一人暮らしでマットレスのみで寝るメリット
この記事は、
「これから一人暮らし始めるんだけど、買うのはマットレスだけでいいの?ベッドとかいらない?大丈夫?」
という方に向けて書いています。
寝具はできるだけ安くお手軽に済ませたいけど、いざ生活が始まってから不都合が出てくると困りますよね。
まず結論からいうと「マットレスのみでも大丈夫!」
・ベッドがいらないので出費が少ない
・限られたスペースを有効活用できる
・お手軽に部屋のレイアウト変更ができる
・薄すぎるマットレスを選ぶと背中が痛くなる
・冬は寒い
・ホコリを吸い込みやすい
デメリットはあとで詳しく解説しますが、解消できるものばかりなのでおそるるに足らずです。
最初にメリットから紹介します。
①ベッドがいらないので出費が少ない
1つめのメリットは「ベッドがいらないので出費が少ない」です。
ベッドの相場は2~3万円。
ニトリやタンスのゲンなど安い有名メーカーでも1万円。
激安のノーブランド商品でも最低5,000円はします。
さらに、同じマットレスの値段で比べても、ベッドマットレスに比べて折りたたみマットレスは安い傾向があります。
学生や新社会人などお金のない時期には5,000円でも痛いですよね。
5,000円あれば1週間分の食材が買えちゃいます。
節約できるものはして、家計のやりくりに役立てましょう。
②限られたスペースを有効活用できる
2つめのメリットは「限られたスペースを有効活用できる」です。
6畳や8畳のワンルームマンションだと、余分なものを置くスペースはありません。
ベッド、デスク、テレビ、ソファ、棚を置いたらもうギュウギュウです。
生活資金に余裕があればもっと広いところに引っ越せばいいのでしょうが、なかなかそういうわけにもいきませんよね。
特にベッドはいろんな家具の中でも最も大きい床面積を占領します。
しかし、ベッドなしでマットレスのみなら、起きたときにマットレスを畳んで隅に寄せてしまえば、まるまる1畳分ぐらいの生活スペースが確保できます。
空いた空間を生かして、ご飯を食べたりヨガをしたりといったスペースが必要な活動ができるようになります。
こういった工夫をすることで、狭いアパートでも暮らしやすくなります。
③お手軽に部屋のレイアウト変更ができる
3つ目のメリットは「お手軽に部屋のレイアウト変更ができる」です。
「模様替えして部屋の雰囲気を変えたいな・・」
と思っても、ベッドがデン!と鎮座していると、それだけで実行に移すのが億劫になってしまいますよね。
こんな重いもの、一人で動かせない!
でも、マットレスだけなら女性一人でもヒョイヒョイ動かせるので、気軽に場所を入れ替えることができます。
同じ住まいでも、少し雰囲気やレイアウトを変えるだけで心機一転、フレッシュな気持ちで生活することができます。
飽きっぽい性格なら、変えたいときに変えられるようにしておくとあとあとラクですよ。
一人暮らしでマットレスのみで寝るデメリット
一人暮らしでマットレスのみで寝るのにはメリットばかりではなくデメリットもあります。
両方を知った上で決めたほうが失敗が少なくなります。
・薄すぎるマットレスを選ぶと背中が痛くなる
・冬は寒い
・ホコリを吸い込みやすい
以下、順に解説します。
①薄すぎるマットレスを選ぶと背中が痛くなる
1つめのデメリットは「薄すぎるマットレスを選ぶと背中が痛くなる」です。
値段に吊られてスペックを見ずに「安い!」とポチってしまうとよく失敗します。
なぜそんな失敗が起こるのかというと、そもそも床置きに適していないマットレスを買ってしまうためです。
マットレスの中には「トッパー」という「マットレスの上に敷く補助的マットレス」があります。
トッパーは通常のマットレスより安いですが、厚みが3~5㎝しかないので、1枚で敷くとほぼ確実に底付きします。
薄いと体重を支え切れず、背中(特に腰と肩甲骨)が床についてしまい、床の硬さをモロに感じながら寝るハメになります。
間違ってトッパーを買ってしまった方はえてして「薄すぎてダメ!」と文句をいうのですが、そもそも1枚で敷く用ではないので、チョイスが間違っています。
マットレスを買うときは絶対に厚みを確認して、最低でも7~8㎝程度の厚みがあるものを購入しましょう。
②冬は寒い
2つめのデメリットは「冬は寒い」です。
温かい空気は上にいき、冷たい空気は下に流れるという物理的特性のため、床付近の温度は下がります。
床下は外気でさらに冷たいので、底冷えの原因にもなります。
薄いマットレスや通気性のいいファイバーマットレスだと、背中が寒くて眠れない事態にもなりかねません。
また、窓際はさらに寒いです。
窓付近では、外気で冷やされた空気が下へ流れていくため、冷たい微風が常にそよそよ吹いている状態。
寒がりさんにはたまりません。
防寒対策としては、
・窓際にマットレスを置かない
・厚めの敷きパッドを使用する
・寝具を厚めにする
の3点になります。
関連記事:折りたたみマットレスおすすめ!人気の三つ折りと選び方
ホコリを吸い込みやすい
3つめのデメリットは「ホコリを吸い込みやすい」です。
ホコリは床に近づくほど多くなるので、マットレス直置きで鼻の位置が低いほどホコリを吸い込みやすくなります。
ハウスダストアレルギーや、喘息など呼吸器系の持病がある方は、ベッドの導入をおすすめします。
蛇足ですが、田舎で山の近くに住んでいる場合は、直置きはせずベッドを使うほうが安全です。
自然が近くにあると、家の中に虫が侵入してくることがよくあります。
アリやハエならまだかわいいものですが、中にはムカデが顔の上を這って行って目が覚めたという人もいます。
田舎暮らしの方は安全対策のためベッドを使いましょう。
一人暮らしでベッドマットレスのみで寝るのはあり?
「一人暮らしでベッドマットレスのみで寝るのはアリ?」
→アリです。
ただし、ベッドマットレスを床に直置きするとカビが生えやすいので、お手入れの頻度を増やす必要があります。
もっとも湿気が溜まる(=カビが生えやすい)のはマットレスの底面。
寝ている間にかいた汗はマットレスの内部を伝っていき、底面に滞留します。
それでもベッドに乗せた状態なら、ベッドの下に空気が通るので、日常的に多少の湿気抜きができていることになります。
しかし、床(特にフローリング)に直置きすると、マットレス底面は蓋をされたような状態になり、空気の入れ替えが行われません。
空気が動かず、水分の蒸発が促進されないままだと、黒カビ発生まで一直線です。
そこでお手入れが必要になるわけです。
お手入れの理想は、毎朝起きたときに壁に立てかけ、窓を開けて換気をすることです。いわゆる「陰干し」ですね。
底面を空気に触れさせることで、マットレスにたまった水分の蒸発を促します。
ベッドマットレスは重いのでお手入れ中に腰を痛めやすい
ベッドマットレスのお手入れをするときのネックは重量。
ベッドマットレスは軽いものでもシングルサイズで15㎏はあります。
コイル入りの重いものだと20㎏を超えることも珍しくありません。
20㎏というと5㎏の米4袋分です。1袋だけでもそこそこ重いのに、それが4つもあります。
そんな重いものを日常的に持ち上げる作業は、面倒で億劫なのはもちろんのこと、ぎっくり腰をはじめ腰を痛める原因にもなりかねません。
もっとも、毎日お手入れする必要はなく、梅雨時や夏場といった温度も湿度も高い時期は3日に1回程度、それ以外の季節は1週間に1回程度行えばカビの発生を回避できます。
でも、3日に1回でも正直めんどうですよね。
そこで、お手入れの頻度を減らす方策を紹介します。
カビ湿気対策ですのこを敷くのがベター
「ベッドマットレスを床に置きたい!けどお手入れは面倒だからあまりやりたくない!」
という方には、カビ湿気対策で、すのこを敷くことをおすすめします。
スノコを敷くことで、床との間に空間が生まれ、低床ベッドのような状態になります。
マットレスの下に空気が通るので、マットレス底面の水分の蒸発が促され、直置きとくらべてカビが生えにくくなります。
窓を開けるだけでもベッドの下が換気できて、乾いた空気が吹き込まれます。
「今日はあまり風がないな」というときは、扇風機ですのこの下に風を送ってあげると良いでしょう。
「すのこを敷いたら陰干しはいらなくなるの?」
→そんなことはありません。あくまで頻度を減らせるだけです。
油断しているとすのこにもカビは生えます。
よく晴れた日を狙って定期的にしっかり裏返して乾燥させましょう。
一人暮らしでマットレスのみで寝るときに揃えるアイテム
一人暮らしでマットレスのみで寝るときに揃えるアイテムを紹介します。
マットレスはそれ単体でも使えますが、汚さず清潔に長く使うことを考えると、入手しておいたほうが良いものがあります。
・シーツ・カバー
・すのこ
以下、順に紹介します。
シーツ・カバー
シーツ・カバーはほぼ必須です。
マットレスを買うとたいていカバーが付属していますが、
・ジュースや生理など液体をこぼすとほぼ確実にマットレスまで貫通する
・カバーを洗うときの着脱が面倒
といった理由で、市販のシーツを1枚購入して、付属カバーの上からかけておくと何かと安心で面倒がありません。
なお、折りたたみマットレスの場合は「フラットシーツ」、ベッドマットレスの場合は「ボックスシーツ」を選びましょう。
ちなみに敷きパッドでも同じ役割が果たせるのでOKです。
敷きパッドは厚みがあるため、
・汚れが貫通しにくい
・寒さ対策になる
といった利点があります。
ベッドを汚しがちな人や、寒がりな人はシーツではなく敷きパッドをおすすめします。
なお敷きパッドは四隅をゴムで留めるため、見た目が若干なんというか洗練されていないので、デザイン重視の方にはあまりおすすめしません。
すのこ(ベッドマットレスの場合のみ)
ベッドマットレスを床に敷きたい場合はすのこを下に敷くことをおすすめします。
直置きするとたまった湿気の逃げ場がないため、マットレス底面に黒カビが生えるおそれがあります。
陰干しを頻繁に行うことでカビの心配はなくなりますが、重いベッドマットレスを何度も持ち上げて干すのは重労働です。
そこで、すのこを敷くことでマットレスの下に空間ができ、空気の循環がうながされてカビが生えにくくなります。
一人暮らしでマットレスのみの部屋:インテリア実例
SNSで見つけたアレンジや飾り方を紹介します。
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一人暮らしでマットレスのみで寝るときは折りたたみマットレスがおすすめ
マットレスの種類は、形状で分けると主に以下の4つです。
・マットレストッパー(薄い1枚もの)
・フラットなマットレス(中くらいの厚さ)
・折りたたみマットレス
・ベッドマットレス(分厚い)
中でも、一人暮らしでマットレスのみで寝るときは折りたたみマットレスを選ぶのがおすすめです。
その理由は3つ。
・コンパクト収納でスペースが有効活用できる
・自立するので干すのがラク
・引っ越しや処分がお手軽
以下、順に解説します。
理由① コンパクト収納でスペースが有効活用できる
一人暮らしに折りたたみマットレスがおすすめな1つ目の理由は「コンパクト収納でスペースが有効活用できる」です。
三つ折りにできるため、すぐ畳めて収納できます。
1Kの手狭なマンションだと、最低限必要な家電・家具を置くだけでいっぱいになってしまい、スペースに余裕がありません。
仕事で疲れて帰ってきて、ただでさえ狭苦しい部屋がごちゃごちゃしていたらげんなりしますよね。
そこで快適に暮らそうと思うと工夫が必要になります。
寝具は寝るときだけあればいいので、何も四六時中広げておく必要はないわけです。
マットレスを立ててどこかの隙間にでも押し込んでおけば、畳1畳分ぐらいのスペースが確保できます。
このように、折りたたみマットレスだとレイアウトの工夫の余地が広がります。
理由② 自立するので干すのがラク
一人暮らしに折りたたみマットレスがおすすめな2つ目の理由は「自立するので干すのがラク」です。
フラットなマットレスだと、干すために立てかける壁を見つけなければいけません。
横置きだと2m、縦置きでも1mの幅の壁が必要になります。
でも、ワンルームだと壁際には色々ものを配置するので、空いている壁って意外とないんですよね。
しかし、三つ折りマットレスは立てかけ不要。
支えがなくとも屏風のように自立するので、床さえ空いていれば干せます。
また、ベッドマットレスと違って10㎏未満で軽いため、女性の力でもたやすく持ち上げられます。
これなら毎日やっても苦になりませんね。
理由③ 引っ越しや処分がお手軽
一人暮らしに折りたたみマットレスがおすすめな3つ目の理由は「引っ越しや処分がお手軽」です。
全国転勤などで引越しの機会が多い人は荷物はなるべく少なくしたいですよね。
折りたたみマットレスはかさばらないのでサッと畳んで荷物にできます。
ベッドマットレスだとマットレスだけでなくベッドもあり、処分するのか持っていくのか、持っていくにしてもいったん解体するのかそのまま運搬するのか・・と考えることが多いです。
折りたたみマットレスはこうした面倒なことを考える必要がありません。
また処分するときもお手軽。燃えるゴミで出せます。
折りたたみマットレスはほぼ全部ウレタン製、エアウィーヴなど一部のマットレスはファイバー製。
どちらもハサミやカッターでカットしてゴミ袋に入れて出せます。
コイルマットレスだと粗大ゴミになるので、ゴミの日に回収してもらうわけにはいかず、クリーンセンターに持ち込む必要があります。費用も手間もかかりますね。
以上の点から、引っ越しや処分時にラクなことがメリットです。
おすすめの折りたたみマットレス
折りたたみマットレスは根強い人気のあるポピュラーな商品なため、各メーカーから様々なマットレスが販売されています。
どれを選べばいいのかわからない、という人のために、おすすめの折りたたみマットレスを以下の記事で紹介しています。