マットレスの重さの目安(素材別)
マットレスの重さは搬入時や運搬時に非常に大切になってくる部分。
どのくらいの重さかで扱いやすさも変わってきますから、詳しく各マットレスの重さを検証してみましょう。
まず、素材別のマットレスの重さを見てみましょう。
マットレスの素材にはいろいろなものがありますが、代表的なのは以下のようなものです。
・ボンネルコイル
・ウレタン
・ファイバー
ポケットコイルマットレスはコイルスプリング1つ1つを小さな不織布に入れて、独立させたもの。
点で体を支えるのが特徴です。
ボンネルコイルマットレスは複数のコイルスプリングを連結させたタイプ。面で体を支えるようになっています。
ウレタンマットレスはウレタン素材で作られたマットレスで、クッション性があり、フィット感が抜群です、
ファイバーマットレスはポリエチレンを編んだ素材で作られたマットレスで、高反発で寝返りを打ちやすくなっています。
それぞれのマットレスの素材によって重さが違います。
ポケットコイルマットレスの重さ
ポケットコイルマットレスの重さを見てみます。
といっても、商品ごとに違いますが、ここでは代表として「ネルマットレス」を取り上げてみます。
▼ネルマットレスの重さ
サイズ | 重さ |
シングル | 19.1kg |
セミダブル | 23.38kg |
ダブル | 27.08kg |
クイーン | 34kg |
キング | 39.7kg |
関連記事:ネルマットレスのサイズと重さ一覧:厚み・横幅・縦幅を紹介
冒頭でポケットコイルマットレスの特徴を簡単に記しておきましたが、各コイルスプリングが独立していることで、体圧分散性に優れています。
そのため、体の各部位への負担も軽減され、気持ちよく寝られるのが特徴のマットレスです。
ポケットコイルマットレスはコイルスプリング入りということもあり、コイルスプリングが使われていないタイプよりも重くなっています。
ネルマットレスのシングルサイズで19.1kgとなっていますが、ほかの商品も大体このくらいの重さです。
扱いやすさという点では、少し苦労するかもしれません。
ボンネルコイルマットレスの重さ
続いて、ボンネルコイルマットレスの重さを見てみましょう。
今度は、「ニトリ デイ」というマットレスを例に挙げてみます。
こちらはシングルサイズのみの扱いです。
重さは約11kgです。
ボンネルコイルマットレスはコイルスプリングが渦状になって連結しているタイプ。
ポケットコイルマットレスとは構造が違います。
連結しているので、体を面で支え、一点だけ沈み込むことがありません。
お布団で寝ているような寝心地です。
重さはやはりコイルスプリングが含まれている関係で重いです。
「ニトリ デイ」のシングルサイズの場合は約11kgですが、普通は19~20kgくらい。
ポケットコイルマットレスと同じくらいです。
少し扱いにくいかもしれませんね。
ウレタンマットレスの重さ
今度は、ウレタンマットレスの重さです。
ここでは、厚さ5㎝の「トゥルースリーパープレミアム」と厚さ10㎝の「モットン」を取り上げます。
▼トゥルースリーパープレミアムの重さ
サイズ | 重さ |
シングル | 約4.6kg |
セミダブル | 約5.6kg |
ダブル | 約6.6kg |
参照元:「トゥルースリーパー プレミアケアセット シングル」より
▼モットンの重さ
サイズ | 重さ |
シングル | 約7.5kg |
セミダブル | 約9.0kg |
ダブル | 約10.7kg |
関連記事:モットンのサイズ/シングル・セミダブル・ダブルと重さ
ウレタンマットレスには、高反発と低反発の二つのタイプがありますが、「トゥルースリーパープレミアム」は低反発で、「モットン」は高反発です。
前者はオーダーメイドのようなフィット感が魅力。
腰・肩の負担が楽になっています。
後者は反発力がすごく、自然な寝返りをサポートします。
ウレタンマットレスの重さは軽い素材を使っていることから、シングルサイズで約7~10kg。
「トゥルースリーパープレミアム」の場合は、さらに軽い約4.6kgです。
ファイバーマットレスの重さ
最後に、ファイバーマットレスの重さを見てみましょう。
今度紹介するのは「エアウィーヴ」というマットレスです。
ただし、「エアウィーヴ」にはいくつかのタイプがあるので、ここではS04を取り上げます。
▼エアウィーヴS04の重さ
サイズ | 重さ |
シングル | 約22.5kg |
セミダブル | 約27kg |
ダブル | 約32kg |
クイーン | 約36.5kg |
キング | 約41kg |
※参照元:「エアウィーヴ ベッドマットレス S04 シングル」など(「サイズを変更する」から他のサイズも参照できます)
ファイバーマットレスは通気性に優れ、水洗いができます。
通常重さはシングルサイズで約5~9kgなのですが、「エアウィーヴ」の場合は少し重くなっています。
マットレスの重さが重要になる場面
マットレスの重さがどのような場面で重要になるのかを考えてみましょう。
まず、購入後寝室まで搬入するときに重さによって扱いやすさが変わります。
重ければ搬入が大変です。
お店のスタッフに搬入を依頼することもできますが、自分でやるとなると、重いタイプだと搬入ができないこともあるでしょう。
次に、ハイベッドや2段ベッドにマットレスを持ち上げるときに、重いか軽いかが大きな意味を持ちます。
重いマットレスを高い位置まで運び上げるのは簡単ではありません。
1人ではできず、家族に手伝ってもらう場面もあるでしょう。
マットレスの湿気を取るために陰干しすることもありますが、ここでも重さによってしやすいかどうかが決まります。
重いマットレスだと、立てかけるのも一苦労ですね。
寝室の模様替えや引っ越しの時も、重いマットレスの移動は楽ではありません。
こんな時は、「軽いマットレスを購入しておけばよかった」と後悔するかもしれませんね。
マットレスの処分時も、寝室から出すのに重いと大きな負担になります。
粗大ゴミでマットレスを処分できる場合もありますが、玄関先までどう持っていくか頭を悩ますところです。
キングサイズよりシングル2つのほうが扱いやすい
マットレスの扱いを考えるとき、キングサイズよりもシングル2つのほうが便利です。
キングサイズのマットレスは非常に大きくて重いですから、移動も大変です。
それに対して、シングルサイズ2つなら、1つ1つはコンパクトで軽いので、取り回ししやすいですね。
干すときなどは特に、シングルサイズ2つのほうが楽です。
ただ、大きなベッドでシングルサイズのマットレスを2つ使うとずれてしまうことがあるので、そのようなときはバンドで連結するといいです。
マットレスの重さの違いによるメリット・デメリット
重いマットレスと軽いマットレスにどのようなメリット・デメリットがあるのか比較してみましょう。
マットレスの重さ | メリット | デメリット |
重い | 耐久性が高い ズレにくい |
お手入れがしにくい 移動しにくい 処分するときが大変 ローテーションしにくい カバーを付けにくい 干しにくい |
軽い | 移動しやすい 模様替えがしやすい 処分しやすい ローテーションしやすい カバーを取り付けやすい 掃除がしやすい 干しやすい |
耐久性が低い場合がある ズレやすい |
メリットという点で行くと、軽いマットレスのほうが多いです。
軽いマットレスなら、
・模様替え
・処分
・ローテーション
・カバーの取り付け
・掃除
・干す
といったことも楽にできます。
耐久性は一般には重いコイルマットレスのほうが高いとされています。
ウレタンマットレスだと、ウレタン密度の高さが耐久性の指標の1つになりますが、密度が高いと重くなり、密度が低いと軽くなります。
軽いのは丈夫さをある程度犠牲にしていると見ることもできます。
マットレスの重さはダニで2倍になる?
マットレスの重さがダニで10年後に2倍になるという記事がありました。
↓こちらの記事です。
マットレスは10年後に2倍の重さになる!? | 遺品整理 くらのすけ
本当でしょうか。
そんなことがあれば、ただでさえ重みのあるマットレスが相当重くなってしまいます。スプリングマットレスに至っては、もう運べないかもしれません。
しかし、これは大げさです。
東京都健康安全センターが調査したところによると、一般家庭の寝具についているダニの重量は多いところでも1平方メートルあたり1万ng(ナノグラム)=0.01mgでした。
これではどれだけダニがついても1kgにさえ達しません。
昔の綿布団ならともかく、現代ではどこのメーカーもダニ対策には力を入れています。
ダニが住み着きにくい素材を使ったマットレスや、通気性を重視したマットレスもも増えてきており、ひと昔前のような、ダニがわんさかいるような状態にはまずなりません。
ダニの怖さを強調するためにこのような言い方を使ったのでしょうが、そこまでマットレスが重くなることはありませんから、心配しすぎないようにしましょう。
ただ、マットレスの重さとは別に、ダニがいると健康被害が生じますから、マットレスは清潔に使いたいところです。
マットレスは重さだけでなく厚さもチェックしよう
今回はマットレスの重さに注目しましたが、実際に商品選びをするときは、厚さのチェックも大事です。
マットレスの厚さは使い勝手や寝心地を左右する部分。
あまりに薄いマットレスを選んでしまうと、底付き感が出て気持ちよく寝られません。
逆に厚いと寝心地はよくなりますが、重くなり扱いにくくなります。
また、ベッドの高さとの兼ね合いも重要。ハイタイプのベッドに分厚いマットレスを乗せてしまうと、体調が悪いときはベッドに上がるだけで一苦労です。
さらに、2段ベッドなどでは、厚いマットレスだと柵との段差が少なくなるため、寝返りで柵を乗り越えやすくなり、落下の危険性もあります。
底付き感の有無とベッドとの高さの兼ね合いで決めましょう。