モットンに合うベッドフレームの選び方
この記事は、
「モットンって床置きよりベッドを使うほうがいいの?」
「モットンに合うベッドフレームってどれ?」
といった疑問をお持ちの方にむけて書いています。
まず、モットンは床置きよりベッドを使うほうがおすすめです。
理由はカビ対策になるから。床だと頻繁に陰干しする必要があるのでやや面倒です。
次に、モットンに合うベッドフレームは、結論からいうとすのこベッドがおすすめです。
選び方は最低限、以下の2つを守れば外しません。
1.モットンのサイズと合っている
2.通気性が良い
以下、詳しい選び方を解説していきます。
①モットンのサイズと合っている
これからベッドを買うなら、まず大前提としてモットンのサイズと合っていなければいけません。
逆に、すでにベッドがあるなら、モットンのサイズをベッドに合わせる必要があります。
百歩譲って、ベッドのほうが広いサイズなのはまだOKです。
悲惨なのはモットンのほうがサイズが大きくなってしまった場合です。
たとえば、ベッドはシングルなのに、モットンはセミダブルを買ってしまった場合。
モットンの横幅が10~15㎝ほどベッドからはみ出ることになり、デザイン的にも不格好ですし、何より寝返りをうった際にベッドから滑り落ちることになります。
「そんな初歩的なミスするわけないじゃん」と思うかもしれませんが、勢いで買ってしまった場合にままある事例です。
サイズをしっかり合わせましょう。
②通気性が良い
選び方の2番目は「通気性が良い」です。
モットンはウレタン製。
汗が縦に流れる構造になっていて、ウレタンマットレスの中では通気性が良い方ですが、ウレタンマットレス自体が通気性があまりよくありません。
そのため、モットンの排水力だけに頼って油断すると、知らない間にマットレス裏面に黒カビが生えていた、なんてことも。
ウレタンマットレスは洗濯できないので、カビが内部まで入り込んでいた場合は完全に除去するのは困難。
そのため、カビを発生させないように使っていく必要があります。
そのための工夫が、通気性が良いベッドを選ぶことです。
水分はマットレス底面にたまりがちなので、底面から自然に水分が蒸発していくような構造のベッドを選ぶと湿気対策になってグッドです。
通気性のよいベッドといえば「すのこベッド」または「パイプベッド」です。
すのこベッドは木の素材によって値段がピンキリです。
木材は吸放湿性があり、高湿な日本の環境に適しています。
パイプベッドはおしなべて安いものが多く、あまりお金のない学生でも手を出しやすいのが魅力。
ただし、ギシギシいうので音に敏感な人にはおすすめしません。
③頑丈性・耐久性はあまり必要ではない
選び方の3番目は「頑丈性・耐久性はあまり必要ではない」です。
「耐荷重500㎏」といった頑丈さをウリにするベッドもありますが、モットンはそこまで必要ありません。
その理由は、モットン自体が軽いからです。
モットンはシングルサイズで7.5kg。成人男性でもかなりの大柄な人でなければマットレスとあわせて100㎏を超えることはないでしょう。
また、モットンは体圧分散性にも優れているため、1点に体重が集中してかかることもありません。
ベッドにかかる荷重は均等に分散されるので、ベッドにも優しいマットレスといえます。
以上の理由から、ベッドフレームに頑丈性や耐久性はそこまで求められません。
小さな子供がいる場合は頑丈なほうがベター
ただし例外があります。
小さな子供がいる家庭だと、頑丈な方がベターです。
子供はベッドの上で飛び跳ねます。
そのとき、薄いすのこベッドだと、いくらモットンが体圧分散性に優れているとはいえ、着地したときの衝撃ですのこを踏み割ってしまう可能性があります。
すのこは腰や肩など体重を支える部分でなければ1枚程度割れてもさほど利用に支障はありませんが、子供が触ると木材の破片でけがをするかもしれません。
そのため、家の中を走り回るような元気な子供がいる家庭は、、頑丈なベッドにしておいたほうが安心です。
④臭いを抑える効果があるとなおよし
必須ではありませんが、消臭効果のあるベッドフレームだとなおよしです。
その理由は、モットンのウレタンマットレス独特の臭いをかき消してくれるからです。
製造後まもないウレタンマットレスは特有のウレタン臭がします。
どの程度臭いと感じるかは人によって大きく個人差があり、まったく気にならないという人から、耐えられないほど臭いという人までさまざまです。
匂いが気にならない人ならこの項目は必要ありません。
しかし、ウレタンマットレスを臭いと感じた経験がある人なら、ニオイ対策はしておくにこしたことはありません。
臭い対策が期待できるベッドフレームはヒノキ製です。
ヒノキは「まるで高級旅館の香り」ともいわれるほど良い香りがして、ベッド周りの雰囲気を一変させてくれます。
ウレタン臭が気にならなくなるのでおすすめです。
ついでに、ヒノキのベッドにはヒノキチオールという抗菌成分が含まれていて、カビ・ダニ・雑菌などの繁殖を抑える効果があります。
モットンにおすすめのベッドフレーム
モットンのおすすめのベッドフレームを紹介します。
タンスのゲン 国産総ひのき すのこベッド
リーズナブルな家具店といえばタンスのゲン。
国産総ひのきすのこベッドはシングルで2万円を切る19,999円のお値打ち価格です。
耐荷重は200㎏あり、シングルサイズなら充分に頑丈なつくりです。
ヒノキの風合いを生かした無塗装で、年数を重ねるごとにあめ色に変化する色合いも見どころです。
けが防止に面取り(角を丸くする加工)をしているため、布団やシーツのひっかかりや子供のけが防止にもなります。
高さは3段階。脚を取り外して床に置くことも可能です。
ヘッドボードがないため、スマホを枕元に置くと落とすかもしれません。
サイドボードなど小物が置ける家具が近くにあるとベターですね。
ビーナスベッド カルディナ
ビーナスベッドのカルディナはビジュアルが洗練されたエレガントなマットレスです。
ヘッドボードの曲線は高級感を演出するとともに心地よい背もたれになり、ベッド上での読書やTV鑑賞に最適。
安全性に配慮して、角を落として丸みのあるデザインになっています。子供がぶつかってもケガしにくく安心。
カラーバリエーションは以下の3種類。
・ウォールナット
・ナチュラル
・ブラック
脚の高さはロータイプとハイタイプの2種類で調節可能。ルンバを使っているならハイタイプをおすすめしますが、ネルマットレスの厚みを考えるとロータイプのほうが座るとちょうどいい高さです。
組み立て設置は無料。
ビーナスベッド公式サイトまたは楽天で入手できます。
アイリスオーヤマ すのこマット
アイリスオーヤマのすのこマットは、「床に直接マットレスを敷いて寝たいけど、通気性が気になる」という人におすすめです。
高級木材の桐を使っているにもかかわらず、4,000円以下という驚愕の安さが魅力。
桐は軽くて丈夫、吸放湿性にも優れているのでベッド材には最適なのですが、値段が高いのが難点。
でも、これなら気軽に手が出せる値段ですね。
すのこどうしを繋いだだけの簡易なつくりで、すのこマットの中でも特にコンパクト。
裏面に傷防止クッションを貼っているので、フローリングが傷つく心配はありません。
床に置くため耐荷重の心配もなし。
床にぺったりついてしまうため、床に空気が通りにくいのが難点といえば難点です。
無印良品 スチールベッドフレーム
シングル12,900円
無印良品のスチールベッドフレームは脚付きマットレスのフレーム部分だけを商品化したベッドです。
他のスチールベッドとの違いは、足が木製なこと。
マットレスを乗せると、通常のスチールベッドにはない丸みと暖かみのある外観になります。
ナチュラル志向のお部屋にぴったりです。
ヘッドボードがないため枕元にスマホを置いて寝る人は落下に注意する必要があります。
ニトリ シングルパイプベッド バジーナ
ニトリのスチールベッドはシングルパイプベッド「バジーナ」をおすすめします。
余計なものをそぎ落としたシンプルイズベストな構造。
1万円を切る9,490円という低価格。
脚の高さが26㎝もあり、収納ケースやバスケットを入れられます。ベッド下のデッドスペースを有効活用できますね。
一人暮らしのお部屋におすすめです。
真っ白なので一瞬病室のベッドに見えなくもないですが・・。
モットンは直置きよりベッドフレームで使うほうが良い理由
モットンは直置きよりベッドフレームに敷いて使うほうがおすすめです。
その理由は2つ。
1.カビ・湿気対策になる
2.お手入れがラク
順に解説します。
①カビ・湿気対策になる
最大の理由はカビや湿気対策になることです。
人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれています。
かいた汗はシーツやマットレスに浸透し、マットレス内部をつたって底面にたまります。
畳やフローリングの床に直置きすると、マットレス底面にたまった水分が行き場を失って滞留し、カビのもとになります。
しかし、ベッドフレームを使うとマットレスは床から離れるので、間に空間ができます。
ベッド下の空気が循環することで、湿った空気が吹き払われて、新しい新鮮な空気に入れ替わります。
するとマットレスから蒸発した水分がその場にとどまることがなくなります。
こういう環境になるとカビが生えにくくなります。
②お手入れがラク
2つめはお手入れがラクなことです。
モットンに限らず、ウレタンマットレスはときどき陰干しをして、マットレス内部にたまった汗などの水分をかわかしてあげる必要があります。
陰干しはマットレスを壁に立てかけて風を通すだけなのですが、持ち上げる際に床よりベッドから持ち上げるほうが、腰をかがめずに済む分、腰の負担が少ないです。
また、前項で挙げたとおり、ベッドに敷いているだけで水分が蒸発しやすくなるため、お手入れの頻度も減ってラクになります。
特に腰痛の人は、不必要に腰に負担をかけるのは極力避けたいところ。
床置きがNGなわけではない
ここまで読んだ方の中には、
「じゃあ床置きはしないほうがいいの?」
と思った方もいるかもしれませんね。
でも大丈夫。床に直置きするのがNGなわけではありません。
お部屋のスペースなどの都合で、ベッドを入れたくない場合もありますよね。
そんな場合は床に直置きしても問題ありません。
ただし、カビを発生させないために、陰干しは最低でも週1回程度行いましょう。
理想は毎朝起きたときに壁にたてかける習慣にしてしまうことです。
毎日陰干ししているならまずカビが生えることはありません。
モットンを長持ちさせるためには、陰干しはマメに行いましょう。
まとめ:モットンにはすのこベッドがおすすめ
ウレタンマットレスであるモットンには通気性の良いすのこベッドがおすすめです。
中でもタンスのゲンのベッドフレームは低価格高品質でコスパ抜群。
あまりベッドにお金をかけたくないのならぜひ一度検討してみましょう。