マットレスに布団乾燥機は使えない?素材に注目
この記事は、
「マットレスに布団乾燥機って使えるの?」
「熱で縮んだらどうしよう・・」
「布団乾燥機でマットレスのダニ退治はできるの?」
という方に向けて書いています。
マットレスを干せない期間が続くと、カビが心配になりますよね。
もしカビが生えて捨てるハメになったら、何万円もの損失です。これは痛い・・。
さて、結論からいうと、マットレスに布団乾燥機は使えます。
ただし、熱に弱い素材が多いため、温度設定には注意。
高温やダニモードは使わず、低~中温設定で使うようにしましょう。
また、布団乾燥機はダニ「予防」はできますが、ダニ「退治」には使えません。
(正確には使えるのですが、おすすめしません)
そのあたりの理由もまるっと解説します。
ウレタンマットレスの場合
○ウレタンマットレスの特性
ウレタンマットレスは、柔軟性と耐久性がありますが、高温には弱いという特性があります。高温で長時間加熱すると、マットレスの形状が崩れたり、素材が劣化する可能性があります。
○布団乾燥機の設定
布団乾燥機には通常、低温、中温、高温といった温度設定があります。ウレタンマットレスに布団乾燥機を使用する場合は、低温または中温の設定を選びましょう。
○安全な使い方
温度設定: 低温または中温に設定します。
時間: できるだけ短時間(例えば、30分以内)で乾燥させます。
位置: マットレスの表面が均一に乾燥するよう、乾燥ノズルの位置を適宜調整します。
コイルマットレスの場合
○コイルマットレスの構造
コイルマットレスは、内部に金属のスプリング(コイル)が組み込まれています。コイル自体は高温に強い素材ですが、マットレスの側地や詰め物は繊維素材であり、高温には弱い場合が多いです。
○布団乾燥機の温度設定
布団乾燥機には一般的に、低温、中温、高温の設定があります。コイルマットレスに布団乾燥機を使用する際は、側地や詰め物に影響を与えないよう、低温または中温設定を選びましょう。
○安全な使い方
温度設定: 低温または中温に設定します。
時間: 乾燥時間はできるだけ短時間(例:30分以内)に抑えます。
位置調整: 乾燥ノズルの位置を適切に調整し、マットレス全体が均一に乾燥するようにします。
ファイバーマットレスの場合
○ファイバーマットレスの素材
ファイバーマットレスは、ポリエチレン、ポリエステル、プラスチック繊維などの合成素材で作られています。これらの素材は一般的には耐久性がありますが、高温にはそれほど強くありません。
○布団乾燥機の温度設定
布団乾燥機には通常、低温、中温、高温の設定があります。ファイバーマットレスに布団乾燥機を使用する場合は、低温または中温の設定を選びましょう。
○安全な使い方
温度設定: ポリエチレンやポリエステル、プラスチック繊維に影響を与えないよう、低温または中温に設定します。
時間: 乾燥時間はできるだけ短時間(例えば、30分以内)に抑えます。
位置調整: マットレス全体が均一に乾燥するよう、乾燥ノズルの位置を適切に調整します。
マットレスでの布団乾燥機の基本的な使い方
布団乾燥機は、寒い季節や湿気の多い日には必需品です。
特にマットレスを使用している場合、適切な使い方を知っておくことで、カビの発生を防ぎ、快適な睡眠環境を保つことができます。
マットレスでの布団乾燥機の基本的な使い方は「両面を乾燥させる」ことです。
マットレスは敷布団と違って分厚いため、表面に温風を吹きかけても裏面まで到達しません。
一方だけを乾燥させても、反対側が湿っているとカビのリスクがあります。
乾燥機を使用する際は、途中でマットレスを裏返して、両面をしっかりと乾燥させましょう。
特にベッドマットレスなど厚めのマットレスは乾きにくい傾向があるため、長めに乾燥させましょう。
布団乾燥機はマットレスのダニ退治には使えない
「布団乾燥機はマットレスのダニ退治には使えるの?」
→使えません。
正確には、使えますがマットレスの寿命が縮むため、おすすめしません。
ダニを効果的に退治するには、一般的に50℃以上の高温が必要です。この温度であれば、ダニは短時間で死滅します。
そして、布団乾燥機は高温設定にすれば50℃以上を保てます。
つまり、布団乾燥機でダニ退治は可能です。
しかし、50℃以上の高温は、マットレスの素材に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、ウレタンやメモリーフォームなどの敏感な素材は、高温によって劣化する可能性が高いです。
以上の点から、布団乾燥機でダニ退治はできますが、マットレスの寿命が縮むリスクがあるため、別の方法を使うほうが賢明です。
マットレスのダニ退治方法
○ダニ専用スプレーを使用
市販されているダニ専用のスプレーは、ダニを効果的に退治することができます。スプレーを均一に吹きかけた後、しばらく放置してからマットレスを叩くか、掃除機で吸い取ります。
○乾燥剤の使用
ダニは乾燥に弱く、湿度40%以下で死滅します。
そこで、マットレスをポリ袋ですっぽり覆い、シリカゲルなどの乾燥剤、水とりぞうさんなどの除湿剤をたくさん入れて口を縛ります。
そのまま24時間放置しておくと、湿度が下がってダニが死滅します。
最後に袋から出して、裏表両面に掃除機をかけ、死骸や糞を吸い取ります。
関連記事:マットレスのダニ予防は退治→除去→予防の3つの対策
布団乾燥機を使わずにマットレスを清潔に保つ方法
マットレスの素材は高温に弱いことはこれまで紹介してきました。
そこで、布団乾燥機を使わずにマットレスを清潔に保つ方法を紹介します。
マットレスを清潔に保つには、湿気対策と汚れ対策の2つが必要です。
湿気対策は陰干し
○陰干しで湿気対策
湿気はマットレスの大敵です。
湿気がこもるとカビやダニが繁殖しやすくなります。
陰干しは、直射日光を避けつつ、自然な風でマットレスを乾燥させる効果的な方法です。
○風通しの良い場所で
マットレスを乾燥させる場所も重要です。
風通しの良い場所であれば、自然な風が通り抜け、マットレスが早く乾きます。
窓を開ける、または換気扇を使用することもおすすめです。
○扇風機とサーキュレーターを活用
風通しがよくない場所でも、扇風機やサーキュレーターを使うことで、乾燥が早まります。
特にコイルマットレスは重くて立てかけるのが一苦労なので、マットレスの下に本を重ねるなどして隙間を作り、底面に風を当てることで、陰干しと同様の効果が得られます。
サーキュレーターは、部屋全体の空気を循環させるので、マットレスだけでなく、部屋全体の湿気も取り除くことができます。
汚れ対策はシーツの洗濯とマットレスプロテクターの使用
○シーツの定期的な洗濯
シーツはマットレスと直接接触する部分なので、こまめに洗濯することが重要です。
汗や皮脂、ホコリなどがシーツに付着すると、それがマットレスに移ってしまいます。
週に一度はシーツを洗濯し、清潔に保ちましょう。
○マットレスプロテクターの使用
マットレスプロテクターは、マットレスを汚れやダニから守る役割を果たします。
特に、水分や汚れを防ぐ防水タイプのプロテクターは、マットレスの寿命を延ばす効果もあります。
定期的にプロテクターも洗濯することで、マットレス自体の清掃頻度を減らすことができます。