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跳ね上げ式ベッドで後悔?メリット・デメリットと失敗しない選び方

跳ね上げ式ベッドで後悔した人

跳ね上げ式ベッドのメリット・デメリット

この記事は、

「跳ね上げ式ベッドを買おうか迷ってる」
「跳ね上げ式ベッドのメリットやデメリット、失敗談を知りたい」

という人に向けて書いています。

跳ね上げ式ベッドで後悔した人は主に以下の3パターンです。

・組み立てたけどベッドが下がらない
・ガススプリングの故障
・カビが生えた

どちらも跳ね上げ式ベッド独特の構造によるものです。

以下、具体的に紹介します。

組み立てたけどベッドが下がらない

組み立てたのですが、ベッドが下がりません(泣)
Yahoo!知恵袋

跳ね上げ式のベッドを購入し、組み立てているのですが、ガススプリングが全く動かず下に下がってくれません。
Yahoo!知恵袋

跳ね上げ式ベッドの組み立ては重く手間がかかるため、素人には大変な作業です。

組み立てたあとも、上記のようにうまく開閉しないトラブルに見舞われることがあります。

このようなトラブルを避けるためには、組み立て作業込みで注文しましょう。

手間賃がかかるというデメリットはありますが、慣れた業者さんにやってもらえば、少なくとも自分で組み立てるよりミスは少なくなります。
(そもそもベッドとして使えないとお話になりませんし・・)

ガススプリングの故障・劣化

知り合いに跳ね上げ式ベッドをいただいたのですが
ガススプリングがもう寿命なのか
凄く重たくなかなか上げる事ができないため
交換したいのですかどの企
画の製品を購入していいか
わかりません。
Yahoo!知恵袋

こういった故障は跳ね上げ式ベッドにはつきものです。

件数はさほど多くはなく、過度に恐れる必要はありませんが、起こってしまったら跳ね上げ式ベッドとしては使えなくなってしまいます。

根本解決はメーカーによる交換しかありませんが、年数がたっているなら買い替えも視野にいれて検討しましょう。

カビが生えた

ローテーションでマットの向きを毎月変えているのですがついうっかりして2ヶ月やらずにいました。するとマットの底面から跳ね上げの板の底面まで綿のようなカビが500円玉大で点々と貫通して生えてるんです。卒倒しそうになりました。
Yahoo!知恵袋

跳ね上げ式ベッドは通気性が悪いです。

内部の収納空間にベッドの天板で蓋をする構造になっているため、空気が循環しづらくなります

カビの発生を防ぐには、定期的にマットレスをよけ、蓋を開けて換気することをおすすめします。

面倒ならせめてマットレスを立てかけるだけでも全然違います。

また、通気性のいいすのこ式の床板を採用するのもアリです。

跳ね上げ式ベッドのデメリット

跳ね上げ式ベッドのデメリット

跳ね上げ式ベッドは便利な収納スペースを提供する一方で、いくつかのデメリットも存在します。

具体的なデメリットは以下です。

・値段が高め
・小物収納には向かない
・ベッドの高さがある
・組み立てが大変
・収納に仕切りがなく使いにくい
・使えるマットレスが制限される
・カビ対策が必要
・ダブルサイズ以上がない
・ガススプリングが故障するリスク
・床下を掃除しづらい
・子供の指をはさむリスク

以下、順に解説します。

1.値段が高め

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、値段が高めであることです。

跳ね上げ式ベッドは、収納機能やメカニズムの特殊性から、製造コストが増え、一般的なベッドよりも価格が高くなる傾向があります。

ただし、価格に見合う利便性や機能性を求める方にとっては、投資に値する選択肢となるでしょう。

また、長期的な視点で考えると、跳ね上げ式ベッドの優れた機能や耐久性によって、長い間快適な睡眠と収納空間を享受できることを考えると、その価値は見逃せません。

最終的な選択は予算やニーズに合わせて行うことが重要ですが、高品質な跳ね上げ式ベッドの利点を検討する価値はあります。

2.小物収納には向かない

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、小物収納には向かないことです。

ベッドの下部に収納スペースは広い空間がデンとあるだけで、仕切りがありません。

キャリーケースや季節ものの衣類、布団など大物を保管するには便利ですが、小物を整理整頓して収納するのには不向きです。

また、ヘッドボードがないタイプ(ヘッドレス)が大半なため、ベッド上にも物を置くことができないため、寝室の小物やアクセサリーを手元に置きたい場合には、別途他の収納アイテムが必要となります。

3.ベッドの高さがある

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、ベッドの高さがあることです。

跳ね上げ式ベッドは、収納スペースを確保するために床からの高さが必要となります。

そのため、一般的なベッドよりも高い位置になります。

これは、ベッドに上がる際や降りる際に、身体を高い位置まで持ち上げる必要があるということを意味します。

特に体の不自由な人や高齢者にとっては、ベッドへの出入りが困難に感じる場合があります。

4.使えるマットレスが制限される

跳ね上げ式ベッドのデメリットの1つは、使えるマットレスが制限されることです。

跳ね上げ式ベッドとマットレスがセット販売されていることがありますが、このマットレスは、

・開閉に支障がない重さ
・ベッドと合うサイズ
・高くなりすぎない薄さ

を考慮して作られています。

これらの要素を無視して好みのマットレスを買うと、

・重すぎて開閉できない
・ベッドからはみ出す
・高すぎて危ない

など使い勝手が悪くなることがあり、快適に使えません。

自分好みのマットレスを敷きたい場合は、

・サイズが合っているか
・厚すぎないか

を考慮して購入しましょう。

なお、快適に使える高さの目安は膝程度です。

5.組み立てが大変

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、組み立てが大変であることです。

このタイプのベッドは、特殊なメカニズムを備えており、ベッドフレームとガス圧ダンパーなどの金具部品を組み合わせる必要があります。

組み立ては2~3人がかりで行うのが通常で、木製なので重いですし、慣れた人でもそれなりの手間と時間がかかります。

また、説明書をしっかり読んで正確な組み立て手順を守らないと、組み立てたはいいものの床板が開きっぱなしで下がらず途方に暮れるなんてことも。

6.収納に仕切りがなく使いにくい

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、収納に仕切りがなく使いにくいことです。

このタイプのベッドは、ベッドの床面を跳ね上げて下部に収納スペースを確保する仕組みを持っています。

しかし、一部の跳ね上げ式ベッドでは、収納スペースに仕切りや仕切り板がないため、収納物が混在してしまい、整理しにくくなることがあります。

例えば、衣類や寝具などを収納する際に、仕切りがないとアイテム同士が混ざり合ってしまい、取り出す際に手間がかかることがあります。

また、収納物がバラバラになることで見た目が乱雑になり、スペースの有効活用が難しくなるかもしれません。

このため、整理整頓を重視したい方や、収納物を分けて管理したい方にとっては、使い勝手が悪くなる可能性があります。

7.カビ対策が必要

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、カビ対策が必要となることです。

このタイプのベッドは、下部に収納スペースがありますが、そのスペースは通気性が制限されています。

特に湿気の多い梅雨時や夏場、また汗をかきやすい体質の人だと、収納スペース内が湿気を含んでしまうことがよくあります。

湿気がたまってしまうと、カビやムシが発生しやすくなります。

カビはアレルギーの人には喘息を引き起こす原因になりますし、マットレスの構造内部に入り込んでしまったらなかなか除去できません。

カビの発生を防ぐためには、週1回程度マットレスを陰干しし、床板を跳ね上げて換気するメンテナンスが望ましいです。

収納スペースには水とりぞうさんなどの除湿剤を置いておくのもいいですね。

8.ダブルサイズ以上がない

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、ダブルサイズ以上の大きさがなかなか見つからないことです。

通常、跳ね上げ式ベッドはシングル~セミダブルサイズのものが一般的であり、大きなベッドサイズに対応していない場合があります。

特にカップルやファミリーで使用する場合には、ダブル・クイーン・キングサイズをチョイスすることがあります。

しかし、跳ね上げ式ベッドは収納スペースを確保するため、その構造上、大型のベッドサイズに対応しづらいのが現実です。

そのため、ダブルサイズ以上の大きなベッドサイズを希望される方には、跳ね上げ式ベッドは適しておらず、他のベッドタイプや収納家具を検討することがおすすめです。

9.ガススプリングが故障するリスク

ベッドの床板が跳ね上がったままの状態

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、ガススプリングが故障するリスクです。

ガススプリングは、ベッドの床板を支える役割を果たしており、跳ね上げる際に滑らかな動作を可能にします。

しかし、長期間の使用や頻繁な跳ね上げ操作により、ガススプリングが劣化したり、故障することがあります。

故障したガススプリングの影響として、床板が跳ね上がったまま固定されず、安定した寝心地や使用ができなくなる可能性があります。

また、ガススプリングがダンパーとして機能しなくなるため、床板の下げる際の制御が効かず、急速に下がることがあるかもしれません。

このようなリスクを軽減するためには、耐久性の高いガス圧式の跳ね上げ式ベッドを選ぶことが重要です。

また、定期的なメンテナンスやガススプリングの点検も行うことで、故障のリスクを低減することができます。

十分な注意を払いながら、跳ね上げ式ベッドの使用をおすすめします。

10.床下を掃除しづらい

跳ね上げ式ベッドのデメリットの一つは、床下を掃除しづらいという点です。

ベッドの床板が跳ね上がる機構のため、ベッド下のスペースが利用できる一方で、掃除の際には一定の制約が生じます。

床下を掃除する際には、ベッドの床板を跳ね上げて中身を取り出す必要があります。

収納スペースはほぼ密閉されているため、ほこりは入り込みづらいですが、ふつうのベッド下のように掃除機やお掃除ロボットを気軽に入れることもできません。

綺麗好きな人には面倒ですね。

11.子供の指を挟むリスク

跳ね上げ式ベッドは子供の指を挟むリスクがあります。

ベッドが開く機構は子供にとっても珍しいもので、目にするとついつい近くに寄ってきたくなります。

特に乳幼児は言って聞かせてもなかなか思い通りに動いてくれませんよね。

そのため、床板の開閉は近くに子供がいないときに行う必要があります。

跳ね上げ式ベッドのメリット

メリット・デメリット

跳ね上げ式ベッドのデメリットを多く挙げてきましたが、メリットも当然あります。

具体的なメリットは以下です。

・大容量収納ができて部屋を広く使える
・2台並べて使える
・開閉がラク
・収納部分にホコリが入りにくい

以下、順に解説します。

大容量収納ができて部屋を広く使える

跳ね上げ式ベッドは大容量収納ができて部屋を広く使えるメリットがあります。

ベッド下のスペースは、カーペットやキャスター付き旅行バッグなどの大型アイテムを収納するのに最適です。

また、季節ものの衣類や布団を収納することもできます。

この大容量収納は、部屋の片付けや整理に大いに役立ちます。

ベッド下のスペースを有効活用すれば、他の収納スペースを確保する必要がなくなり、部屋全体を広く使うことができます。

特にワンルームマンションなどスペースが限られた物件では、貴重な収納スペースとなります。

さらに、季節ものの衣類や布団をベッド下に収納することで、衣類や寝具の整理が簡単になります。

季節が変わるたびに衣替えや布団の収納・出し入れが必要ですが、跳ね上げ式ベッドの大容量収納を活用すれば、スムーズに行うことができます。

2台並べて使える

跳ね上げ式ベッドの嬉しいメリットの一つは、2台並べて使える点です。

2台の跳ね上げ式ベッドを並べれば、パートナーや子供と一緒のベッドで寝ることができます。

2台並べて使える跳ね上げ式ベッドは、柔軟なスペースの使い方を可能にし、部屋のレイアウトやニーズに合わせて自由に調整することができます。

さらに、収納スペースも2倍になるため、物品や荷物の収納にも役立ちます。

跳ね上げ式ベッドには縦開きタイプと横開きタイプがありますが、このメリットを活用したいときは「縦開き」タイプを選びましょう。

開閉がラク

跳ね上げ式ベッドの素晴らしいメリットの一つは、開閉がとてもラクなことです。

通常、跳ね上げ式ベッドはガススプリングやダンパーと呼ばれるメカニズムを備えており、わずかな力でベッドを簡単に持ち上げることができます。

また、開閉時に力を入れる必要がないため、体力や力の弱い方でも楽に操作することができます。

特に高齢者や体力に制約のある方にとっては、ベッドの開閉が容易であることは大きな利点となります。

開閉がラクな跳ね上げ式ベッドは、日常の使い勝手に優れています。

ベッドの収納や取り出しを手軽に行いたい方や、操作の煩わしさを最小限にしたい方にとって、このメリットは大きな魅力となるでしょう。

快適な生活を追求する上で、開閉のしやすさは重要な要素の一つです。

収納部分にホコリが入りにくい

跳ね上げ式ベッドの優れたメリットの一つは、収納部分にホコリが入りにくいことです。

この特徴により、ベッドの収納スペースを清潔で衛生的な状態に保つことができます。

通常、跳ね上げ式ベッドは床下に収納スペースを持っており、ベッドを上げた状態で使用しない場合は、床下の収納部分が密閉されます。

この構造により、外部からのホコリや汚れが収納スペースに侵入することが少なくなります。

清潔で衛生的な状態を維持することは、ハウスダストアレルギーを抱える方や綺麗好きな方にとって特に重要な要素です。

跳ね上げ式ベッドとは?種類

跳ね上げ式ベッドとは?

跳ね上げ式ベッドとは、ベッドの床部分を上げて収納スペースを確保できる便利なベッドの一種です。跳ね上げ式ベッドには、いくつかの異なる種類があります。

縦開きと横開き

まず、跳ね上げ式ベッドの大きな分類の1つとして「縦開き」と「横開き」があります。

「縦開き」の跳ね上げ式ベッドは、ベッドの足側を上に開くタイプです。

奥行が深いので、奥に荷物を収納するときは収納スペースの中に踏み入る必要があります。

「横開き」の跳ね上げ式ベッドは、ベッドの側面を横に開くタイプです。

収納スペースの中に踏み入らずとも、たいていの場所には手が届きます。

まれに床板が真ん中で2つに分かれて2枚になっているタイプもあります。

どちらにするのかはお部屋のレイアウトを見て決めましょう。

壁に隣接していない面が開くようにすると使い勝手が良いです。

パネル床とすのこ床

跳ね上げ式ベッドの床部分には、いくつかの素材が使用されています。

一つは「パネル床」です。パネル床は、ベッドの床部分が板状のパネルで構成されており、収納スペースをしっかりとサポートします。

もう一つは「すのこ床」です。

すのこ床は通気性や弾力性に優れる一方、耐久性はパネル床に比べて低く、ベッドの上で飛び跳ねたりして体重が1点にかかると割れる心配もあります。

さらに、一部の跳ね上げ式ベッドには「畳」を使用したものもあります。

畳は日本の伝統的な床材であり、一体感や温かみを持ったデザインが特徴です。

畳を使用した跳ね上げ式ベッドは、和室やナチュラルテイストのインテリアにマッチします。

跳ね上げ式ベッドが向いてる人・向いていない人

跳ね上げ式ベッドが向いている人・むいてない人

跳ね上げ式ベッドが向いている人:
・大きな収納が欲しい人

跳ね上げ式ベッドが向いていない人:
・収納物を頻繁に出し入れしたい人
・体重が重い人
・ダブルサイズ以上のベッドが欲しい人
・ミニマリスト
・腰痛持ち
・デザインを重視する人

跳ね上げ式ベッドは普段使わない季節ものの衣類や旅行鞄を入れておくのが一般的な使い方です。

頻繁に出し入れしたいなら引出しや押し入れのほうが便利です。

体重が重い人は耐荷重に余裕のあるベッドを選びましょう。

収納力に余裕ができると、ついつい断捨離を怠って必要でないものまでキープしてしまいがちです。その点でミニマリストには不要なアイテムといえます。

ガススプリングが正常に作動している間は良いですが、調子が悪くなると開閉作業が急に負担になることがあります。その点で腰痛持ちの人にはおすすめしません。

また、跳ね上げ式ベッドにはデザインのバリエーションがあまりなく、どちらかというと野暮ったいシルエットです。インテリアにこだわりのある人には満足できないかもしれません。

と、これまでいろいろ悪い点も含めて述べてきましたが、実際使っている人にはおおむね好評で、後悔や不満が少ないアイテムです。

大きな収納がほしい人には有力な選択肢となることでしょう。

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