マットレスのノウハウ

【マットレスの圧縮方法】引越しで出せないときの対処法

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マットレスが引越しで出せないときの圧縮方法

引越し

この記事は、

「引越しすることになったけど、マットレスがドアにつっかえて出せない」
「送料節約のためにマットレスを圧縮したい」

という方に向けて書いています。

引越し時には、大型のマットレスをそのまま運ぶことは難しい場合もありますよね。

そこで、この記事ではマットレスを圧縮する方法をご紹介します。

記事を読むメリットは、まず圧縮によってマットレスのサイズを小さくすることで、運搬や保管の際のスペースを節約できる点です。

さらに、正しい圧縮方法を知ることで、マットレスの形状やクオリティに影響を与えずに圧縮できるかもしれません。

この記事を読むことで得られる情報は、まずは具体的なマットレスの圧縮方法です。

例えば、専用の圧縮袋やバキューム袋を利用したり、特定の折りたたみ方法を使ったりすることが挙げられます。

さらに、注意すべきポイントや注意事項もお伝えしますので、安全かつ効果的な圧縮が可能となるでしょう。

引越しでマットレスが出せない場合でも、この記事を参考にしてマットレスを効果的に圧縮し、スムーズな引越しを実現しましょう。

圧縮できるマットレス・圧縮できないマットレス

圧縮できるマットレスと圧縮できないマットレスは以下のとおりです。

問題なく圧縮できるマットレス:
・折りたためるウレタンマットレス
・折りたためるラテックスマットレス

圧縮できるがおすすめしないもの:
・折りたためるファイバーマットレス

圧縮できないもの:
・折りたためないマットレス全般

以下、理由を解説します。

問題なく圧縮できるマットレス

三つ折りマットレス

問題なく圧縮できるマットレス:
・折りたためるウレタンマットレス
・折りたためるラテックスマットレス

ウレタンはスポンジ状の構造で空気を大量に含んでいます。

台所用スポンジを握りつぶしても手を離せば元に戻るのと同様、圧縮されたウレタンマットレスは空気が入れば元通り復元します。

ラテックスマットレスはゴム部分は圧縮できませんが、それ以外の詰め物でウレタンを使用している層が必ずといっていいほどあり、その分だけ圧縮できます。

なお、「折りたためる」とあるのは、マットレスを折りたたまずに収納できる圧縮袋がないからです。

圧縮できるがおすすめしないもの

ファイバー

圧縮できるがおすすめしないもの:
・折りたためるファイバーマットレス

ファイバーマットレスの素材はポリエステルまたはポリエチレンのプラスチック繊維です。

プラスチックなので、いったん割れたり曲がったりすると元に戻りません。

圧縮することで無茶な負荷がかかり、劣化が進行する可能性があります。

圧縮できないもの

ベッドマットレス

圧縮できないもの:
・折りたためないマットレス全般

折りたためないマットレスは、いわゆるベッドマットレスですね。

ベッドマットレスはどんなに薄くても15㎝、通常は20㎝以上の厚みがあり、折りたたむのが困難です。

折りたためないと、圧縮袋に入らないため、空気を抜くことができません。

逆に言えば、2m×1mサイズの圧縮袋が見つかれば、圧縮可能です。
(2023年7月2日現在、探しましたが見つかりませんでした)

コイルマットレスでも、配送時に圧縮ロール梱包で送られてきたものは物理的には圧縮可能です。

ただし、ウレタンと違って複雑な構造をしているので、圧縮機を使わず素人なりの方法で行うと、圧縮過程で不具合が生じ、復元したときに元の弾力に戻らない可能性があります。

圧縮されずそのままの状態で配送されるスプリングマットレスは、たとえ特大サイズの圧縮袋があったとしても圧縮できません。

型崩れを防ぎ、形状を安定させるために、側面に硬い素材やワイヤーを使用しているケースがあります。

また、高級ポケットコイルマットレスではコイルを交互配列という密な配列にしているパターンもあります。

こうした構造は一度変形すると元に戻りません。

無理に圧縮すると高確率で元に戻らなくなり、高価なマットレスをオシャカにしてしまう可能性があります。

用意するもの:布団圧縮袋と掃除機

掃除機

マットレスを効果的に圧縮するためには、

・布団圧縮袋
・掃除機

が必要です。

まずは布団圧縮袋が必要です。これはマットレスを包み込み、圧縮する役割を果たします。

また、掃除機も必要です。掃除機を使って圧縮袋内の空気を抜くことで、マットレスの体積を減らすことができます。

圧縮袋は、サイズがマットレスに合っていることを確認しましょう。

「布団圧縮袋」と書かれていれば問題ありません。

くれぐれも「衣類圧縮袋」は避けてください。小さすぎます。

また、袋の耐久性や密封性も重要な要素ですので、品質の良い圧縮袋を選ぶことをおすすめします。

掃除機は、圧縮袋内の空気を抜くために使用します。

掃除機の吸引口を圧縮袋の専用バルブに接続し、袋内の空気を徐々に抜いていきます。

この作業によって、マットレスをぺっちゃんこにします。

以上がマットレスを圧縮するために必要な道具です。適切なサイズの圧縮袋と掃除機を用意し、スムーズな圧縮作業を行いましょう。

マットレスを丸めて圧縮できる?

マットレスを購入したときに、くるくる丸めた「圧縮ロールパッケージ」になっていることがあります。

コンパクトで場所を取らないため、できればこの状態にまで圧縮したいですよね。

しかし残念ながら、マットレスを丸めて圧縮することは、できません。

なぜなら、丸めて圧縮するためには、フラットに広げた状態のまま圧縮袋に入れる必要があるからです。

広げた状態ですっぽり入る巨大サイズの圧縮袋はありません。

そのため、どうしてもマットレス折ってから圧縮袋に入れる必要があり、二つ折りや三つ折りの状態では丸めることができません。

購入時のように丸めて圧縮するのはあきらめましょう。

マットレスの圧縮に関する注意点

マットレスの圧縮に関する注意点

マットレスの圧縮に関する注意点は以下のとおりです。

・引越しが終わったら早めに開封する
・メーカー保証対象外になる可能性あり

以下、順に解説します。

①引越しが終わったら早めに開封する

マットレスを圧縮する際には、引越しが終わったら早めに開封することが重要です。

なぜなら、マットレスが圧縮された状態で長時間保管されると、押しつぶされた状態が続き、その結果劣化が早まる可能性があるからです。

マットレスは硬さと反発力が大切な要素であり、圧縮されることでその性能が損なわれる可能性があります。

特に、圧縮状態で長時間放置されると、マットレスの内部の材料が不均等に圧迫され、復元力やサポート性に影響を及ぼすことがあります。

したがって、引越しが終わったら早めに圧縮を解除し、マットレスを元の状態に戻すことをおすすめします。

これにより、マットレスの劣化を防ぎ、快適な寝心地を保つことができます。

注意点として、圧縮袋からマットレスを取り出す際には注意が必要です。

尖った物や鋭利な刃物を使用しないようにし、マットレスにダメージを与えないようにしましょう。

引越しが終わったら早めにマットレスを開封し、元の形状に戻すことで、マットレスの寿命を延ばし、より長く快適に利用することができます。

②メーカー保証対象外になる可能性あり

マットレスを圧縮する際には、注意点があります。

その一つが、圧縮を行うとメーカーの保証対象外になる可能性があることです。

一般的に、メーカーの保証は通常の使用範囲内における不具合やダメージに対して適用されますが、圧縮は通常の使用に含まれないため、保証の対象外となることがあります。

メーカーの保証は、マットレスが製造上の欠陥や不良によって損傷した場合に適用されます。

しかし、自己責任で行われる圧縮は、製造上の問題ではなく、意図的な変更や加工によるものです。

したがって、マットレスを圧縮することで保証対象外となる可能性があります。

もしマットレスに何らかの問題や不具合が発生した場合、圧縮によって保証が適用されないことを覚えておく必要があります。

マットレスを圧縮する際には、メーカーの保証に関する注意点を確認し、自己責任で行うことを理解しておくことが重要です。

もし保証が重視される場合は、メーカーの指示に従い、保証が適用される範囲内で使用することをおすすめします。

再圧縮できないマットレスは引越し業者に依頼しよう

マットレスを再圧縮することができない場合、引越し時の移送においては引越し業者に依頼することがおすすめです。

再圧縮ができないマットレスは通常のサイズとなるため、そのままでは大きくて扱いにくいですし、移動や搬出入が困難になることがあります。

引越し業者は経験豊富で、マットレスなどの大型家具の運搬に慣れています。

専用の搬出入道具やテクニックを駆使して、スムーズにマットレスを移送してくれます。

マンションだと壁を擦ってしまって壁紙が破れたり傷跡ができたりして敷金に影響が出ることもありますが、業者ならそうならないようにカバーを貼ってくれます。

また、業者によってはマットレスの保護や梱包にも配慮しているため、安心して任せることができます。

引越し業者に依頼することで、マットレスの移送にかかる手間やストレスを軽減できます。

また、業者の保険によってマットレスが損傷した場合の補償も受けることができる場合があります。

そのため、再圧縮ができないマットレスの移送をスムーズかつ安全に行いたい場合は、引越し業者に頼ることを検討しましょう。

マットレスがドアから出せない場合は事前に業者に伝えておく

吊り下げ搬出

サイズが大きすぎてドアから出せない、階段を通せないといったマットレスがある場合は、事前に業者に伝えておきましょう。

クレーンを使って窓から吊り下げて搬出してくれます。

ただし、事前に「マットレスがドアから出せない」ことを伝えておきましょう。クレーンの準備が必要になります。その場でいきなり言われても対処できません。

また、クレーン車を出動させると料金が追加され、引っ越し費用がより高額になることは知っておきましょう。

マットレスを圧縮したときと圧縮しないときの配送料の違い

安さ

マットレスを圧縮したときと圧縮しないときの配送料の違いを比較しました。

例:ヤマトのらくらく家財宅急便で東京から大阪に配送する場合

マットレスを圧縮しないとき:350㎝サイズで20,930円

マットレスを圧縮したとき:160~200cmサイズで3,560~5,690円(※)
(※圧縮した上に丸めた「ロール梱包」のサイズで計算しています)

このように、圧縮すると配送料が6~8割削減できます。かなり大きいですね。

しかし、実際の引越しの際はマットレスだけ送るわけではなく、家財まるごとになります。

よほどモノの少ない一人暮らしならともかく、家族の引っ越しとなると荷物の総量も増えますから、マットレスの圧縮の有無が引っ越し費用の総額に与える影響はさほど大きくありません。

マットレスの圧縮袋はダイソーやニトリでOK

マットレスの圧縮袋はダイソーでもニトリでも入手できます。

必ず「布団圧縮袋」と書いたものを選んでください。衣類圧縮袋だと小さすぎて入りません。

布団圧縮袋のサイズはは2つ折りで入るようになっていますが、三つ折りでOKです。

2023年7月2日現在だと、ダイソーで300円でした。

参考:ダイソー公式サイト:「圧縮袋」検索結果

参考:ニトリ公式サイト「布団圧縮」検索結果

圧縮できるウレタンマットレスに買い替えるのも手

マットレスを圧縮することができるウレタンマットレスに買い替えることも一つの手です。

ウレタンマットレスは柔軟性があり、圧縮や折りたたみが比較的容易です。

これによって、引越しや収納の際に便利さを享受することができます。

圧縮可能なウレタンマットレスは、使用時には通常のマットレスと同じ快適な寝心地を提供します。

また、圧縮時には専用の袋やストラップを使用してコンパクトにすることができます。

このため、場所をとらずに収納したり、移動や運搬が容易になります。

ウレタンマットレスへの買い替えによって、マットレスの使い勝手を向上させることができます。

圧縮可能な特性を持つウレタンマットレスは、省スペースの生活や頻繁な移動をする方にとって特に便利です。

また、新しいマットレスの購入によって、快適な睡眠環境の向上や体のサポート性の向上も期待できます。

マットレスの買い替えを検討する際には、ウレタンマットレスの圧縮性に注目して選ぶと、より便利で効果的な収納や移動が実現できるでしょう。

関連記事:ウレタンマットレスおすすめ人気ランキング!高反発のメリット・デメリットも

圧縮できなかったマットレスの処分方法

マットレスの処分方法

マットレスを圧縮できなかった場合、いくつかの処分方法があります。

まず、地域の粗大ゴミ回収サービスを利用することができます。

各自治体の指定日に出せば、無料で回収してもらえる場合もあります。

また、リサイクルショップや廃品回収業者に引き取ってもらうこともできます。

これらの業者はマットレスをリサイクルすることで、環境への負荷を軽減します。

さらに、ネットオークションサイトのヤフオクやメルカリを利用して売却することも考えられます。

もしマットレスがまだ使用可能な状態であれば、需要があるかもしれません。

また、引越し業者に引き取ってもらう方法もあります。

引越しの際にまとめて処分してもらえる場合がありますので、業者に相談してみる価値があります。

さらに、地元の情報掲示板であるジモティーに無料で譲るという方法もあります。

他の人にとって必要なものかもしれませんので、一度掲示板に出してみると良いでしょう。

これらの方法を試して、マットレスの処分をスムーズに行いましょう。

ただし、マットレスの状態や地域・自治体のルールによって選択肢が異なる場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。

関連記事:マットレスの処分方法!費用は無料?ベッドマットレスを回収してもらうには

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