犬と一緒に寝るとダニがうつる?
この記事は、
「犬と一緒に寝るとダニがうつるの?」
「ダニの被害を心配せずに寝るにはどうしたらいいの?」
といった疑問をお持ちの方に向けて書いています。
犬と一緒に寝ることの心地よさは多くの飼い主にとって特別な時間ですが、その裏にはダニによる感染リスクが潜んでいます。
犬は散歩中に草むらなどでマダニに刺される可能性があります。
このマダニが持つ感染症が人にもうつることがあるのです。
特に注意すべきは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と「日本紅斑熱」です。
これらはダニによって媒介される重篤な疾患であり、高い致死率を持つ場合もあります。
予防策
犬用のダニ対策製品(シャンプー、スプレーなど)を使用する。
散歩後は犬の体をよくチェックし、ダニがいないか確認する。
寝床や家の中も定期的に掃除してダニを除去する。
このように、犬との素晴らしい時間を安全に楽しむためには、ダニ対策が不可欠です。愛犬と安心して過ごすために、今すぐ対策を始めてください。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にウイルスを保有しているマダニに刺されることで感染するダニ媒介感染症です。この病気は感染症法で四類感染症に位置づけられています。
・病原体と感染経路
SFTSは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に属するウイルスによって引き起こされます。主な感染経路は、SFTSウイルスを保有するマダニに刺されることです。
・感染者数と死亡者数
日本では2013年に観測開始されて以来、2023年7月31日までの間で900件の届出があり、そのうち101件は死亡しています。死亡率は約11%です。
・症状と診断
感染すると、発熱や消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢)が現れ、場合によっては腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状なども伴います。血液検査では、血小板減少や白血球減少、血清酵素の上昇が確認されることが多いです。
参考:
日本紅斑熱
日本紅斑熱は、リケッチア・ジャポニカ(Rickettsia japonica)という病原体を保有するダニに刺されることで感染するダニ媒介感染症です。近年、日本国内で年間200件以上の発生報告があり、死亡者も出ています。
・症状と診断
主な症状は頭痛、発熱、倦怠感で、発疹や刺し口もよく見られます。診断には血清診断やリケッチアDNAの検出が行われます。
・感染者数と死亡者数
感染者数はここ数年は年間200件前後で推移しています。死亡率は1.1%です。
・予防と治療
予防には、ダニの生息地である野山に入る際に長袖、長ズボンを着用し、ダニ忌避剤を使用することが推奨されています。治療にはテトラサイクリン系の抗菌薬が第一選択とされています。
参考:
ダニ以外の犬と一緒に寝るデメリット
犬と一緒に寝ることは、多くの飼い主にとって癒しの時間です。しかし、ダニのリスク以外にも注意すべき点があります。
・寝返りで犬をつぶしてしまう危険性
・寝具が汚れやすい
犬との共同生活は楽しいものですが、その裏には多くのリスクが潜んでいます。愛犬と安全に、そして健康的に過ごすためには、日々の注意が欠かせません。今すぐにでも、これらの対策を始めてみてはいかがでしょうか。
寝返りで犬をつぶしてしまう危険性
犬と一緒に寝るデメリットの一つが、寝返りで犬をつぶしてしまう危険性です。
寝返りの危険性
犬は人よりも体が小さいため、寝返りを打つ際に気づかないうちに犬を圧迫してしまう可能性があります。
特に小型犬や子犬は、そのリスクが高いです。
これが最悪の場合、犬に重傷を負わせることも考えられます。
事故を防ぐための対策
犬用ベッドの導入: 犬専用の寝床を用意することで、犬が安全に寝られるスペースを確保します。
寝る位置の工夫: 犬が寝る位置を工夫することで、寝返りの際に犬に触れにくくします。例えば、犬を足元に寝かせる、またはベッドの端に寝かせるなどです。
寝る前の確認: 寝る前に、犬がどこにいるのかをしっかりと確認することが重要です。
寝具が汚れやすい
寝具が汚れやすいというデメリットがあります。この記事では、その具体的な要因と対策について説明します。
寝具が汚れる主な要因
よだれ: 犬はよくよだれを垂らします。特に寝ている間によだれを垂らすことがあり、それが寝具に付着する可能性が高いです。
抜け毛: 犬種によってはダブルコートで抜け毛が多いものもあり、これが寝具に散らばることで清潔度が低下します。
ノミ: 犬が外で遊んだ後、ノミを持ち込む可能性があります。ノミは寝具にも移り、その後で繁殖する可能性があります。
フケ: 犬も人と同じように皮膚が乾燥するとフケが出ることがあります。これが寝具に付着すると、清潔感が損なわれます。
対策方法
定期的な洗濯: 寝具は定期的に高温で洗濯することが推奨されます。
犬用ベッドの使用: 犬専用の寝床を用意することで、人用の寝具が汚れるのを防ぐことができます。
犬のケア: よだれやフケ、抜け毛の問題には、犬自体のケアが必要です。例えば、よだれを抑制するための食事管理や、皮膚の健康を保つためのシャンプーなどがあります。
犬と一緒に寝る前にすべきダニ予防対策
犬と一緒に寝ることは、多くの飼い主にとって最高の癒しのひとときです。しかし、その楽しみを十分に味わうためには、ダニ予防対策が欠かせません。
具体的な対策は以下の3つです。
・野山や草むらの散歩は避ける
・散歩時には服を着せる
・シャンプーやブラッシングで清潔を保つ
以下、順に解説します。
野山や草むらの散歩は避ける
野山や草むらは、マダニが多く生息している場所です。
マダニは葉っぱや枝の先などで、動物が通りかかるのを待ち構えています。
そして犬が草木をかきわけていく過程で、マダニが体に乗り移ります。
そのため、野山や草むらを避け、都市部や公園、舗装された道で散歩をすることをおすすめします。
また、ダニ対策製品を使用するのも有効です。
犬用のダニ予防スプレー、シャンプー、首輪などを使用することで、ダニの寄生を防ぐことができます。
散歩後のチェックとして、散歩から帰ったら、犬の体をしっかりとチェックし、ダニがついていないか確認してください。
散歩時には服を着せる
散歩時に犬に服を着せるというダニ予防対策について解説します。
・服を着せるメリット
犬に服を着せることで、ダニが皮膚に直接触れる機会を減らすことができます。
特に、森や草むらなどダニが多く生息する場所で散歩する際には、この方法が非常に効果的です。
・服選びのポイント
素材: 通気性が良く、犬が暑くなりすぎない素材を選びましょう。
サイズ: 犬が動きやすいサイズを選ぶことが重要です。狭すぎると犬がストレスを感じ、広すぎるとダニ対策としての効果が薄れます。
カバー率: できるだけ多くの部分をカバーするデザインが望ましいです。特に、腹部はダニが寄りやすい場所なので注意が必要です。
・その他の予防対策
散歩から帰った後は、服だけでなく犬自体もしっかりとチェックしましょう。万が一、ダニがついていた場合は、速やかに取り除く必要があります。
シャンプーやブラッシングで清潔を保つ
シャンプーやブラッシングによる清潔の維持が重要です。
・シャンプーでのダニ予防
犬用のダニ予防シャンプーを使用することで、ダニやその他の寄生虫から犬を守ることができます。
シャンプーにはダニを寄せ付けない成分が含まれている場合が多く、定期的な使用が推奨されます。
・ブラッシングの重要性
ブラッシングは、犬の毛についたダニや汚れを取り除く効果があります。
特に長毛種の犬は、毛が絡まりやすくダニが隠れやすいため、こまめなブラッシングが必要です。
犬にダニがついたときの駆除方法
気をつけていたつもりなのに、ふと見ると愛犬のお腹に黒いイボのようなものが・・。
まずい!刺されてる!
こんなときにどうすればいいのかを解説します。
マダニの見つけ方
まずはマダニの見つけ方です。
・毛が少ない場所を重点的にチェック
マダニは皮膚に吸着するため、毛が少ない場所に多く見られます。特に耳、胸、脚の付け根などは要チェックのエリアです。
・吸血前と吸血後のサイズ
吸血前のマダニは約3mm程度で非常に小さく見つけにくいです。一方、吸血後には最大約1cm程度のイボのような黒い塊として見え、発見しやすくなります。
・マダニの特徴
マダニは吸血後、イボのような黒い塊として皮膚に付着します。このような状態を見つけた場合は、速やかに駆除する必要があります。
・その他の注意点
犬が掻きむしる場所や、不自然に舐める場所があれば、そこにマダニがいる可能性が高いです。
動き回っていたらガムテープなどで取る
まだ刺しておらず、動き回っているマダニは、ガムテープで素早く取ることができます。
取ったマダニは触れないようにガムテープ越しに潰してゴミ箱に捨てましょう。
吸血中なら自分で取るのはNG!動物病院に行こう
吸血中のマダニを見つけた場合、自分で取るのは絶対にNGです。
・自分で取るリスク
手やピンセットなどで無理に取ろうとすると、マダニの胴体がちぎれて頭部が皮膚に残ってしまう可能性があります。これが感染症を引き起こす原因となることもあります。
・動物病院での対処
吸血中のマダニを発見したら、速やかに動物病院に連れて行きましょう。獣医師は専用の薬剤と器具を使用して、マダニを安全に取り除いてくれます。
・予防対策
マダニ予防のためには、チュアブルタイプの予防薬が効果的です。これは口から与えるタイプの薬で、犬が嫌がることなく摂取できます。