布団乾燥機で火事になった例
この記事は、
「布団乾燥機って火事になることがあるの?」
「布団乾燥機を安全に使うにはどうしたらいいの?」
という方に向けて書いています。
たしかに布団乾燥機は熱風を発生させるものですし、目を離したら暖まりすぎて出火するのでは?という心配はごもっともです。
実際、布団乾燥機で火事になった実例はあります。
出火原因のわかっているものは、どれも本体ではなく電源コードにありました。
以下、例を交えて解説します。
電源プラグから出火した例
2010年、布団乾燥機の電源プラグから出火したニュースがありました。
電源コードをねじったり曲げたりして、コード内部で断線が起こったのが原因とのこと。
日立のふとん乾燥機で発火事故、約30万台を無料交換 - 家電 Watch
布団乾燥機はドライヤーと同じく熱を発生させるために、500~900Wという大きな電力を使います。
その分、電流が流れる部分が熱を持ちやすくなっています。
延長コードから出火した例
布団乾燥機使って火事起きて住む家を失ったのに、星1にしないの懐が深すぎるだろ pic.twitter.com/umyEDD5uVz
— 塩谷kisoba (@sioyakisoba4) February 17, 2022
また、布団乾燥機ではありませんが、延長コードの劣化が火災につながったというニュースがありました。
出典:【火事危険】意外と知らない?延長コードの“寿命”や“劣化”/こたつ・電気ストーブ火災に注意呼びかけ/リサイクル品に“落とし穴”発火事故相次ぐ など(日テレニュース LIVE)
出火原因はどれも同じで、コード内部の断線です。
ニュースでは、延長コードの安全チェック項目として以下の4つを挙げています。
・熱くなっている
・ついたり消えたりする
・抜き差しがゆるい
・焦げ・溶け・曲がり
これらの症状が出ていたら使わないようにしましょう。
布団乾燥機が直接の原因ではありませんが、古い延長コードを使うのは避けたほうがよさそうですね。
布団乾燥機で火事を避けて安全に使うための注意点
布団乾燥機で火事を避けて安全に使うための注意点を紹介します。
・延長コードをなるべく使わない
・電源プラグは奥まで差し込む
・油分を含む衣類・布団を乾かさない
・布団乾燥機本体やコードにものをかぶせない
延長コードをなるべく使わない
延長コードをなるべく使わず、壁のコンセントに直差ししましょう。
コードの総延長が長ければ長いほど、断線リスクが高まります。
プラグが溶けていたり、曲がっていたり、抜き差しがゆるい場合は危険のサインです。絶対に使わないようにしましょう。
参考:製品安全情報マガジン Vol.99 6月24日号「ふとん乾燥機による事故」 | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構
電源プラグは奥まで差し込む
電源プラグは奥まで差し込んで使用しましょう。
これは布団乾燥機に限らず、家電の安全使用の基本中の基本です。
少しでもコンセントとプラグの間に隙間があると、間に入り込んだホコリで火花が散って壁や床に燃え移り、火事になるおそれがあります。
寝室はホコリが多い場所なので、特に注意が必要です。
油分を含む衣類・布団を乾かさない
「油分をが付着した衣類・タオル類に乾燥機を使わないように」という注意喚起がパナソニックから出ています。
布団乾燥機ではなく衣類乾燥機や洗濯乾燥機に向けての注意ですが、布団乾燥機の応用で衣類乾燥を行う人もいることから、あえて掲載しています。
乾燥による熱風で酸化し、発熱することがあるとのこと。
洗濯後でも油断は禁物。完全に油が落としきれていないことがあり、危険らしいです。
布団の場合は油でベトベトになることは考えづらいですが、ありうるとしたら枕です。
頭部は皮脂が多いため、枕カバーに皮脂が蓄積します。
いずれにせよ、シーツや枕カバーはこまめに洗濯して油汚れを落としたほうがいいですね。
お知らせ ご使用の際の注意事項 「衣類乾燥機」「洗濯乾燥機」をご利用の皆様へ | Panasonic
布団乾燥機本体やコードにものをかぶせない
布団乾燥機本体やコードにものをかぶせないで使用しましょう。
本体にかぶせると、排熱が充分に行われず、温度が上がってしまう可能性があります。
以上の点を踏まえて使用すれば、火事リスクは低くなります。
関連記事:
布団乾燥機は暖房代わりになる?電気代比較やキャンプでの使い方
アイリスオーヤマ布団乾燥機カラリエの電気代は?他メーカーと比較