布団を干す時間は30分で十分?
この記事は、
「布団を干す時間がなかなかとれない」
「短い時間でも効率的に干すコツが知りたい」
という方に向けて書いています。
特に朝の忙しい時間帯に、布団を干す時間を確保するのは難しいもの。
タイトルの、
「30分だけ干すのはいいのか」
という問いに対しては、
「充分とはいえないが、干さないよりずっといい」
という回答になります。
ベストな干し時間は素材によっても異なりますが、およそ1~3時間。
30分という短時間で布団を干すことのメリットは、少なくとも夜間の湿気や汗などをある程度放出させることができる点にあります。
もちろん、しっかりと干すことで得られる乾燥効果とは比べ物になりませんが、干さないよりはるかに良いのは確かです。
時間がないときの干し方のコツは裏面だけ干す
日々の生活の中で、布団をしっかりと干す時間を確保するのは難しいことが多いですよね。
特に忙しい日や急な用事が入ったとき、布団を干す時間が短くなってしまうことも。
そんな時の干し方のコツをご紹介します。
実は、時間が限られている場合、布団の「裏面だけを干す」ことがおすすめです。
なぜなら、人が寝ているときに体から出る湿気や汗は、布団の裏面、つまり床側に多くたまるからです。
万年床で布団に黒カビを生やしてしまったことがある人ならおわかりでしょうが、カビは裏面に生えます。
そこで、裏面を中心にしっかりと干すことで、この湿気を効果的に放出させることができます。
日常の中での少しの工夫で、健康的な寝具環境を保ちましょう。
布団を長期間干せないときは布団乾燥機を使おう
雨の日が続いたり、忙しさから布団を外に干す時間が取れないことってよくありますよね。
布団を長期間干せないと、湿気がこもりやすく、カビやダニのリスクが高まります。
そんな時の対処法を今回はご紹介します。
最も効果的なのは「布団乾燥機」の使用です。
布団乾燥機は、布団の中に温風を送り込むことで、湿気を迅速に取り除きます。
特に、雨の日や湿度が高い日には大変便利です。
使用する際は、布団を平らに敷き、乾燥機のノズルを布団の中心に差し込むことで、均一に乾燥させることができます。
室内干し+除湿機もアリ
もう一つの方法は、「室内干しと除湿機の併用」です。室内で布団を干す際、除湿機を使用することで、部屋の湿度を下げ、布団の乾燥を助けます。
特に、除湿機の風を布団に直接当てることで、より効果的に乾燥させることができます。
また、布団を持ち上げることで、畳を乾かす効果もあります。
敷きっぱなしの万年床でさえなければ、少なくともカビの発生は防げます。
素材ごと・季節ごとの布団干し時間と頻度
ここでは素材ごと・季節ごとの適切な布団干し時間と頻度を紹介します。
・綿の布団
・ポリエステル布団
・羽毛布団
・羊毛布団
素材によって吸湿・放湿のしやすさが異なるので、おのずと干す時間や頻度も変わってきます。
以下、順に解説します。
綿の布団
夏に干す時間:2時間
冬に干す時間:3時間
干す頻度:週2~3回
綿はよく水分を吸収し、乾くのに時間がかかるため、何度もじっくり干す必要があります。
これから布団を買うなら、干すのは面倒という点からも綿は避けたほうがいいかもしれませんね。
ポリエステル布団
夏に干す時間:2時間
冬に干す時間:3時間
干す頻度:週1~2回
ポリエステル素材は水分を吸収しませんが、空間内に湿気がたまると保温性が落ちます。保温性を保つため、干したほうがいいですね。
羽毛布団
夏に干す時間:1時間
冬に干す時間:2時間
干す頻度:月1回
羽毛布団は吸放湿性に優れているので、干す時間は短くてOK。
お手入れという観点からはもっともラクです。
羊毛布団
夏に干す時間:2時間
冬に干す時間:3時間
干す頻度:月2回
羊毛布団も吸放湿性に優れていますが、羽毛布団より若干劣るため、頻度や時間は増やす必要があります。
布団の干し方
ここでは布団の干し方を紹介します。
これを知らないと、正しいことをやっているつもりで実は布団の寿命を縮めてしまうことがあります。
ちょっとしたコツで長く清潔に使えるので覚えておいて損はないですよ。
裏返して両面干す
布団を裏返して干す最大のメリットは、両面を均一に乾燥させることができる点です。
寝ている間に体から出る湿気や汗は、布団の表面だけでなく裏面にも溜まります。
裏返して干すことで、これらの湿気を効果的に放出させることができます。
具体的な干し方のポイントとしては、まず布団を半分に折りたたみ、裏面を上にして干します。
1~2数時間後、表面を上にして再度干し直すことで、両面をしっかりと乾燥させることができます。
また、風通しの良い場所を選び、直射日光を避けることで、布団の色褪せや劣化を防ぐことも大切です。
布団叩きは使わない
布団を干す際、布団叩きを使用してホコリやダニを取り除くのは一般的な方法の一つですが、実はこの方法には注意が必要です。
今回は、「布団叩きは使わない」という干し方について、その理由と代わりのケア方法をご紹介します。
布団叩きを使用すると、一見、ホコリやダニが取り除かれて清潔に見えますが、実は布団の素材にダメージを与えるリスクがあります。
特に、羽毛やウールなどの天然素材を使用した布団は、叩くことで繊維が壊れやすくなり、その結果、保温性や耐久性が低下する可能性があります。
「じゃあどうやってホコリやダニを落とすの?」
ホコリを落とすのは表面を撫でるだけで十分です。
ダニは掃除機を使って吸い取ります。
干しすぎない
布団を清潔に保つためには定期的な干しも大切ですが、実は「干しすぎ」は布団にとって良くないことがあります。
布団を長時間、特に強い日差しの下で干し続けると、紫外線の影響で布団の素材が傷むリスクが高まります。
紫外線は、布団の色褪せだけでなく、繊維自体を弱らせることがあり、その結果、布団の寿命が短くなる可能性があります。
適切な干し方としては、直射日光を避けるか、干す時間を適切にコントロールすることが推奨されます。
例えば、午前中の強くない日差しの中で、2〜3時間程度干すのが理想的です。
また、布団を干す際には、時折位置を変えることで、均一に乾燥させることも大切です。
結論として、布団のケアは「適度」が鍵となります。
干しすぎず、紫外線の影響を最小限に抑えることで、布団を長持ちさせ、快適な睡眠をサポートする環境を保ちましょう。
布団を干す理由はカビ・ダニ対策
私たちが日常的に使用する布団。その布団を定期的に干すことは、多くの家庭で行われているケアの一つですが、実はこの行為には非常に重要な理由があります。それは「カビ・ダニ対策」です。
私たちが寝ている間、体から出る汗や湿気は布団に吸収されます。
この湿気が布団の中に閉じ込められると、カビの発生の原因となります。
カビは、アレルギーの原因となるだけでなく、不快な臭いの原因ともなります。
また、湿った環境はダニの繁殖にも適しています。
ダニは、アレルギー症状を引き起こす原因物質を持っており、これが呼吸器や皮膚に影響を及ぼすことがあります。
布団を定期的に干すことで、これらの湿気を効果的に放出させることができます。
特に、日光に当てて干すことで、カビやダニを退治する効果も期待できます。
結論として、布団を干す行為は単なる日常のルーチンではなく、健康的な睡眠環境を保つための重要なケアと言えます。
カビやダニのリスクを減少させ、安心して眠れる環境を作るために、定期的な布団のお手入れを心がけましょう。
ダニ対策アイテム①ROCKUBOT
ROCKUBOTは全自動で布団のダニ・細菌・ウイルスを除去してくれる除菌ロボットです。
マットレスの上に置いてスイッチを入れておくだけで、すみずみまで自動走行して殺菌してくれます。
ベッドの端までいくと、センサーで感知して落ちずにUターンして戻ってくる賢い子です。
ルンバを布団専用にしたようなイメージですね。
ダニ予防効果は第三者機関による検査で、「ダニの増殖が97.6%抑えられる」という実験結果が出ています。
関連記事:【ROCKUBOTの口コミ】ダニの駆除・除菌効果は?使い方も解説
ダニ対策アイテム②ダニ取りロボ
ダニ捕りロボは誘引剤(ダニ取りシート)です。ゴキブリホイホイのダニ版といったところ。
アレルギーのもととなるチリダニ・ツメダニが好む匂いで引き寄せて閉じ込めて殺します。
使い方はベッドの中に置いて放置しておくだけ。
値段はちょっと高いです。3ヶ月分で8,000円ぐらいします。
ただし、安全性と効果はピカイチ。
毒ではなく乾燥させて殺すので、子供がいる家庭でも安全です。
メカニズムはダニ取りロボの中に入っている吸湿性セラミックが体に付着し、水分を奪って乾燥死させるというもの
誘引剤もビール酵母など食品由来の成分で作られているので安全。ニオイを嗅いで気分が悪くなったりすることもありません。
回収するときもラクラク。袋に入れて口を縛ってゴミ箱にポイすれば完了。
もうちょっと安ければ全員におすすめしたいですが、やっぱり高いので「とりあえず予防してみよっかな」ぐらいならスプレーで十分です。
アトピーやダニアレルギーがあり「絶対に駆除したい!」という強い意志があるなら、使ってみるのはアリですね。
関連記事:ダニ捕りロボは効果ない?怪しい口コミ評判を徹底検証!
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