この記事は、
「ネルマットレスってカビが生えやすいの?」
「もしカビが生えたらどうしたらいいの?」
という人に向けて書いています。
結論からいうと、ネルマットレスはポケットコイルの中では通気性がよくカビが生えにくい方です。
実際、ネルマットレスにカビを生やしてしまったという口コミはありません。
ただし、まったく対策をしないと、どれだけ通気性がいいマットレスでもカビは生えます。
そこで、ここでは日常で気をつけるべきかんたんなお手入れ方法と、万が一カビが生えてしまった場合の対処法を紹介します。
ネルマットレスにカビが生えた口コミはなし!
「実際にネルマットレスにカビが生えた例ってあるの?」
と疑問を持ったので口コミを探しましたが、そのような口コミは0件でした。
・Twitter
・インスタグラム
・ネルマットレス公式サイト
この3つを重点的に探しました。
なおAmazonや楽天では出品されていないのでユーザーレビューがありません。
半年間、畳にマットレス直置きはやばい?この季節だからカビ生えないと予想してるんだけど…。
マットレスも NELL マットレスで通気性良い奴だし…— ちけちょ🔰Vaper (@mu0h) December 16, 2021
カビが生えたわけではありませんが、カビの発生を心配しているツイートを見つけました。
投稿日は12/16。
畳の上に半年置いていたということは、使い始めたのは6月ごろ。
梅雨と夏を乗り越えているので、カビは生えにくいのかなと思ってしまいますが、裏面をめくって確認したわけではなさそうです。
その後ネルマットレスに関するつぶやきがなかったので謎のままです。
関連記事:
ネルマットレスの良い口コミ・後悔した悪い評判まとめ
ネルマットレスにカビが生える原因
ネルマットレスにカビが生える原因は、湿気です。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれます。
睡眠中に出る汗はマットレスに吸収され、下へ下へと伝っていき、マットレス底面にたまります。
マットレスにカビが生えやすい環境:
・マットレスを敷きっぱなし
・部屋は閉め切ったまま
・汗をよくかく
この3条件がそろっていれば、いくら通気性の良いネルマットレスでもカビが生えてしまいます。
しかし、基本的なお手入れさえ怠らなければ、ネルマットレスはカビとは無縁で10年使えます。
ネルマットレスのカビを予防するお手入れ方法
ネルマットレスの具体的なカビ予防方法は以下の5つです。
・陰干し
・すのこベッドを使う
・除湿シートを使う
・マットレスを定期的に裏返す
・窓際にベッドを置かない
以下、順に解説します。
陰干し
マットレスはたまに立てかけたり、前後裏表をローテーションしたほうが良い。
引越しのダンボールは未だにそのままとか、散らかりの断片も垣間見えてやばい。
ボンドはかわいい。 pic.twitter.com/sFsK5hHBiM— ごう。🐣💙🥷 (@make_U_happy17) June 16, 2023
陰干しはマットレスの最も基本的なカビ湿気対策です。
やり方はかんたんで、マットレスを持ち上げて壁に立てかけるだけ。そのまま半日ほど放置しておきましょう。
晴れてよく乾いた日に窓を開けて行うとより効果的。
こうすることで、寝ている間にたまった水分が、空気に触れて蒸発していきます。
極端な話、毎日陰干しできるなら、他のカビ対策は不要です。
でもネルマットレスはコイルがたくさん入っていて重い!毎日持ち上げるのは面倒です。
そんなときは他のやり方と組み合わせましょう。
天日干しは避けよう
なお、天日干しは推奨されません。
その理由は、日光に含まれる紫外線でウレタンが光劣化を起こしてしまい、寿命が短くなってしまうからです。
ネルマットレスはポケットコイル製ですが、中綿の一部にウレタンが使われています。
そのため天日干しは避け、陰干しをしましょう。
すのこベッドで通気性を高める
すのこベッドを使って通気性を高めるのも効果的です。
通常のベッドは天板とマットレスがぴったり密着しているため、マットレス底面に溜まった湿気がどこにも逃げられません。
しかし、すのこは隙間があり、マットレス底面を空気に触れさせることができます。
こうすることで、何もしなくても水分が蒸発していきます。
ただし、「すのこベッドにすると絶対カビが生えない」というわけではありません。敷きっぱなしでお手入れをサボっているとすのこと一緒にカビることも。
他のやり方と組み合わせましょう。
除湿シートを使う
除湿シートは陰干しの頻度を減らしたい人におすすめです。
マットレスとベッドの間に除湿シートを敷くことで、マットレス底面にたまった水分が除湿シートに吸い取られていきます。
おかげでマットレスから水分を逃がすことができるというわけです。
ただし、除湿シートには容量があります。無限に水分を吸い取れるわけではありません。
水分がたまったら、ときどき引っ張り出して洗濯物のように干してあげる必要があります。
とはいえ、陰干しの頻度を減らせるのは事実なので、重いマットレスを持ち上げたくない人は検討の余地ありです。
マットレスを定期的に裏返す
マットレスを定期的に裏返すことで、底面が表面になり、空気に触れさせられます。
乾いた面と湿った面を入れ替えることができるというわけです。
さいわいネルマットレスはシンメトリー構造なので、裏返しても寝心地が変わりません。表でも裏でも関係なく快眠できます。
陰干しがきちんとできていればカビ対策的にはやらなくてもいいのですが、裏返すことにはもう一つ、マットレスの寿命を伸ばす効果があります。
なので、陰干ししたついでに裏返すのもいいですね。
窓際にベッドを置かない
窓際にベッドを置かないのは冬のカビ対策です。
冬の寒い時期は湿度が低いので、カビとは無縁だろうと思ってしまいますが、実は窓際はカビのリスクが高い場所です。
外が寒いと、室内の水分が結露して窓に水滴がつきます。そのため、窓の近くは湿気が高くなるのです。
ただでさえ体から出る水分で湿気るマットレスに、外からの湿気はダブルパンチでよけいカビやすくなります。
ということで、窓際にはベッドを置かないようにしましょう。
ネルマットレスにカビが生えたときの対処法
ネルマットレスにカビが生えたときの対処法には以下のようなものがあります。
・スプレー
・ハイター
・オキシクリーン
・消毒用エタノール
・専門業者に依頼
・重曹とエタノール
詳しくは以下の記事で解説しています。
関連記事:マットレスのカビ対策!カビの取り方(除去方法)や予防方法
ネルマットレスの直置きはおすすめしない
「ネルマットレスって直置きしても大丈夫なの?」
ネルマットレスはベッドマットレスですが、予算や好みは人それぞれ。
ベッドを買わずにフローリングや畳の床に直置きしたい人もいますよね。
直置きしている人もいますし、実際に「カビが生えた」という口コミはありません。
ネルマットレスはコイルの上に不織布とウレタンをミルフィーユ上に重ねた構造で、ポケットコイルマットレスの中では通気性は良い方です。
しかし、ネルマットレスを床に直置きするのはあまり推奨されません。
その理由は、カビる可能性があるからです。
湿気は上より下、真ん中より四隅にたまりやすいです。
参考:ウェザーニュース
床は水分の逃げ場がない
また、寝ている間にかいた汗はマットレス内部を下に伝っていき、底面にたまります。
しかし、マットレス底面と床が密着していると、水分の逃げ場がありません。
つまり、ネルマットレスのようなベッドマットレスを床置きした場合、ベッドに敷いた場合と比べて、湿気がたまりやすく抜けにくい環境になります。
高温多湿な夏はもちろんですが、冬でも油断はできません。
冬は気温こそ低いものの、窓の外や床下との温度差で結露が発生しやすくなります。
毎日毎日結露でたまった水滴を吸収していれば、いずれマットレスもカビます。
これがベッドの上なら、高さもありますし、下は空間になっているので空気が循環します。
また、ベッドを壁から離すことで、側面に触れる空気も常に流動するため、いったん湿った空気が入り込んでも、ひとたび乾いた空気を取り込めば吹き払うことができます。
床がカビたら修繕が必要
マットレスは買い替えれば済みますが、畳も張り替えればすみますが、もしフローリングをカビさせてしまうと床板を引っぺがす工事になり大きな出費が予想されます。
以上の理由から、ネルマットレスを直置きするのは、カビが繁殖しやすい環境を自ら作ってしまうことになり、おすすめしません。
ネルマットレス直置きはお手入れも大変
もし床に敷いた場合、カビを防ぐためにはお手入れをより頻繁にする必要があります。
お手入れの基本は陰干しですが、ネルマットレスはコイル入りで、シングルサイズでも19.1kgの重さがあるので、持ち上げるのも一苦労。
腰痛で苦しんだ経験がある方ならわかると思いますが、モノを持ち上げるときはモノの位置が低ければ低いほど腰に負担がかかります。
床に敷いたずっしり重いマットレスを、立ったまま足を曲げずに、腰の力だけで持ち上げようものなら、急なぎっくり腰に見舞われる可能性もおおいにあります。
腰痛を気にしてネルマットレスを買ったのに、お手入れのせいでさらに腰痛が悪化するという本末転倒な事態だってありうるのです。
どうしてもネルマットレスを直置きしたいときのカビ対策
どうしてもネルマットレスを直置きしたいときは、「ネルマットレスのカビ予防」の章で挙げた項目のうち、
・陰干しする
・すのこマットまたは除湿シートを敷く
の2つを行いましょう。
すのこは地べたからマットレスを浮かせてくれるので、マットレスの底面に空気が流れるようになり、湿った空気が滞留しづらくなります。
ローベッドを設置するような効果が生まれ、湿気対策という意味では多少なりとも有効です。
ただし、注意していただきたいのですが、「すのこを敷けば絶対にカビが生えない」というわけではありません。
すのこを敷いても、お手入れはサボらずにやりましょう。
ネルマットレスにカビが生えたら返金保証は使えない
「ネルマットレスにカビが生えちゃったら返金保証は使えるの?」
→残念ながら使えません。
ネルマットレスには120日間返金保証があり、使い心地が気に入らなかった場合はこの期間内に申し出れば、マットレスの代金を全額返金してもらえます。
しかも自分で発送を手配する必要がなく、返送するさいの運送料もメーカー持ちという至れり尽くせりの保証内容です。
しかし、ネルマットレスの返金保証が使えるのは、使い心地が気に入らなかった場合のみ。
では、なぜカビは返品理由にならないのか?
それは、カビが発生するのはメーカーのせいではないからです。
硬さや耐久性の低さが満足いかないレベルなら、企業努力で改善することは可能です。
しかし、カビはユーザーが不適切な環境で使用していたのが原因で、いくら企業努力を重ねても解決できない部分です。
どんなに通気性の優れたマットレスでも、ジメジメした環境で一年も敷きっぱなしで放っておかれたらカビは生えます。
そのため、カビはメーカー側に非はなく、ユーザーの落ち度とみなされます。
これは何もネルマットレスに限った話ではなく、返金保証や返品できるマットレスには共通のルールです。
ネルマットレスは安い買い物ではないので、カビを生やさず長く使えるようにしっかりメンテナンスしていきたいですね。
関連記事:ネルマットレス返品
ネルマットレスは通気性がよくカビが発生しづらい
「ネルマットレスってカビが生えやすいの?」
→ポケットコイルマットレスの中では生えにくい方です。
ただし、ポケットコイルマットレス自体がさほど通気性がよくないので、扱いには注意が必要です。
ネルマットレスは薄いウレタンと不織布を13層にもわたってミルフィーユ状に重ねた構造です。
通常のポケットコイルマットレスは厚みのある1~3層の詰め物からなっています。
それに比べれば通気性は高く、カビが発生しづらいといえます。
さらに、中綿には防ダニ抗菌防臭の素材を使用。
ダニが寄り付かなくなる工夫をしています。
ただし、ポケットコイルマットレスはらせん状のコイルを一つ一つ不織布で包んでいて、それがぎっしり並べられています。
イメージとしては、コーヒー缶がぎっしり並んでいるような感じですね。
不織布は空気を通しますが、何枚も何十枚も重なればさすがに通気性は落ちます。
いくら通気性が優れているとはいえ、梅雨時には油断大敵です。
ネルマットレスにカビは生える?まとめ
ネルマットレスにカビが生えたという口コミはありませんでしたし、カビが生えにくい工夫をしています。
ふだんからジメジメした場所で地べたに置きっぱなしといった極端な環境でなければ、あまり心配することはなさそうです。
ただし、マットレスである以上、陰干しなどのお手入れはときどき必要です。
すっきりカラッと乾いたマットレスで快眠ライフを送りましょう。