マットレスのノウハウ

マットレスを2枚重ねするときの注意点!敷布団と重ねるのはOK?

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マットレスを2枚重ねするときの注意点

マットレス2枚重ね

本記事は、

「マットレスを処分するの面倒・・新しいマットレスと重ねて使えないかな?」

「敷布団を重ねたら寝心地がよくなるって聞いたけどほんと?」

という方に向けて書いています。

まず大前提として、マットレスは通常、1枚で敷くように作られています(トッパーを除く)。

2枚重ねすることにより、特に下になったマットレスは性能が発揮できません。

そのため、2枚重ねは基本的にマットレスの良さを損なう行為であることは頭に入れておいてください。

ただ、すぐに古いマットレスを処分できないなどの事情がある場合は、処分するまでの繋ぎとして、以下のような方法で敷くことをおすすめします。

硬い方を下に敷くのが基本

2枚重ねをするときは、硬い方を下に敷くのが基本です。

マットレスの構造は(複層構造になっている場合)、上は柔らかく、下に行くほど硬くなっていくのが通常です。

これにより、肌に触れるところは柔らかく沈み、重い腰部分は下層でしっかり支えて正しい寝姿勢を保つことができ、寝心地が良く、かつ寝姿勢が崩れないベッドができます。

正しい組み合わせの例:
上:低反発マットレス
下:高反発マットレス

下に柔らかいマットレスを敷くとどうなる?

「逆に、下に柔らかいマットレスを敷くとどうなるの?」

→意味がありません。

柔らかいマットレスや低反発マットレスは、体のラインに沿って沈み込むことで寝心地のよさを生み出しています。柔らかいマットレスのメリットは体に触れてこそ発揮できるのです。

しかし、上にさらにマットレスを敷くことで、低反発の良さに文字通り蓋をしてしまうことになります。

コイルマットレスの上に高反発マットレスを敷くのはアリ?

ポケットコイル

「コイルマットレスの上に高反発マットレスを敷くのはアリ?」

→アリです。

ただし、高反発マットレスを1枚で敷いているときと寝心地は同じで、コイルマットレスはあってもなくてもいい存在です。

高反発マットレスは(トッパーを除き)単独で敷くように作られています。

車中泊のように下の凹凸が激しい場合であれば別ですが、通常は下の影響をほとんど受けません。

コイルマットレスを処分するのが面倒なときの非常手段という感じです。

ただし、コイルが極端にヘタっている場合は、寝姿勢が崩れることで腰痛をはじめ健康被害の心配が出てきます。なるべく早く処分したほうがいいでしょう。

敷布団とマットレスを重ねるのはアリ?

敷布団

「敷布団とマットレスを重ねるのはアリ?」

→「薄い敷布団が底付きして腰が痛い」といった理由なら、アリです。重ねることで厚みが増して寝心地がよくなります。

敷布団1枚で底付きしていないなら、わざわざマットレスを追加する必要はありません。

トライする場合は低反発マットレスではなく高反発マットレスを採用し、マットレスを下に敷くようにしましょう。

低反発マットレスだと土台がフニャフニャして寝姿勢が崩れる恐れがあります。

柔らかいマットレスの2枚重ねはおすすめしない

柔らかいマットレス×柔らかいマットレスの2枚重ねはおすすめしません。

その理由は、寝姿勢が崩れやすくなるからです。

柔らかいほど埋もれる寝心地を感じやすくなりますが、一方で腰が沈みやすくなります。

仰向けで腰が沈むと体が「く」の字になり、寝姿勢が崩れて腰痛を引き起こしやすくなります。

柔らかいマットレスの下には高反発マットレスやアンダーマットレスを敷きましょう。

へたったマットレスの上に重ねて敷くなら高反発マットレス

へたったマットレスの上に重ねて敷くなら高反発マットレスをおすすめします。

理由は、腰が沈んでしまうのをカバーするためです。

へたりはほぼ100%腰部分から最初にきます。そのまま寝ていると寝姿勢が崩れて腰を痛めてしまいます。

そのため、硬いマットレスで蓋をするイメージです。

そもそも、へたったマットレスは早めに処分するのが第一選択です。2枚重ねするのは何らかの理由があって処分できないときの代替手段として使ってくださいね。

これから買うならトッパーがおすすめ

2枚重ね用のマットレスをまだ購入しておらず、これから買うならマットレストッパーをおすすめします。

マットレストッパーは2枚重ね専用のマットレスです。

通常のマットレスに比べて、

・安い
・薄い
・軽い

といった特性があり、お手軽に導入できて寝心地がアップします。

エアウィーヴなどの有名ブランドからノーブランド品まで幅広く揃っていて入手しやすいのもいいですね。

トッパーは薄いため1枚で敷くと底付きします。あくまで2枚重ね専用のマットレスです。

おすすめ商品は以下の記事で解説していますが、先に結論だけいうと、最もおすすめは エムリリー です。

関連記事:マットレストッパーおすすめ!選び方と人気ランキング

ベッドマットレスの上にベッドマットレスを2枚重ねするのはアリ?

ベッドマットレス

「ベッドマットレスの上にベッドマットレスを2枚重ねするのはアリ?」

→アリですが、注意点があります。

購入前に、2枚重ねてもすっとベッドに上がれる高さかどうかをチェックしておきましょう。

すっとベッドに入れる高さは、ベッドに腰かけたときにかかとが床につく高さ(=膝下の高さ)。

膝の高さは、

男性:41.59㎝
女性:38.14㎝

が平均です。

参考:国土交通省の統計資料(膝の高さp10)

ベッドマットレスを2枚重ねすると少なくとも30㎝以上の厚さになります。モノによっては40~50㎝。

ベッド自体の高さも加えると、下手したら太ももぐらいの高さになってしまうことも。

風邪をひいて体が重い・だるいときなどでも自然にベッドに上がれる高さにしておきましょう。

ダブルクッションのマットレス紹介

「旧マットレスを処分できない」といった事情がなく、単純に寝心地のために2枚重ねを試してみたいなら、ダブルクッションのマットレスをおすすめします。

ダブルクッションとは、ポケットコイルが2層になったマットレス。

ニトリNスリープの一部商品が代表的です。

参考:NスリープハードH1-02CR | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販

上層のコイルで体を受け止め、下層のコイルで体圧分散。より上質な寝心地が味わえます。

ただし、値段が高いので(5~10万円)、予算に余裕がある人向けです。

関連記事:Nスリープの口コミ!ハード・プレミアム・ラグジュアリー

マットレスを二枚重ねするときのカビ対策

カビ対策

マットレスを二枚重ねするときのカビ対策は、通常と同じです。

・陰干し
・除湿シートを敷く
・防水プロテクターで守る

など。

中でも陰干しさえ週1回のペースでできれば、他の方法は不要です。良く晴れた日にマットレスをお部屋の壁に立てかけて半日程度放置しておきましょう。

2枚干すスペースが確保できないのなら、週替わりで干してもかまいません。

除湿シートやマットレスプロテクターを使うと、湿気がたまりにくくなり、干す頻度を減らすことができます。

2枚重ねすると特別カビやすいわけではありません。いつもの対策を欠かさないようにしましょう。

マットレスを二枚重ねしてずれるときの対策

マットレスがずれる

「マットレスを二枚重ねすると毎朝ずれちゃう・・」

→ズレない対策はあります。

ずれ防止シートや除湿シートを滑り止めにする方法なども使えますが、マットレスバンドで上端と下端の2か所で縛る方法がもっとも安定します。

マットレスバンドがなければビニールひもでも構いません。

マットレスの上端(枕付近)と下端(つま先付近)はほとんど体に触れない部分なので、バンドが張られて多少の凹凸ができても寝心地には影響しません。

デザイン的にも、2枚まとめて1つのボックスシーツで包んでしまえば、見た目にはわかりません。

ただし、干すときにバンドを外してまたセットする手間が必要になります。

マットレスの2枚重ねをおすすめしない人

マットレスの2枚重ねをおすすめしない人は、「腰痛や不眠などの不調を抱えている人」です。

(トッパーを除く)2枚重ねはスタンダードな方法ではないので、マットレスの性能が発揮できません。

にもかかわらず、旧マットレスがもったいないからと処分する手間を惜しんで使い続けていると、のちのちさらに不調が悪化してしまう可能性があります。

解決したい睡眠課題がある人は、もったいなくても目をつむって旧マットレスを処分して、課題解決のためのマットレスを新しく選びなおしましょう。

関連記事:マットレスの使い方!敷布団・シーツ・パッドは必要?そのまま寝る?

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