マットレスのノウハウ

【簡単】マットレスについた生理の血の落とし方

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マットレスや布団についた生理の血や鼻血の落とし方(汚れた直後)

マットレスの血の落とし方

この記事は、

「起きたら生理の血が漏れてた・・」
「てっとりばやくラクに血液汚れを落としたい」

という方に向けて書いています。

起きた瞬間からマットレスが汚れていると、朝っぱらからげんなりしてしまいますよね。

でも安心してください。マットレスについた血液汚れは落とせます。

特に汚れた直後ならさほど手間もかけず元通りすっきりさっぱり。

具体的な染み抜きアイテムは、

・水
・重曹
・塩
・食器用洗剤

と、家庭では身近なものばかり。

血液汚れの除去はスピード勝負。さっそく解説していきます。

時間がたった血液汚れの落とし方をみる

落とし方①水

まず試してほしいのは水。

汚れて間もない状態なら、水だけで落とすことができます。

これなら出張先や旅行中のホテルでも対処できますね。

水の温度は30℃前後がベストです。

熱湯はNG(タンパク質が固まるため)ですが、水の温度が冷たすぎるのもあまりよくありません。

その理由は、血液にはタンパク質のほかに脂質も含まれているからです。

脂質は冷えると固まり、落としにくくなります。

やり方は水で濡らしたタオルやティッシュで、汚れた部分を挟んで揉み込みます。

血液汚れをマットレスからタオルやティッシュに移すイメージですね。

やっていると少しずつ薄くなってきますが、これをマットレスの汚れが気にならなくなる状態まで繰り返します。

もっともお手軽でお金もかかりませんので、最初にやってみましょう。

注意!熱湯は使わないこと

ここで注意したいのが、「熱湯は使わない」こと。

食器やフライパンについた油汚れを浮かせて落としやすくするために、熱湯を多用します。

マットレスにも同じように熱湯が使えると思われがち。

枕についた皮脂をとりたいならそれでいいのですが、血液汚れは同じように考えてはいけません。

なぜなら、血液中に含まれるたんぱく質が、熱湯で凝固してこびりつき、かえって落としにくくなってしまうから(「変性」という現象です)。

たんぱく質が凝固する温度は60~70℃。

いったん固まってしまったら、温度を下げても液体には戻りません。

ゆで卵を冷蔵庫に入れても生卵に戻りませんよね。それと同じです。

ということで、マットレスの血液汚れには、熱湯は使用しないようにしましょう。

もし使ってしまったら、たんぱく質を分解できる酵素系の洗剤(アタック・アリエール・NANOXなど)を使いましょう。

落とし方②重曹

お掃除で身近なアイテム、重曹。

キッチン周りのお手入れ用に常備している家庭も多いのではないでしょうか。

重曹は水に溶かすことで、たんぱく質と脂を加水分解してくれます。

つまり、タンパク質と脂肪を両方含む血液汚れにうってつけの洗剤なのです。

準備するもの:
・重曹
・綿棒
・濡れたタオル
やり方:
1.重曹と水を2:1で混ぜて重曹ペーストを作る
2.重曹ペーストを綿棒で血液汚れに塗りつける
3.30分程度放置する
4.重曹ペーストを取り除いて、濡れたタオルで拭く

たんぱく質や油を分解するためには少し時間が必要になります。

ペーストをつけてすぐ拭ってしまうと、化学反応が充分に進まないまま終わるため、効果をしっかり発揮できません。

急いでいるときはやらないようにしましょう。

なお、重曹は他の方法でとりきれなかったときの仕上げとしても有効です。

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落とし方③塩

意外かもしれませんが、塩でも血液汚れを落とすことができます。

塩ならどの家にも必ずある調味料なので、「買わないとない」なんてことはありませんね。

また、拭き取りが不十分で多少残ったとしても、肌に触れてかぶれることもありません。

塩は油汚れを落としたり研磨剤として使われることもあります。

「コイルマットレスだとコイルが錆びるんじゃないの?」

という心配をする人がいるかもしれませんが、大丈夫です。

血液汚れが染み込んでいるのはマットレスの一番上の層。

そこからコイルに到達するには、数センチある詰め物の層を貫通しないといけないので、よほど水浸しで使わない限り大丈夫です。

やり方は水と塩を混ぜて塩水を作り、血液汚れに塗り付けて拭き取るだけ。

一度では落ちないので、薄くなるまで何度か試してみましょう。

落とし方④酵素入り洗剤

マットレスの血液汚れを落とすには食器用洗剤や衣類用洗剤も有効です。

中でも酵素入りがおすすめ。

血液汚れをきれいに落とすには、油とたんぱく質の両方を分解する必要があります。

食器用洗剤なら食品の油、衣類用洗剤なら皮脂を落とす必要があるので、油を分解できる成分は必ず含まれています。

ただし、たんぱく質がこびりついたデンプン汚れはなかなか落ちません。

しかし、ある種の酵素はタンパク質を分解することができます。

具体的な商品だと、

・Magica 酵素+(食器用洗剤)
・アタックバイオEX(衣類用洗剤)

などが該当します。

マットレスの場合、原液をつけると洗浄力はたしかに増しますが、除去するのが大変です。

そこで、50cc程度の水に洗剤を数滴たらして洗浄水を作っておきます。

次に、作った洗浄水をタオルまたはティッシュに含ませて、血液汚れと馴染ませます。量は少し湿る程度でOK。

何分も待つ必要はなく、しばらくしたら濡れたタオルで洗剤ごと血液を拭き取ります。

これを、血液シミが気にならなくなるまで繰り返します。

落とし方⑤クレンジングシート

マットレスの血液汚れを落とすにはクレンジングシート(メイク落としシート)も有効です。

クレンジングシートには主に

・オイルタイプ
・水タイプ
・リキッドタイプ

があります。

どれでも大丈夫ですが、クレンジング力の強いオイルタイプがおすすめです。

お肌に使うのと同じように、汚れが落ちるまで優しく何度もこすってみましょう。

ただし、マットレスの側地が破れてしまうといけないので、けば立ってくるようなら中止して他の方法に変更するほうが無難です。

落とし方⑥クレンジングオイル

クレンジングシートと同様の原理で、クレンジングオイルでも血液汚れのお掃除が可能。

選べるなら、角栓ケアもできる「酵素洗顔」タイプがおすすめです。

酵素洗顔タイプなら、脂質だけでなくタンパク質も分解できるため、より血液汚れを落としやすくなります。

酵素洗顔タイプの商品例としては「デュオ ザ ウォッシュ ブラックリペア」などがあります。

やり方は、泡立てたものを汚れ部分に塗り付け、しばらくしてから濡れタオルなどで拭き取ります。

汚れが薄くなるまで繰り返しましょう。

落とし方⑦大根おろし

意外かもしれませんが大根おろしでもマットレスの血液汚れを落とせます。

大根にはジアスターゼ(アミラーゼ)というたんぱく質分解酵素が含まれていて、鼻血などのスポット汚れを効率的に落とせます。

コツはおろしてすぐ使用すること。

ジアスターゼは酸素に弱いため、おろして時間がたったものは効果が弱くなります。

やり方は、ふきんに包んだ大根おろしで血液汚れ部分をトントン叩きます。

汚れが浮いてきたらティッシュなどに吸わせて拭き取りましょう。

マットレスや布団についた生理の血や鼻血の落とし方(時間がたったあと)

時間がたって乾いた血液汚れは、酸化して茶色に変色し、よりがんこで落としづらくなっています。

そのため、これまで紹介してきた方法ではなかなか落としきれず、より洗浄力の強い洗剤を使用する必要があります。

本記事では、

・セスキ炭酸ソーダ
・オキシドール
・漂白剤

の3種類を使ったマットレスの血液汚れの落とし方を紹介します。

これらに共通するのは、洗浄力が強い反面、直接お肌に触れると荒れてしまうということ。

そのため、シミを落としたあとは、成分がマットレスに残ったままにならないようしっかりと拭き取りましょう。

なお、シーツは同じ方法を用いたあと洗濯機で洗うと成分がしっかり流せて安全です。

落とし方①セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダは重曹より強いアルカリ性で、変性したたんぱく質を分解したり、油汚れと結合して石鹸状の物質を作ります。

100均で入手できます。

やり方:
1.濡れタオルで血液汚れ部分を濡らす(熱湯は×、常温で)
2.セスキ炭酸ソーダを振りかけて10分放置する
3.濡れタオルでトントン叩いて汚れを落とす
4.汚れがわからなくなるまで2~3を繰り返す
5.乾いたタオルなどで水分を拭き取って乾かす
6.残ったセスキ炭酸ソーダの粉を掃除機などで吸い取る

漂白剤とちがって色落ちしないので、白以外のマットレスにも使用できます。

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落とし方②漂白剤

漂白剤でマットレスの血液汚れを落とすことができます。

漂白剤には「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。

どちらでもけっこうですが、体に害が少ないのは「酸素系」のほうです。

具体的な商品名でいうと、

・オキシクリーン
・ワイドハイター

などが該当します。

他にも、商品パッケージに「酸素系」「過炭酸ナトリウム」などと書いていれば酸素系漂白剤です。

やり方は、漂白剤のキャップに少量を入れ、綿棒に含ませて汚れ部分に塗り付けます。

しばらくグリグリしていると薄くなってくるので、綿棒をきれいな方に代えて同じことを繰り返します。

すっかり血液ジミが目立たなくなったら、濡らしたタオルで念入りに拭き取りましょう。

ただし、マットレスが色落ちしてしまうこともあるので、覚悟の上で実施しましょう。

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落とし方②オキシドール

オキシドール(過酸化水素水)の本来の用途は消毒液ですが、汚れ落としとしても応用できます。

やり方は漂白剤と同じで、原液を綿棒で汚れ部分に塗り付けるだけ。

塗るというより何度もこするようなイメージで行いましょう。

しばらくこすっていると薄くなってくるので、目立たなくなるまで繰り返します。

ほんのちょっと血液汚れが残ってしまう、という場合は、衣類ならそのまま洗濯機で洗えば落ちますが、マットレスの場合は洗濯できません。

こんなときは仕上げに重曹を使うとよりきれいに血液汚れを落とせます。

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どうしてもマットレスの血液汚れが落ちない場合

家庭でできるマットレスの血液汚れの落とし方はこれまでで網羅してきましたが、上記のやり方を試しても、どうしても汚れが落ちない場合もあります。

そんなときは、自分で落とすのはあきらめて、別の方法をとりましょう。

・クリーニング業者に依頼する
・マットレスを買い替える
・諦めてそのまま使い続ける

などの方法があります。

クリーニング業者に依頼する

クリーニング業者に依頼すれば、血液の染み抜きもすっきりさっぱり。

ただし、マットレスのクリーニングに対応できる業者は非常に少ないです。

注意しておきたいのが、「布団クリーニング」と「マットレスクリーニング」は違うということ。

「布団クリーニング」ができるなら、マットレスも洗えるだろうと思ってしまいがちですが、そうとは限りません。

むしろ「布団クリーニング」はできるけど「マットレスクリーニング」はできない業者が大半です。

ネットで検索してもヒットするのは「布団クリーニング業者」ばかりで、「マットレスが洗える」と標ぼうしている業者はなかなか見つかりません。

そこで、すぐに業者を見つけたいときは「くらしのマーケット」で探すのがおすすめです。

「マットレスが洗える」と名乗りを上げている事業者が集まっているので、ここで近くの業者を探すのがもっとも手っ取り早いです。

値段の相場は9,000~12,000円程度です。

諦めてそのまま使い続ける

いっそのこと汚れを落とすのはあきらめて、そのまま使い続けるのも手です。

血液シミは乾くとニオイはほぼありませんし、鼻血の1滴ぐらいなら、カバーさえきれいに洗ってかぶせてしまえば、見た目にはわかりません。

血液汚れはニオイなし、害虫やカビが発生することもなし。となるとあとは気持ちの面だけで「なんか気になる」以外のデメリットはありません。

ただでさえ山のような仕事と家事に追われる忙しい毎日。

優先順位の低い作業はいっそ切り捨ててしまうとラクです。

「解決しようとするのをやめる」という解決法ですね。

きれい好きな人や神経質な人にはおすすめしませんが、ズボラさんや「見えないならまあいいや」と割り切れるおおらかな人なら、こんな方法もあると頭に入れておいて損はありませんよ。

マットレスを買い替える

鼻血の1滴ぐらいなら我慢できても、生理で盛大に漏れてしまったときは、さすがに血まみれになったマットレスをそのまま使い続けるのは抵抗がありますよね。

そんなときは、いっそマットレスを新品に買い替えるのも手です。

マットレスは使い続けているとそのうちへたって弾力がなくなり、いずれ寿命を迎えます。

寿命は低反発で3~5年、高反発やコイルマットレスで5~8年程度です。

まだ買って間もないなら抵抗があるかもしれませんが、5年も使っているなら、何かきっかけがあれば買い替えてもいいタイミングです。

マットレスを血液で汚さない対策をしよう

血液汚れをどうにか落とすことができたら、次はマットレスを血液で汚さない対策をしましょう。

マットレス本体の汚れは落とすのが面倒ですが、それ以外の汚れはほんの少しの手間ですっきり落とせるので、アフターケアが格段にラクです。

ここでは、

・バスタオルを敷く
・防水シートを敷く
・マットレスプロテクターを使う
・ファイバーマットレスに買い替える

の4つの方法を紹介します。

対策①バスタオル

一番手っ取り早いのはバスタオルを敷くことです。

生理の血が漏れても吸収できるよう、お尻付近に敷いておきましょう。

なければハンドタオルでも代用可ですが、量が多くて心配なら受けきれるように2枚重ねて敷くなどしましょう。

朝になってバスタオルに血がついていたら、洗面所でハンドソープでささっと水洗いして洗濯機にいれればバッチリキレイになります。

バスタオルだけで血を受けきれたら、シーツを洗濯する必要がありません。

平日でもできますし、もっともラクですね。

対策②防水シート

2番目の対策は赤ちゃん用ベッドでおなじみの「防水シート」です。

シーツの下に敷いておけば、マットレスに血が染み込まず、汚れは防水シートの表面までで止まります。

防水シートについた汚れは、よほどのこびりつきでなければ水洗いでとれます。

あとはシーツだけ洗えばいいので、これもラクですね。

ただし、毎日使っていると位置がズレてくることがあるので、マットレスに固定できるタイプを買うか、ちゃんと防水シートがマットレスを覆っているかときどき確認しましょう。

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対策③マットレスプロテクター

マットレスプロテクターはマットレスをすっぽり覆うガード用品です。

一見ボックスシーツのような見た目ですが、シーツのような肌触りのよさはなく、マットレスを汚れから守ることに特化したアイテムです。

イメージ的には巨大な防水シートを思い浮かべてみるとわかりやすいですね。

血液汚れ以外にも、水汚れや湿気からマットレスを守ってくれます。

値段が1万円以上するものもあって高いので、血液汚れの防止のためだけに導入するのはもったいないですが、トータルのマットレスのお手入れ頻度を減らしたいならおすすめです。

血で汚しても洗えるマットレスはファイバー製

これまでマットレスを汚さないようにする工夫を紹介してきましたが、逆の発想で、汚しても洗えるマットレスに替えるというのも手です。

ほとんどのマットレスは水洗いできませんが、唯一洗える素材があります。

それが「ファイバー製」です。

具体的な商品名でいうと「エアウィーヴ」や、アイリスオーヤマの「エアリーマットレス」が有名です。

お風呂のシャワーで水洗いできるので、汚れても怖くありません。

なぜ水洗いしても平気なのかというと、ファイバーはポリエチレンやポリエステルなどのプラスチック繊維からできているため、綿と違って水が染み込まないからです。

カバーをはがしてみると、本体は釣り糸をくしゃくしゃに丸めたような形状をしていて、通気性が良く、濡れてもすぐ乾きます。

ただし、エアリーマットレスでも2万円、エアウィーヴだと4万円以上するので、マットレスにお金をかけたくない人には不向きです。

参考文献:血液たん白質汚れの洗浄に関する研究

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