【テンピュール枕の寿命】耐用年数は3~5年程度
この記事は、
「高い枕だから、すぐヘタったらイヤだなあ・・」
という方に向けて書いています。
安い枕ならすぐヘタっても「こんなもんか」と諦めもつきますが、テンピュールは1万円以上する高級枕。奮発して買うのだから、長持ちしてほしいところです。
結論からいうと、テンピュール枕の寿命の目安は約3〜5年程度です。
テンピュールは、世界で唯一NASAから公式認定を受けた寝具ブランドで、1999年に日本で発売が開始され枕のほか、マットレスもたいへん人気があります。
そもそも、テンピュール枕はテンピュールと呼ばれる独自の穴あき構造の素材からできていて、NASAのエームズ研究センターにより開発されたもの。
宇宙飛行士の体にかかる負担を緩和する目的で作られました。
そのため、柔軟性や反発性が特徴的なテンピュールですが、使い続けていくと低反発の枕は少しずつその性質が失われていきます。
テンピュール枕の正規品の品質保証期間は3年となっています。
低反発ウレタン枕の中ではテンピュールはNASAで開発されただけあって、特に耐久性に優れていて、手入れをすると長く使えるのが魅力です。
なお一番人気はオリジナルネックピローです。
【テンピュール枕の寿命】買い替え時のサイン
今使っている枕をいつ頃、購入したかわかりますか。
「寝心地が悪くなった気がするけど、どのくらい経つのかわからない」
「いつ買ったのか覚えていない」
このように意外とわからないのではないでしょうか。
枕は永久に使えるわけではなく、劣化するため買い換える必要があるのです。
しかし、枕の替え時はわかりにくく、実は寿命を過ぎていても使い続けている方も多いと思います。
ただ、いくら体にいいといわれているテンピュールでも、買い替え時期を過ぎて使い続けてしまうと、体に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。
・へたりや凹み
・肩こりや首こり
・汚れが取れない
・ダニがついた
上記のようなことに心当たりがあれば、寿命が近い、もしくは買い替えのサイン。
以下、順に解説します。
①へたり・凹み
8万回の圧縮試験を行った結果、復元率は95%以上と復元率が高いテンピュールですが、使い続けていくと柔軟性や反発性が少しずつ失われていきます。
へたりは頭をよく置くところから始まり、反発力がどんどんと悪くなっていきます。
テンピュール枕は、首や肩などにかかる圧力を均一に分散し、寝姿勢をサポートしてくれるのですが、寿命が来ると押しても戻りが悪くなります。
以前よりも枕がへたりや凹みで低くなった、フィット感が悪い、反発力の弱さ、後頭部への圧迫などを感じたら、テンピュール枕の替え時のサインです。
凹むと寝姿勢のバランスが崩れて、余計な負荷を首などにかけてしまい、逆に体を痛める原因になってしまうので注意が必要です。
②同じ枕なのに肩こりや首こりが起こるようになった
朝起きると肩こりや首こりのほか、頭痛・手のしびれなどがある場合も、枕が寿命を過ぎている可能性があります。
人の頭は約4〜6キロと重いため、いつも微妙なバランスを取り続けていなければなりません。
しかし、このバランスが崩れると肩こりや首こりが起こるのです。
寝ている時も同様です。
テンピュール枕は頭の形に合わせて変形し、ほどよく沈み込んで包んでくれるので、体圧を分散させることができるのです。
しかし、寿命を過ぎていると枕が頭を支えてくれず、ただ潰れるだけになってしまいます。
そうすると、首に負担がかかり、肩こりや首こりを起こしてしまうようになるのです。
③汚れが蓄積して拭いても取れない
テンピュール枕は洗濯することができません。
なぜなら、テンピュール枕は低反発のウレタン素材だからです。
ウレタンはスポンジ状になっていて水分を吸収しますが、一般のスポンジと違って空気穴が空いておらず、膜が張っている構造になっています。そのため、吸収した水を溜め込んでしまうという性質があり、干してもなかなか乾きません。
さらに、ウレタンは水を含むと化学反応を起こしてしまい、もろくなる構造をしています。水はけが悪いため、カチカチに硬くなってしまったり、乾かそうと乾燥機に入れるなどすると、ボロボロになってしまうこともあります。
しみや汚れが付いてしまったときは、水で濡らしてかたく絞った布で優しく拭き取ってくださいという記載がある通り、拭き取ることしかできません。
汚れが溜まってしまって、拭き取っても取れないようなら、買い換えのサインです。
④ダニがついた
テンピュール枕のウレタン素材は通気性が悪く、蒸れやすいという特徴があります。
湿気が溜まるとカビやダニが繁殖しやすくなるため、使用する時には対策が必要です。
まず、ウレタン内部に湿気が溜まるのを防ぐためにはこまめに干す必要があります。
ダニが大繁殖してしまう原因は、温度、湿気、汚れの3つ。
髪の毛・フケ・ほこりなどの汚れはダニのエサになるものです。枕は頭を乗せるため、一見きれいに見えても、どうしてもダニのエサになるものが付いてしまっています。
こうして考えると、枕は意外と汚れているものなのです。
それを防いでくれるのが枕カバーです。
カバーをこまめに洗濯してダニ対策を行うのも手です。
それでも、ダニがついてしまったら、あきらめて買い換えるのがおすすめです。
寿命が過ぎたテンピュール枕を使い続けるとどうなる?
実は枕の寿命が過ぎているけれど、「まだまだ使えそう」「ちょっと低くなったけれどだいじょうぶ」と買い替えを先送りにしていませんか?
見た目にはまったく問題はない枕でも、実は寿命が過ぎたら早めに買い替える必要があります。
では、寿命を超えたテンピュール枕を使い続けた場合、どうなるのでしょうか。
・疲れが取れなくなる
・肩こりなど不調が起こる
このように体にいい高機能のテンピュール枕を使っていても、寿命を過ぎてしまうと逆に体を悪くしてしまうのです。
枕は消耗品ですから、毎日使っていると中身のウレタン素材も劣化してきます。
快適な睡眠のためにも、寿命を迎えた枕は適切なタイミングで買い替えるようにしましょう。
衛生的でなくなる
人の体は、寝ている間にコップ一杯分の汗をかくといわれています。
特に、頭は汗をかきやすく、その汗を吸い取ってしまう枕は汚れが蓄積しやすいのです。
また、ほこりやダニなどの汚れや、フケ、髪の毛も枕にはよく付いてしまうため、見た目はきれいでも、実はかなり汚れています。
いくら、枕を陰干ししても完全に取り除くのは難しいもの。
寿命を超えた枕は不衛生で、ダニやホコリを吸い込んで体内に入ると体に悪影響を与え、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
疲れが取れなくなる
寿命が過ぎたテンピュール枕を長く使っていると、頭の重さで枕がへこんでいきます。当然、ボリュームが減り高さが変わってしまうと、買った時よりも寝心地が悪くなってきます。
以前は適切な高さを保っていたでしょうが、枕の寿命が過ぎればへたり、凹んでしまいます。
もちろん、へたっていても、高さが低くなっても十分に使えますが、寝心地の悪さは睡眠の質に直結します。
睡眠の質が落ちると、翌日のパフォーマンスにも影響を与えます。
・いくら寝ても疲れが取れにくい
・起きると肩こりや首こりする
・集中力が低下
これらの原因は寿命の過ぎた枕にあります。
枕は毎日使うものなので高さの変化に気付きにくいものですが、枕は定期的に見直して、買い替えを検討する必要があります。
肩こりなど不調が起こる
寿命を過ぎた枕は、へたりによって寝返りがしにくくなります。
人はひと晩のうちに20回〜40回ほど寝返りをするといわれていて、主に、睡眠中に圧力のかかった体をほぐし血流を良くする目的で行われます。
理由は、長時間同じ姿勢が続くと背骨に負担がかかってしまうからです。
長い時間、スマホを見ていたり、パソコンで作業をすると肩や腰に負担がかかるのと同じです。
起きていれば、伸びをしたり、ストレッチをすることができますが、寝ているときは寝返りで負担を解消し、血流を良くしているのです。
ところが、寿命を過ぎた枕は頭に合わないため、寝返りがしにくくなり、その結果、肩こり、首こりが起こりやすくなります。
テンピュール枕を長持ちさせる手入れ方法
テンピュール枕は正しい使い方をすれば効果を得られますし、また、長持ちさせることもできるようになります。
たとえば、テンピュール枕は大小2つの山で構成されていますが、高くなっている方を自分の方に向けて使うと快適に眠れるので、まずは正しく使っているかどうかをチェックしましょう。
また、テンピュール枕は、ウレタンフォームですから、水分に弱いのが特徴です。
髪を洗って乾かさずに寝てしまうとすぐにカビが生えてしまうので注意が必要です。
では、ほかにどんなことに気を付ければ少しでも長持ちさせることができるようになるのでしょうか。
ここからはテンピュール枕のメンテナンス方法を見ていきましょう。
陰干しでカビ湿気対策
平均的な睡眠時間は、約7時間といわれています。
この時間の間、ずっと枕を使っていることになります。
長い時間、頭を乗せているので、確実に枕は頭の汗や頭皮の皮脂を吸い取っています。
さらに日中、枕はベッドの上に置きっぱなしになっているため、カビの温床となっている場合が多いのです。
特にテンピュール枕はウレタン素材。
ウレタンは湿気が溜まりやすいため、カバーを取り外してから、枕を風通しの良い日陰の場所に置いて除湿するのがおすすめです。
毎日起きた時にベッドの上に立てかけておくだけでも違います。
ただし、ウレタン素材は直射日光で品質が劣化するため、直射日光には当てないようにしてください。
カビやダニの繁殖を防ぐためにも、できるだけ頻繁に陰干しを行うことで、テンピュール枕も長持ちします。
カバーをこまめに洗濯する
快適に眠りたい人に最適なテンピュール枕ですが、長持ちさせるためには枕カバーが欠かせません。
寝ている間中、顔や頭をつけて寝ている枕には皮脂や汗が付くからです。
入浴したからきれいだと思っても、眠っている間に人は大量の汗をかいています。
入浴せずに寝てしまったときは、頭についたほこり、整髪料やメイクなども付いてしまうでしょう。
枕に皮脂や汗などの汚れが付いたまま放置していると、カビやダニ、雑菌の繁殖の原因になります。
テンピュール枕は洗濯ができません。
ですから、使うときには枕カバーを付け、こまめにカバーを洗濯して汚れを防ぐ必要があるのです。
枕プロテクターを使う
枕カバーよりも防御力が高い枕プロテクターを使うのも手です。
枕プロテクターは枕カバーよりも厚い生地を使っているので、ホコリ、汚れなどのダメージから枕を守り、清潔に、より長持ちさせることができるものです。
生地と防水膜の二重構造になっているので、寝汗やよだれなどを枕内部に通さない構造になっています。
枕カバーは薄い布なので、たとえ、週に何度か取り替えたとしてもどうしても徐々に汚れを通してしまいます。
不衛生な枕を使っていると、肌荒れやぜん息などの原因にもなります。
枕プロテクターは、特にテンピュール枕のように洗えない枕には向いています。
衛生的にテンピュール枕を使い続けるためにも、枕プロテクターを一緒に購入するのがおすすめです。
へたったテンピュール枕を復活させることはできる?
結論から言うと、残念ですが、一度へたったテンピュール枕は復活させることはできません。
テンピュール枕はウレタン素材です。
ウレタンはスポンジと一緒で、一度へたると元には戻ってくれないので、新しいテンピュール枕を買う必要があります。
たとえば、台所用スポンジをイメージしてください。
最初はかなりの厚みがありますが、使っているうちにだんだん薄くなってきます。
テンピュール枕もこれと同じです。
毎晩、何時間もの間、重い頭に押されているうちに少しずつテンピュール枕の弾力性が失われていきます。
テンピュール枕がへたるまでの時間は、使い方によっても変わってきます。
枕カバーをこまめに洗濯したり、陰干しで湿気したり、汚れ対策をして少しでも長く使えるようにしましょう。
3年以内にヘタったら保証が使える
3年以内にヘタったのなら保証が使えます。
テンピュールの枕は一律3年の品質保証があります。
保証条件は「2㎝以上の明確な凹み」がでた場合です。
弾力がなくなっただけだと保証は使えませんが、明らかに買ったときより山が小さくなっている場合は、大いに保証の余地があります。
凹んでいる証拠写真を撮り、公式サイトのチャットから問い合わせてみましょう。
参考:テンピュール® の保証・お手入れ|テンピュール【公式】