マットレスを立てかけて干す手順
この記事は、
「マットレスを立てかけて干すやり方なんもわからん。サクッと教えて」
という方に向けて書いています。
まず、やり方は単純で、難しいことは何もないので安心してください。
・日陰で干す
・安全を確認して干す
・時間は3~4時間
・頻度は週1~2回
これぐらいです。
どれも絶対守らなければいけない基準というわけではなく、目安です。
要は湿気がたまってカビが繁殖するのを防げればいいので、あまり肩ひじ張らずに取り組みましょう。
三つ折りマットレスの干し方
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三つ折りマットレスの干し方は簡単。
起きたらそのままシーツをはがして立てるだけ。
三つ折りタイプは屏風のように自立するので、壁も必要なく、そのまま放っておけばOKです。
三つ折りをぴったり折りたたむのではなく、大きく広げておきます。
空気に触れる表面積を多くすることで、効率的に水分の蒸発を促進できます。
部屋を閉め切ると空気が流動せず蒸発が遅くなるので、窓を開けて風を通しておきましょう。
そのままお出かけして帰ってきたころに戻すぐらいのユルいやり方で問題ありません。
ベッドマットレスの干し方
せっかく暑いんだもの💡
こんな日はベッドの
マットレスを干す🌞 pic.twitter.com/omj1JxnNZc— ケロちゃん (@w5Eog8uNaNThmbq) August 5, 2022
ベッドマットレスの干し方は、三つ折りマットレスのように自立しないため、壁や棚に立てかけて干します。
このとき、表面より裏面のほうに風が当たるようにしましょう。
寝ている間にかいた汗などの湿気は、マットレスの表面ではなく底面に溜まるため、裏面を重点的に乾かすことが大切です。
干すときはベッドから下ろしましょう。
コイルマットレスはシングルでも20㎏程度、クイーンやキングサイズともなると40㎏以上にも達する重さがあります。
荷重がベッドの一部に集中するのは望ましくありません。
特にすのこベッドは通常のベッドに比べて耐久性が低いことが多く、ベッドの上で重いマットレスを長時間立てておくことで、天板が割れる原因にもなりかねません。
また、急な強風で倒れることも考慮して、スペースが許すなら横倒しで干すほうが安定性が高いです。
他にも、縦置きで干すと、てっぺんに上った飼い猫が降りてこられなくなったという口コミも見かけました。
猫を飼っている方は要注意ですね。
マットレストッパーの干し方
マットレストッパーの干し方は基本的にはベッドマットレスと同じ、壁に立てかけます。
ただし、ベッドマットレスと違って非常に軽いので、ちょっとした風でも揺られて倒れてしまいます。
深めに傾けておくか、椅子や中身の入った段ボール箱などを置いて滑り止めにしておくと安定します。
トッパーの下に敷いているマットレスと重ねるような形で、風の通る隙間を少しあけて干しておくと一石二鳥です。
脚付きマットレスの干し方
脚付きマットレスは残念ながら干せません。
構造上の問題で、支えとなる土台とマットレスが一体となっていて取り外せないため、マットレス単体を立てかけて干すことができません。
ただ、マットレスの下部から脚が生えている構造であることを考えると、見方によっては常に干している状態ともいえます。
マットレス裏面がすのこや金網状になっていて、布地が露出しているのなら、安心といえるでしょう。
基本的には窓を開けるだけで充分です。
ただし、お部屋のレイアウト上、ベッド下に風があまり入らないようなら、扇風機やサーキュレーターを使ってベッド下に風を送り込んであげると効率的に換気ができ、カビ知らずの環境になります。
マットレスを立てかけて干す時間
マットレスを立てかけて干す「時間」はどれくらいが適切なのでしょう?
答えは「1回あたり3~4時間」です。
ただしこれはあくまで目安。
「3時間も干せないから今日は干さない!」
と考えるより、
「1時間しか時間ないけど干しとくか」
のほうがカビが生えにくいです。
また、時間が長い分にはいくら長くても問題ありません。
天日干しにする布団だと、あまり長い時間干すのは望ましくないとされています。
しかし、マットレスは陰干しなので、日光による劣化は気にせずに済みます。
窓を少しだけ開けておいて、1日お出かけして、帰ってから元に戻すといったやり方でもOKです。
マットレスを立てかけて干す頻度
マットレスを立てかけて干す「頻度」はどれくらいが適切なのでしょう?
理想は毎日ですが、さすがに毎日上げ下ろしをするのは億劫ですよね。
梅雨時や夏など、湿気が高く、かつ汗をかきやすい時期は、3日に1回程度干したいところ。
梅雨・夏以外の時期なら、敷布団と同じ週1回程度でOKです。
「めんどくさい!」と思うかもしれませんが、頻度は時間より重要です。
たとえば月1回だけ4時間干すより、1時間でもいいから週1回ずつ干したほうがカビ防止効果が高いです。
ただし、ベッドマットレスは重くてサッと動かすわけにはいかないので、ここまでの頻度で干すのはなかなか困難です。
そこで、次の項目ではベッドマットレスの取り扱い方を解説します。
ベッドマットレスが重くて干せないときの対処法
ベッドマットレスを買ったはいいものの、
「こんな重いもの、女一人で干すなんて無理!」
とお嘆きの方に向けて、マットレスの干す頻度を減らす、または全く干さなくても良くなる方法を解説します。
1.マットレスプロテクターで湿気を完全遮断
2.厚めの敷きパッドでマットレスをガード
3.除湿シートを敷いて湿気を吸い取らせる
4.すのこベッドにしてベッド下に風を送る
このうち、全く干さなくてもよくなる方法は1のみです。
2~4の方法は、組み合わせることで干す頻度を減らすことができます。
マットレスプロテクターで湿気を完全遮断
マットレスプロテクターはうまく使えばマットレスを全く干さなくてもよくなります。
見た目はボックスシーツですが、防水機能があり、水分を通しません。
選ぶときは、最低でも側面はすべて覆いつくせるものを選びましょう。
記事が側面の半分ぐらいまでしかいかず、ゴムで4隅を留めるタイプがありますが、買わないようにしましょう。
いくら表面が防水でも、おねしょや飲み物が側面を伝ってマットレスの側面が濡れてしまっては意味がありません。
もっともおすすめなのはジッパー式で6面すべてを守るタイプです。
ボックスシーツ型だと裏面が露出していて、完全遮断とまではいきません。
ジッパー式はマットレスを完全に閉じ込めるので、湿気も汚れもダニも入り込みません。
(仮にダニが入っても食べ物がないので生存できません)
さらにシートタイプの乾燥剤を中に入れておけば完璧です。
わずかに入った湿気も乾燥剤が処理してくれるので、干す必要がなくなります。
マットレスプロテクターは5,000円以上しますが、重いベッドマットレスを干す作業から一切解放され、今後カビの心配をしなくてもいいことを考えると、むしろ格安の買い物です。
ベッドマットレスを持っていて、ズボラをしたいなら、マストバイの逸品です。
厚めの敷きパッドでマットレスをガード
2つめの方法は「厚めの敷きパッドでマットレスをガードする」です。
薄いシーツだと、寝汗が多い人はシーツが汗を受け止めきれず、マットレスにまで染み込んでしまいます。
厚い敷きパッドだと、水分吸収量が多くなり、そのぶんマットレスに染み込む水分の量を抑えられます。
清潔を保つために、ときどき洗ったほうがいいのは言うまでもありません。
除湿シートを敷いて湿気を吸い取らせる
3つ目の方法は「除湿シートを敷く」です。
除湿シートはマットレスとベッドの間に敷いて、マットレス底面に溜まった水分を吸い取る役割をします。
湿気は主にマットレスの底面に溜まります。
万年床の敷布団をある日めくったら、裏面に黒カビが生えていた・・なんて経験はありませんか?
表面はカビが生えていないように見えても、裏面ではしっかり繁殖しているのです。
そこで、マットレス底面に水分をとどまらせることなく、除湿シートが吸い取ることで、カビを防止できます。
なお、無限に水分を吸収できるわけではなく、ときどき引っ張り出して干してあげる必要があります。
難点として、敷きなおすときが少し面倒で、マットレスを持ち上げる必要があります。
ベッドマットレスが重くて持ち上げたくない人には不向きな手法です。
すのこベッドにしてベッド下に風を送る
4つめは「すのこベッドにしてベッド下に風を送る」です。
ベッドをすのこベッドに変更するとマットレス底面に空気が触れるようになり、湿気が蒸発してカビ防止になります。
ベッド下は窓際に比べて空気の循環が悪いので、扇風機かサーキュレーターで空気を送ってあげると、早く水分が蒸発します。
通気性が悪いマットレスで特に有効です。
なお、すのこベッドは1万円程度からありますが、あまり安いものだと耐荷重が低いです。
ベッドの上で子供が飛び跳ねたりすると、すのこを踏み割る危険性があります。
マットレスを立てかけて干すときの注意点
マットレスを立てかけて干すときに注意点があります。
カビ対策には直接関係しませんが、安全面やマットレスの寿命にかかわることです。
・天日干しはせず陰干しする
・万が一倒れても安全なタイミングで干す
・立てて収納するときは固定できるように
以下、順に解説します。
天日干しNG。陰干しで
1つ目の注意点は「天日干しNG」です。
マットレスはほぼすべてといっていいほど陰干しです。
その理由は、天日干しは劣化が早まるからです。
マットレスに使われるウレタンは紫外線を受けて劣化する「光劣化」が起こります。
劣化が早まると寿命も早まります。
せっかく寝心地のいいマットレスに出会ったのなら、安い買い物ではありませんし、できるだけ長く使いたいですよね。
濡れてしまったとき、早く乾かすために天日干しをするのはやむなしとしても、日常のお手入れは陰干し一択です。
ベストな場所は日陰のベランダですが、室内でも充分です。窓やドアを2か所以上開けて風の通り道をつくり、マットレスを立てて干しておきましょう。
万が一倒れても安全なタイミングで干す
2つめの注意点は「万が一倒れても安全なタイミングで干す」です。
壁に立てかけているだけで固定されていない以上、強風が吹いたり、突発的な地震に見舞われたり、蹴躓いたりと、マットレスが突然倒れる要素は複数あります。
特に重さ数十キロにもなるベッドマットレスは大いに注意が必要です。
いつふいに倒れてくるかわからないマットレスの横で赤ちゃんやペットを遊ばせていたら危険ですよね。
大人であればベッドマットレスが倒れてきても「うわ!びっくりした!」で済むかもしれませんが、体の小さい子供や小動物には致命傷になりかねません。
そこで、
・子供がお出かけしている時間帯で干す
・マットレスを干している部屋に入れないようにする
など、時間帯や場所を切り離す対策を講じるようにしましょう。
立てて収納するときは固定できるように
3つ目の注意点は「立てて収納するときは固定できるようにする」です。
干すだけなら、マットレスを立てている時間はせいぜい3~4時間ですが、収納するとなると半日以上、来客用で普段は出さないとなれば数か月ということもあります。
となると、倒れないように固定しておくのは安全上マストです。
以下の記事でマットレスを立てて収納する5つの方法を紹介しています。興味があればどうぞ。
関連記事:マットレスの立てかけ収納方法!折りたたみ・ベッドマットレス両方使える
マットレスを干さないとどうなる?
干すのはマットレスを長く使いたい人には必須のケアですが、では干さないままだとどうなるのか。
具体的には湿気がたまり、以下2つの不具合が起こります。
・マットレスの劣化が早まる
いずれも買い替えのサイクルを早めて余分な出費がかかることになります。
以下、詳しく解説します。
ダニやカビが発生しやすくなる
マットレスを干さずに湿気が溜まり続けると、ダニやカビが発生しやすくなります。
ダニ・カビともに生育条件は温度・湿度・栄養源です。
湿ったマットレスはダニ・カビともに好む環境で、油断しているとあっというまに繁殖します。
温度は季節的なものもありコントロールが難しいため、ダニ・カビ対策は残りの2つの要素、湿度と栄養源を減らすことで行います。
綿の布団と違って、マットレスの素材はウレタン・ファイバー・金属などでダニにとっては生育しづらい環境ですが、それでもまったく生きられないわけではありません。
アレルギーの方は特に気を付けましょう。
マットレスの劣化が早まる
マットレス内部に水分がたまることにより、マットレスの劣化が早まります。
多くのマットレスで使われているウレタンは、水に触れると時間をかけて加水分解が起こります。
ウレタンの劣化はヘタリを引き起こします。
へたったマットレスで寝ていると、寝姿勢が崩れて腰痛などの不調の原因になることがあります。
また、金属製のコイルは湿気が錆びの原因になります。
コイルが錆びることで寝返りをうつたびにギシギシ軋むようになり、おちおち寝ていられなくなります。
以上の理由から、マットレスを干す行為は長持ちさせる上で必須です。
立てかける以外のマットレスのお手入れ方法
マットレスのお手入れ方法は干すだけではありません。
干すのはマットレスの湿気を取る目的で行いますが、長く使いたいなら以下の2つのお手入れも行う必要があります。
・へたり対策「ローテーション」
・汚れ対策「シーツの洗濯」
湿気対策に加えたこの2つを定期的に行うことで、マットレスを長く良い状態に保ち、長期間使い続けることができます。
以下、順に解説します。
ローテーション(ヘタリ対策)
ヘタリ対策でローテーションを行います。
マットレスは同じ向き、同じ面で寝ていると、同じ場所に体重がかかって損耗が早くなります。
通常、もっともはやくヘタる場所は腰部分です。
そこで、マットレスをローテーションすることで、体重がかかりやすい位置をずらし、マットレスにかかるダメージを分散させます。
上下(頭側と足側)と表裏をひっくり返すことで、全部で4種類のローテーションができます。
頻度は2ヶ月に1回程度でOK。
ただし、
・上下や表裏で硬さが違う(エアウィーヴなど)
・裏面がベース層になっている構造(テンピュールなど)
では、ローテーションのバリエーションが制限されます。
手持ちのマットレスが上下で同じ硬さか、裏返しても寝られるか、などを確認しましょう。
シーツを洗濯(汚れ対策)
汚れ対策でシーツを洗濯しましょう。
水汚れを除いて、汚れが直接マットレスの寿命に影響することはあまりありませんが、不潔な環境で寝ることや、ダニ・カビの温床になってしまうことで、健康面での悪影響が危惧されます。
洗濯の頻度は週1回程度行うのが望ましいです。
人の細胞は24時間入れ替わっていて、眠っている間にもフケ・垢・髪の毛・汗などがシーツに落ちます。
これらの汚れを放置していると、不潔なのはもちろんのこと、ダニを呼び寄せる餌にもなってしまいます。
見た目はまっさらでキレイなシーツでも、人の目に見えない汚れが蓄積しています。
シーツを洗濯することで、寝床の環境を清潔に保ち、ダニが繁殖する要因を減らしましょう。
女性向け腰痛マットレスのおすすめ
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「腰痛には硬いマットレスがいい」といわれますが、合うかどうかは個人差があります。
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