一人暮らしで布団が干せないままだとカビやダニの危険性あり
一人暮らしをしていると、特にワンルームマンションやレオパレスのような狭い空間では、布団をしっかりと干す場所や時間がないことが多いです。
しかし、布団を干せないまま使用し続けると、カビやダニが繁殖する危険性が高まります。
布団には、寝ている間に出る汗、フケ、垢、髪の毛などが付着します。
これらはダニのエサとなり、ダニが増える原因となります。
また、湿度が高い状態が続くと、カビが発生しやすくなります。
特にレオパレスやワンルームマンションでは換気が十分でない場合が多く、このような問題が起きやすいのです。
カビやダニは、アレルギーの原因となることが多く、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特にダニは、喘息やアレルギー性鼻炎の原因ともされています。
布団を干す目的
布団を干す目的は、布団に溜まった湿気を払うことです。
「敷きっぱなしでも空気に触れてるんだから湿気は自然に蒸発していくでしょ?」
と思うかもしれませんね。
たしかに布団表面の湿気は敷きっぱなしでも蒸発します。
しかし、裏面はそうはいきません。
床に密着している裏面の湿気はなかなか蒸発しません。
その証拠に、敷布団のカビはもっぱら裏面に生えます。
特にフローリングに直置きがもっともカビが生えやすいです。
布団を干す目的は、湿気を払うこと。これを忘れずに対策していきましょう。
一人暮らし・ベランダなしの布団部屋干し方法
ベランダなし一人暮らしの方向けの布団部屋干し方法について解説します。
具体的な方法は以下の4つです。
・椅子に布団をかける
・布団干しスタンドを使う
・除湿シートを使う
・除湿シートを使う
いずれも共通しているのは、「布団の両面を空気にさらす」のが大事だということです。
以下、順に解説します。
椅子に布団をかける
「椅子に布団をかける」方法はお金もかからず明日からでもできる方法です。
まず、椅子の背もたれに布団を半分に折ってかけます。
この状態で、窓を開けて風通しを良くします。
風通しがよくなければ扇風機かサーキュレーターを使うことで、部屋全体の空気を循環させましょう。
これにより、布団にしっかりと風を当てることができ、乾燥が早まります。
椅子があれば特別な乾燥用具は不要なので、手軽に始められます。
ただし、この方法で干す際には、布団が椅子に直接触れる部分が湿っているとカビのリスクがあります。
そのため、数時間ごとに布団の位置を変える、または折り返すことで、均等に乾燥させることが重要です。
布団干しスタンドを使う
布団干しスタンドは、折りたたみ式で簡単に設置できるアイテムです。
布団をスタンドにかけるだけで、床に直接触れずに乾燥させることができます。
これにより、カビやダニの繁殖を防ぐことが可能です。
スタンドを使う場合、窓を開けて風通しを良くすることが基本です。
ただし、風通しが十分でない場合は、扇風機やサーキュレーターを併用するとより効果的です。
これにより、布団全体に風を当てて、乾燥を促進させることができます。
布団干しスタンドのもう一つの利点は、場所を取らないことです。
使用後は折りたたんで収納できるので、一人暮らしでスペースが限られている方にももってこいです。
ついでに洗濯物の室内干しにも使えて一石二鳥です。
除湿シートを使う
除湿シートは、吸湿性の高い素材で作られており、布団の湿気を吸い取ってくれます。
使用方法は非常に簡単で、布団の中や表面に除湿シートを敷くだけです。
これにより、布団内部の湿気を効率よく吸収し、乾燥を促進させることができます。
除湿シートの利点は、電気を使わないためコストがかからないこと、
そして場所を取らないため、狭い空間でも使いやすい点です。
また、除湿シートは一度使った後も、日光に当てて再利用することができるタイプもあります。
除湿シートは、スーパーやホームセンター、オンラインショップなどで手軽に購入できます。
一人暮らしで布団の乾燥に困っている方は、除湿シートを使ってみる価値は十分にあります。
布団乾燥機を使う
布団乾燥機があれば、布団を敷きっぱなしの状態で乾燥させることができます。
付属のマットを膨らませる「マットありタイプ」と、布団に直接温風をあてる「マットなしタイプ」がありますが、手間の観点から後者をおすすめします。
いずれも布団両面に使用しましょう。
機種のおすすめはアイリスオーヤマの「カラリエ」です。
カラリエは、強力な風で布団内部までしっかりと乾燥させてくれます。さらに、消費電力も比較的低く、継続的な使用にもコストがかかりません。
布団乾燥機を使う場合のポイントは、布団を折りたたんでから乾燥ノズルを挿入することです。これにより、布団全体に風が行き渡り、より早く乾燥させることができます。
また、カラリエには靴乾燥のアタッチメントもあり、雨の日に濡れた靴も一緒に乾燥させることができます。
これ一台で布団と靴の両方を乾燥させられるのは、一人暮らしには非常に便利です。
時間がないときは裏返して置いておくだけでも違う
日々忙しくて、布団を干す時間がとれない・・
そんなときでも、ちょっとした工夫で布団の状態を改善することができます。
その方法とは、単純に「裏返して置いておく」ことです。
布団を裏返すことで、裏面を空気にさらすことができます。
これにより、布団の湿気が自然に抜けやすくなり、カビやダニの繁殖を防ぐことができます。
特別な道具もいらず、布団を裏返しておくだけなので、時間もほとんどかかりません。
忙しい朝でも、出かける前にさっと裏返しておくだけで、帰宅したときには少しでも乾燥した布団で寝ることができます。
もちろん、この方法だけでは完全な乾燥は難しいですが、何もしないよりはずっと良い結果が期待できます。
特に湿度が高い季節や、連日の雨天で布団を外に干せないときには、この方法が非常に有用です。
ファブリーズは布団干しの代わりにはならない
布団を乾燥させる時間がないとき、ファブリーズを使って臭いを消す人も多いでしょう。
確かに、ファブリーズは瞬時に布団の臭いを和らげる効果がありますが、それは布団干しの代わりにはなりません。
まず、ファブリーズは臭いを消すだけで、布団内部の湿気を取り除くわけではありません。
湿気がそのままになると、カビやダニが繁殖するリスクが高まります。
さらに、ファブリーズを頻繁に使うと、布団が湿ってしまう可能性もあります。
これが逆にカビやダニの繁殖を促してしまうことも考えられます。
結論として、ファブリーズは一時的な臭い対策には有用ですが、布団を健康的な状態に保つためには、しっかりとした乾燥が必要です。
時間がないときでも、少なくとも窓を開けて風通しを良くする、布団を裏返して湿気を逃がすなどの基本的なケアは欠かせません。
一人暮らしの布団のダニ退治方法
「朝起きたら体がかゆい・・」
「覚えのないポツポツが腕にできてる・・」
「花粉の季節でもないのに鼻水やくしゃみが止まらない・・」
こんなときは布団にダニが潜んでいる可能性があります。
布団を干さず、シーツも洗濯していない状態は、ダニにとっては天国のような環境です。
ダニアレルギーの人だと花粉症に似た症状や喘息を引き起こすことも。
そんなときのダニ退治方法を解説します。
布団乾燥機を使う
ダニは50℃以上で死滅するため、布団乾燥機の高温が有効です。
布団乾燥機には「ダニモード」または「高温設定」が備わっている機種が多く、これらを活用することで効果的にダニやダニの卵を退治できます。
まず、布団を特大のポリ袋に入れて密封し、布団乾燥機のノズルを袋の中に挿入します。
ポリ袋を使用する理由は、高温の風を逃がさず、より効率的にダニを退治するためです。また、ダニが逃げ出すのを防ぐ効果もあります。
布団を折りたたむ場合は、ノズルを折りたたんだ部分に突っ込むなどしてできるだけ均等に温風が届くようにします。
さらに上から別の布団などをかぶせると、より熱が逃げにくくなって確実にダニを死滅させられます。
運転時間の目安は30分~1時間です。
コインランドリーの乾燥機を使う
コインランドリーには「大物用」の乾燥機が設置されている場合が多く、これを利用することで、布団をしっかりと乾燥させることができます。
大物用の乾燥機は、通常の乾燥機よりも高温で強力な風を送り込む設定があり、ダニやダニの卵を効果的に退治できます。
まず、コインランドリーに布団を持って行き、大物用の乾燥機を選びます。
次に、乾燥機の設定を最高温にして運転を開始します。
高温と強力な風で、布団内部のダニをしっかりと退治することができます。
乾燥剤を使う
ダニは湿度40%以下で死滅します。
そこで、ポリ袋の中に布団と乾燥剤を入れ、口を縛って放置します。
布団はできるだけ表裏両面すべて空気に触れるようにします。
(できなければ交互でもOK)
時間は24時間が望ましいですが、強力乾燥剤を使い、布団の全面が空気に触れているなら12時間でも構いません。
これで確実にダニを死滅させられます。
最後は掃除機で吸う
ダニ退治の最後のステップとして、掃除機で吸いましょう。
なぜなら、ダニアレルゲンは生きたダニだけでなく死骸や糞にも存在しているからです。
布団をしっかり乾燥させた後、掃除機を使ってダニやダニの死骸、排泄物を吸い取ることで、より快適な睡眠環境を作ることができます。
掃除機を使う際のポイントは2点。
・布団用ノズルを使う
・布団の両面に掃除機をかける
布団用ノズルは床用のノズルより効率的にダニの死骸や糞を吸い取れます。
片面だけですべて吸い取るのは不可能なので、必ず両面を掃除機がけしましょう。
一人暮らしで布団を干す頻度
「どれぐらいの頻度で布団を干せばいいの?」
という疑問をお持ちの方に向けて、季節ごとの頻度を解説します。
・夏
夏は汗をかく季節であり、布団がジメジメと湿ってしまいやすいです。この時期は、最低でも週に一度は布団を干すことをおすすめします。
・冬
冬は空気が乾燥しているため、布団が湿ることは少ないですが、結露が問題になる場合があります。特に窓際に布団を置いていると、結露で湿ってしまう可能性が高いです。冬でも週に一度は干すことを推奨します。
・梅雨時
梅雨時は特に注意が必要です。ジメジメとした湿気が多く、布団が乾きにくいです。この時期は、可能であれば2~3日に一度は布団を干すようにしましょう。ただし、雨が続く日は部屋干しになることも考慮して、除湿器などを併用すると良いでしょう。
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