイターは使わない方がいいでしょう。
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤がない時の替わりとして使う際は、希釈を0.02%程度にしてください。
500mlの水に対し2mlのハイターを入れれば0.02%になります。
0.02%程度でも消毒効果があり、濃度が濃ければ効果が高いというわけではないので注意してください。
落とし方④セスキ炭酸ソーダ
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、重曹に近い使い方ができます。
油汚れやタンパク質汚れを落としやすいです。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもpH値が高いため、汚れ落ちや消臭効果が優れています。
重曹の方が研磨作用があるため、どちらを使うのかは研磨力で選ぶといいでしょう。
では、セスキ炭酸ソーダ水の作り方です。
水500mlに対し大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを混ぜます。
スプレーボトルに移すか、捨ててもいいタオルに湿らせます。
スプレーの場合は、吹きかけたら5分ほどおきます。
シミが浮いてきたら、固く絞ったタオルでトントン叩き拭きします。
仕上げに乾いたタオルで水分を吸収させて完了です。
経血や濃いシミには、セスキ炭酸ソーダ水を浸したタオルで叩き拭きすると落ちやすくなります。
扇風機やドライヤーの冷風をあてて、しっかり乾燥させればカビを防止できます。
落とし方⑤クエン酸
酸性のクエン酸は、消臭に最適です。
しかし、pH値が低いクエン酸は黄ばみを落とすことが苦手です。
キッチンなどの水アカ落としには向いていますが、漂白効果は低いのです。
クエン酸は、黄ばみを落とした後の消臭として使うことをおすすめします。
市販の消臭剤でもいいですが、香料や添加物などが入っていることが多いです。
消臭効果を発揮させたいなら、クエン酸水が安心して使えます。
尿や嘔吐の汚れを落としても、アンモニア臭はなかなか落ちません。
なぜかというと、臭いの元はアルカリ性。
先に紹介した重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性の洗浄剤で、酸性の汚れに対して効果を発揮します。
そのため、汚れと臭いケアは別で考えた方がいいのです。
消臭スプレーとして使えるクエン酸水の使い方は以下の通りです。
1. 水200mlに対しクエン酸を小さじ1加えた液体を作ります
2. 臭いの元にスプレーして5分ほどおきます
3. 乾いたタオルを押し当て水分を拭き取ります
2と3を何度か繰り返し、最後にマットレスを扇風機やドライヤーの冷風で乾燥させてください。
どうしてもマットレスの黄ばみが落ちないときの対処法
経年劣化による黄ばみや、どれを試しても落ちない汚れもあります。
掃除のプロは専用の機械を使い、高温スチームで汚れを浮かせたり、リンサーで洗浄・吸引を同時に行えたりと、一般家庭では使えない技を持っています。
黄ばみやシミの汚れを見分けて、洗浄剤を使い分ける目も持っています。
市販には売られていない洗浄剤ももちろんあるので、落ちない汚れがあるのはしょうがないのです。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
プロの業者に頼んで新品のようにしてもらえば、その分劣化を抑えられ、長く使うことができます。
料金も様々なので、いろんな業者を比較してみるのもアリですね。
どれを試しても落ちないシミは消臭や除菌剤でカバーしたり、長く使っているマットレスは買い替えを検討したりも一つの手です。
クリーニング業者に依頼
高額なマットレスを使っている方は、クリーニング業者に依頼するのがおすすめです。
高額なものほど材質もデリケートな繊維であったり、構造が複雑であったりします。
自分で汚れを落とし、毛羽立ちや変色などのトラブルがあってはもったいないですよね。
プロならばマットレスのサイズ・素材・構造などから、最適なクリーニングをしてくれます。
一度クリーニングにお金を掛けるだけでも、マットレスの品質が長持ちすることは確実です。
マットレスは汗を吸って湿気を含みます。
たとえ1年でも毎日使っているのでカビ、劣化が進みます。
東京でのマットレスクリーニングの相場を調べてみましたが、シングルのスタンダードコースでは1万円前後です。
業者にマットレスを送るタイプや、業者がクリーニングに来てくれるタイプなど自分のスタイルに合ったクリーニングを選ぶことができます。
ネット注文でのキャンペーンを行っている業者もあるため、お得感があります。
スタンダードコースにカビ取り、ダニ駆除など定期的にケアしたい部分を追加することもできるようです。
ちなみにクリーニング業者に依頼したいときは、くらしのマーケットで探すのがおすすめです。
「マットレスクリーニング」で検索して出てくる業者はすべて布団クリーニング業者で、マットレスを扱っていません。
くらしのマーケットなら「マットレスを洗えます!」と表明している業者が集まっているので、すぐに見つかります。
マットレスを買い替える
マットレスを長く使っている方は、買い替えも検討してみてください。
数十年と使っている方は、マットレスの劣化も進んでいます。
汚れは落ちたとしても、へたりや破損があればマットレスが体に合わなくなっていることも考えられます。
劣化しているとマットレス本来の機能も果たせていない可能性があります。
臭いや汚れのケアも大事ですが、快適な睡眠のためにはマットレスの機能も重要です。
買い替えの目安はへたりを感じ、体に合わなくなった時です。
寝起きで首や肩、腰の痛みを感じるのもマットレスが体に合っていない証拠です。
それぞれの耐久年数を表にしてみたので、買い替え時期の参考にしてください。
タイプ | 耐久年数の目安 |
ポケットコイル | 8~10年 |
ボンネルコイル | 6~8年 |
高反発ウレタン | 6~8年 |
低反発ウレタン | 3~5年 |
そのまま使い続ける
まだ新しいマットレスにシミが付いてしまった方は、そのまま使い続けるのも選択のうちです。
「シーツやベッドカバーで隠れるからいいや」という方も中にはいるのではないでしょうか。
汚れてもすぐに洗えない状況が時にはあります。
1日経っただけでも、汚れは固まってしまうため落ちにくくなってしまいます。
重曹や炭酸ソーダ水などを試しても落ちなかった場合、消臭や除菌をしてこまめに通気を良くしてあげることが大事です。
汚れが残っていると、そこに菌やダニがどうしても増えてしまいます。
菌やダニ予防に、日々のお手入れも欠かさないようにしてください。
・起きた時に汗が蒸発するよう、掛け布団はたたむ
・週に一度はマットレスを立てて陰干しをする
・定期的にふとん乾燥機でダニや湿気を退治する
日々のお手入れは、汚れていなくてもしっかりするのがベストです。
【マットレスの黄ばみ】予防方法
マットレスの黄ばみの原因は、汗や皮脂などの体から出されるものがほとんどでした。
日々のお手入れで、乾燥させることが重要なのは分かったと思います。
黄ばみや汚れで寝心地や睡眠の環境にも影響するので、黄ばみが予防できればマットレスも長く使い続けられます。
そのためには、マットレスに付いてしまう黄ばみを予防できればベストです。
原因である汗や皮脂がマットレスに付かなければ、黄ばみをかなり予防できることになります。
「毎日寝るし、体も触れるのにどうすればいいの?」と思うでしょうが、寝具には防水シーツやマットレスを汚さないマットレスプロテクターという商品もあるのです。
黄ばみの予防には、どのようなものがあるのか順に見ていきましょう。
厚めの敷きパッドを使う
まずは、厚めの敷きパッドです。
体圧分散に優れたものや、保温性に優れた敷きパッドなど種類があります。
なぜ厚めの敷きパッドがいいのかというと、寝ている時の汗や皮脂を敷きパッドが吸収してくれ、マットレスにまで汗や皮脂が伝わりにくいという点です。
通気性に優れた敷きパッドもあるため、寝ている時の汗を蒸発させて湿気がたまりにくい構造のものもあります。
寝具専門店には、敷きパッドだけでも高価なものがありました。
私が試した敷きパッドは羊の毛が敷き詰められた体圧分散にも優れた敷きパッドです。
羊の毛を敷きつめてあるので、通気性も良く汗が羊毛を伝って蒸発しやすい作りになっています。
定期的に専門店でお手入れもしてもらえるので、清潔に使い続けられます。
厚めの敷きパッドは、湿気がたまりにくいよう通気性も兼ね備えた構造がおすすめです。
防水シーツを使う
赤ちゃんがいる方、介護が必要な方には防水シーツを使うことも一つの手です。
おねしょやオムツからの排せつ物の漏れがあると、マットレスはすぐに汚れてしまいます。
臭いの元や、菌の増殖も考えられます。
防水シーツにはベビー用、介護用などもあるので専門店でなくてもドラッグストアなどで購入が可能です。
水分をはじく生地の洗って使えるタイプや、吸水性のあるポリマーなどが入った使い捨てタイプなど様々です。
防水加工がされている生地のシーツや、腰の下だけに敷けるようなサイズのものもあります。
ただ、水分をはじく生地は、通気性がないものもあります。
皮膚が弱い赤ちゃんや高齢の方に使うと、蒸れによる皮膚トラブルを起こすことがあります。
使う際は、肌にトラブルがないか様子を見ながら使用してください。
マットレスプロテクターを使う
防水シーツよりも大判のマットレスプロテクターもあります。
こちらはマットレスをすっぽり包むタイプのシーツです。
汗や皮脂が染み込まないよう防水になっているものもありますが、透湿性は優れているという点も。
水分は吸収しませんが、空気は通すという材質です。
これなら蒸れの心配もなく、汚れにくいです。
他にはダニ予防のマットレスプロテクターもあります。
そもそもダニを寄せ付けないことが、ダニを増殖させないポイントです。
買いたてのマットレスにプロテクターをかぶせれば、外部からダニの侵入を防ぐことができる商品です。
マットレスプロテクターを使うと、マットレスそのものの寝心地や性能が変わることがあります。
プロテクターの使用はマットレスの機能か、汚れの防止かどちらを優先するかにもよります。
黄ばみだけじゃない!マットレスの劣化要因と長持ちさせるお手入れ方法
マットレスを定期的に買い替えているという方は少ないのではないでしょうか。
大きなマットレスは処分にも、洗濯にも扱いに困ります。
だからこそみなさんマットレスの汚れやお手入れについて検索している方が多いのです。
マットレスの劣化は汚れだけのせいではありません。
毎日使っているとへたってきてしまうのはしょうがないのです。
もちろん材質の耐久年数も劣化に関係してきます。
「へたってきた」と感じるのは、腰や頭の体重がかかりやすい位置が沈んでいる時が多いです。
寝姿も人それぞれで、寝ているマットレスの位置も歪みが出てきやすいのです。
そこで、長持ちさせるためにはどのようにお手入れをすればいいのか、要因別に対策方法をお伝えします。
劣化要因①湿気
大きな劣化の要因は湿気です。
毎日の就寝時にかく汗や皮脂による湿気、体から放出される熱によりマットレスは湿気がたまってしまいます。
湿気は下にたまる性質があり、マットレスの裏がカビていたという経験がある方は多いです。
理想は毎日マットレスを立てて通気を良くしてあげることがカビ予防にもなります。
しかし、重たいマットレスを使っていると毎日するのはとても大変です。
私がマットレスを購入した際に家具店から聞いた小さな対策は、起きたら掛け布団を敷いたままにしないことです。
ベッドの下が空いている方は、除湿剤を置いておくことも対策になります。
スプリングの入ったマットレスを使っている方は、湿気がたまるとスプリングにサビができてしまう恐れもあります。
劣化や、寝返り時の軋みにもつながるので湿気対策はしっかりしておきたいものです。
湿気対策は陰干し
数か月に一度は陰干しをすることも湿気対策になります。
外に出せればいいですが、虫が付く心配もあります。
窓を開けて、通気性の良い室内でマットレスを立てて干してあげるだけでも効果があります。
天日干しでさっぱりさせたいと考える方もいると思います。
しかし、材質によってはマットレスは紫外線に弱いこともあります。
敷布団を使っていると天日干ししているイメージがあります。
綿や羽毛が入ったものは、湿気がたまりやすく虫も付きやすいです。
そのため定期的に天日干しをして、乾燥させたり、紫外線でダニを死滅させる必要があります。
ウレタンのマットレスは特に、紫外線に弱く変色の原因にもなります。
劣化を早めるだけではなく、熱に弱い材質のマットレスもあり変形する可能性があります。
マットレスは室内で陰干しが鉄則なのです。
参考:ウレタンマットレスは干さないで下さい | 快眠屋おの<公式サイト>
劣化要因②へたり
汚れもへたりの原因となりますが、そもそもへたりとはどういったことでしょうか。
購入したばかりのマットレスは平らです。
しかし、毎日使っていると荷重のかかりやすい腰や頭の部分はくぼんできます。
新品のものは荷重がかかっても元に戻る力がありますが、湿気や汚れがついて材質そのものに重みが加わってしまうと元に戻らなくなってきます。
さらに、毎日使っているマットレスは寝姿によってはどこかに偏りができてしまいます。
新品の状態と比べて変わってきていることは「へたり」が出ているということになります。
マットレスにへたりが出てしまっては、睡眠時の姿勢も崩れ、寝起きに体が痛くて休んだ感じがしないという悪循環に陥ってしまいます。
「毎日使うからへたり対策なんてないでしょ」と思いますよね。
へたりを遅らせるためのマットレス使用方法があります。
以下で紹介しますので、ぜひ試してみてください。
へたり対策はローテーション
ローテーションと聞くと「何枚かを使い分けて…」と考えてしまいます。
この場合のローテーションは、使う向きを変えるという事です。
私も5年使ったマットレスでこの方法を試してみました。
へたりが気になりだしてから、枕を変えたりベッドパットを変えたりいろいろと試してみたのです。
それでも腰の沈み具合は変わらず、体が痛いまま寝ていました。
この方法も家具店で聞いていたのですが、すっかり忘れていました。
3〜4か月にマットレスの裏表や上下を入れ替えて使うことで、まんべんなく荷重がかかり同じところに負荷がかかるのを防いでくれます。
私のマットレスはかなり厚みがあるものなので、裏返して使うだけでも寝心地が良くなりました。
定期的にローテーションをすることで、通気も良くなりカビ予防やダニ予防になります。
へたりを防いでカビ、ダニ予防もできるローテーションは、マットレスを使っている方にぜひ試してほしいです。
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