無添加ドッグフードの選び方
この記事は、
「お金はそこまで気にしないから、体にいいものを食べて長生きしてもらいたい」
「添加物は体に悪そうだから、無添加のドッグフードを探してる」
という人に向けて書いています。
さっそくですが、
「無添加と書いてたから買ったのに、実は無添加じゃなかった」
という経験をしたことはありませんか?
実は無添加にはいくつかあります。
1.完全無添加(食材のみ)
2.人工添加物が無添加(天然の添加物は使っている)
3.香料、着色料が無添加(酸化防止剤は使っている)
4.保存料、酸化防止剤が無添加(栄養剤は使っている)
私たち消費者のイメージだと、「1.完全無添加」しかないと思ってしまいますよね。
しかし、実際は「○○という成分が無添加」と書いてあるのがほとんどで、完全無添加はめったにありません。
「完全無添加じゃないとイヤ!」だと、選択肢はたった3つぐらい。
ちょっと基準を緩めて「ビタミンとミネラルぐらいならいいか」という人なら、10種類以上から選べます。
聞こえのいい売り文句に騙されずに、どこまで無添加なのかを見極めるとともに、自分がどこまで許容できるかの幅を知っておくと、良いドッグフードが選べます。
100%完全無添加は数えるほどしかない
100%完全無添加は数えるほどしかありません。
たいていのドッグフードにはビタミンやミネラルなどの栄養添加物と、酸化防止剤が入っています。
食材のみで必要な栄養バランスを満たすのはかなり難易度が高いです。
またコストや調理法の問題もあります。
コストは商品価格に転嫁されるため、無制限にお金や手間をかけられるわけではありません。
以上の理由から、足りない栄養素を補うために、少量のビタミンや鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素などを添加するのがふつうです。
・アランズナチュラルドッグフード
・ファインペッツ
・ドッグフード工房
「保存料・酸化防止剤」無添加
保存料・酸化防止剤は無添加で、ビタミンやミネラルといった栄養添加物までならOK、とするくくりです。
酸化防止剤さえ使われていないドッグフードで、香料や着色料を使われていることはまずありません。
ただし、栄養添加物の中にビタミンEがある場合、酸化防止剤の役割も兼ねています。
ビタミンEは別名ミックストコフェロールといって、ドッグフードではよく使われる天然の酸化防止剤です。
・アカナ
・オリジン
・カナガン
・モグワン
・ナチュロル
・UMAKA
「人工添加物」が無添加
「人工添加物が無添加」というくくりにすると、選択肢はぐっと広がります。
たとえば酸化防止剤。ドッグフードに含まれる油分が酸化するのを防ぐ役割を担っています。
人工の酸化防止剤である「BHA」「BHT」を避けて、天然の酸化防止剤である「ローズマリー抽出物」「ミックストコフェロール」が入っているドッグフードならOK、ということなら、かなりのドッグフードが当てはまります。
BHAとBHTは発がん性があるといった悪名ばかりが広がってしまったため、どのメーカーもあまり使いたがりません。
なお、これらの人工添加物でがんを発症するのは大量投与したときのみです。量が問題なのであって、適切な量を使えば健康に影響はありません。
これで危険なら、食塩すら危険というロジックになってしまいます。
人工添加物の例:
人工の酸化防止剤:BHA、BHT、エトキシキン、没食子酸プロピル
人工の保存料:ソルビン酸カリウム
人工の着色料:赤色○号、青色○号など
人工の発色剤:亜硝酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム
人工の保湿剤:プロピレングリコール
関連記事:ドッグフードの添加物
「香料・着色料」無添加はほとんどのフードに当てはまる
香料と着色料だけ無添加でいいなら、ほとんどのフードに当てはまります。
犬は嗅覚が優れていますが味覚は鈍感です。
そのため、いかに犬に魅力的な匂いをつけるかに各社工夫をこらしています。
しかし、いまどき香料で香りづけをしているフードはほとんどなく、フレーバーはチキンオイルやターキーオイルでつけるのが一般的です。
高級ドッグフードになると鰹節を配合してお出汁の香りをつけているものもあります。
また、着色料を使っているフードもほとんどありません。
一部のとんでもなく安いドッグフードではいまだに青色○号や赤色○号などが使われていますが、キロ単価500円を超えるぐらいになるとまず使われません。
着色料を使っているかどうかはパッケージの写真をみればわかります。
緑色や赤色の粒が混じっているなら着色料入りです。
ドライフードの場合、高温で加工する製造工程上、必ず茶色系統の色合いになります。
シニア向けは無添加+脂肪分の少ないドッグフードを
シニア向けには脂肪分の少ないドッグフードを選ぶことが大切です。
高齢になると消化能力が落ち、油たっぷりの食事が胃にこたえるようになります。人間と同じですね。
今まで難なく食べられていたフードで下痢をするようなことも出てきます。
また、若いころに比べて代謝も落ちてくるため、必要なカロリーは少なくなります。
そのため、「これまでと同じ量を食べさせていたのに太ってきた」ということも。
シニア向けフードの選び方としては、具体的にはおおむね「カロリー350kcal以下」「脂質12%以下」を基準として考えると良いでしょう。
ラム・馬肉・鹿肉・鶏ささみといった低脂肪の原材料がメインのフードは脂肪分が少なくなる傾向にあります。
・アランズナチュラルドッグフード
・このこのごはん
原材料トラッキングができるとベター
必須ではありませんが、原材料トラッキングができるとベターです。
なぜなら、食材を育てる過程で添加されたものは表示されないからです。
たとえば農薬。
野菜を害虫から守るためによく使われますが、野菜を収穫したあとの、ドッグフードの製造工程では使われません(当たり前ですが)。
このような場合は表示義務はありません。
同じように牛や鶏の場合は、病気にならないように餌に抗生物質を混ぜたり、栄養剤を混ぜたりします。
このように、原材料の生産工程で使われた添加物は知ることができません。
いくら工場が清潔で高レベルの品質管理をしていても、そこに運ばれてくるまでの過程で添加物モリモリの育て方をされていてもわからないのです。
その点で、原材料トラッキングができるドッグフードは信用できます。
袋1つ1つにトラッキングIDがついているフードは、健康被害などの問題が起こったときは生産者までさかのぼることができます。
納品して終わりではなく、ワンちゃんの口に入ったあとまで責任を負わなければいけないので、生産者側も下手な育て方はできません。
こういった点で、トラッキングは農薬まみれ、添加物まみれの質の低い生産の抑止になっているといえます。
低温調理だと素材の栄養素が損なわれにくい
ドライフードはエクストルーダー式といわれる高温調理が一般的ですが、熱に弱いビタミンB1、ビタミンC、酵素などの栄養素が高温で壊れてしまいます。
しかし、低温調理だと素材の栄養が損なわれにくいため、余計な栄養剤を添加せずにすみます。
無添加を選びたいならこのあたりもチェックしておくと良いでしょう。
低温調理は輸送の問題もあり、海外産のドッグフードでは見当たらず、一部の国産ドッグフードでのみ見られます。
安い無添加ドッグフードはない
完全無添加のドッグフードは総じて値段が高いです。
どんなに安いものでもキロあたり2,000円以上はします。
続けやすいコスパの高いものを選びたいのはやまやまですが、無添加を選ぶならそれなりの出費は覚悟しなければいけません。
キロ2,000円出すのが厳しいのであれば、ハードルを下げて、
・人工添加物が無添加
・香料と着色料が無添加
といったラインまで許容度を広げれば、いくらでもあります。
キロ500円以下となると避けたいですが、キロ500~1,000円の価格帯でも見つかります。
無添加ドッグフード人気おすすめランキング(総合)
「選び方はいいから、ズバリどれがいいか教えて!」
という方のために、無添加ドッグフードのおすすめ人気商品をランキング形式で紹介します。
いろんな「無添加」を目にするうちに、どれがいいかわからなくなってしまいますよね。
しかし、このランキングを参考にすれば「無添加って書いてたのによく見たら違うじゃん・・」という事態を避けられます。
完全無添加の海外勢を中心に、日本で入手できるものを紹介していきます。
アランズナチュラルドッグフード
アランズナチュラルドッグフードは、ナチュラルフィーディング(自然給餌)の考えに基づいて、たった9種類の自然素材のみで作られたフードです。
主原料にアレルギーを起こしにくいラムを採用し、それ以外もすべて天然素材のみで添加物なし。健康トラブルが起こりにくいフードといえます。
ペット先進国イギリスのペットフード専門工場でFEDIAF基準にのっとって生産されているため、安全管理もばっちり。
複数のアレルギーをもつワンちゃんや、添加物に敏感なワンちゃんにおすすめです。
無添加となるとキロ3,000円以上が一般的ですが、アランズナチュラルドッグフードは2,000円台で入手できます。
最安値は公式サイトの定期便。初回から解約できるので、単品購入のつもりでも定期便で申し込むのが一番オトクです。
→アランズナチュラル公式サイトをみてみる.jpg)
関連記事:アランズナチュラルドッグフードの口コミ評判!原材料の安全性を評価
ファインペッツ
ファインペッツはオランダ産の無添加フードです。
アレルゲンになりにくい鹿・サーモン・チキンを使用。
動物性原料だけで80%を占め、残りも穀物・野菜・ハーブ類と体にいいものばかり。
穀物の割合が少ないにもかかわらず、87%と高い消化吸収率でお腹にもやさしいです。
注意点としては、高カロリーなため同じ量を食べさせていると太ることです。
小食でも栄養をしっかり摂らせたいワンちゃんにおすすめです。
通常はキロ2,000円オーバーとなかなかのお値段ですが、初回限定セットが公式サイトで1.5㎏1,000円と格安で入手できます。お試しにどうぞ。
→FINEPET'S公式サイトをみてみる.jpg)
ブッチ
ブッチは環境規制が世界一厳しいといわれるニュージーランド産のドッグフード。
ランキング中唯一のウェットフードです。
「ミートフード」と称するように、肉の含有割合は最大92%。ほぼ肉です。
ヒューマングレードの原材料を使用し、納入されたその日のうちに加工。
100℃未満の低温調理で素材の旨みが生きています。水分含有量は生肉に近い70%。よりストレスの少ない消化吸収ができます。
添加物は栄養バランスをとるための栄養剤と、ウェットフードという特性上、グアーガムやカラギーナンなどの凝固剤を使用しています。それ以外の保存料や着色料は使っていません。
ドライフードが飽きやすい・苦手なワンちゃんにおすすめです。
通常購入よりお得なトライアルセットが公式サイトで入手できます。
→33%OFFのブッチ特別トライアルセットを見てみる.jpg)

関連記事:ブッチの口コミ!食いつきの評判は食べない?ドッグフードの評価
無添加ドッグフードおすすめランキング(国産)
「海外のドッグフードより、安心感のある国産のほうがいいな」
という方のために、国産の無添加ドッグフードを紹介します。
ただし、完全無添加は非常に少ないため、ビタミンやミネラルなどの栄養剤が入ったものも含んでいます。
また、国産勢は海外勢にくらべて値段が高く、相場はキロ3,000円以上です。
ドッグフード工房
ドッグフード工房は完全無添加のドッグフードです。
原材料を見ると本当に食材しか使っていません。
低アレルギー・低脂肪・高タンパクの鹿肉をメインに使用。
低温風でじっくりつくる「生づくり製法」だから素材の栄養がしっかりキープされています。
オイルコーティングは使っておらず、鰹節のおいしい香りで食いつき抜群。
合成添加物を一切使わず、まさに妥協なしの姿勢で作り上げた安全極まりない無添加フードです。
公式サイトで500円モニターをやっています。
ワンコインでお試しできるので、食いつきのテストにちょうどいいですね。
→ドッグフード工房公式サイト.jpg)
このこのごはん
このこのごはんはトイプードルやチワワなどの小型犬専用に作られた国産ドッグフードです。
添加物はビタミンとミネラルのみ。
アスリートの食材としてもおなじみの鶏ささみをメインに、マグロや鹿肉などの高級食材を惜しげもなく使用。青パパイヤやモリンガなどの野菜もふんだんに使った贅沢フードです。
栄養バランスはもちろんのこと、涙やけや毛並み、においといった小型犬につきものの悩みも同時にケア。
カロリーは低めに抑えられているので、運動量の少ない室内犬でも太りにくいバランスになっています。
最安値は公式サイトの定期便。初回で解約できるのでお試しのつもりでも定期便を申し込むのが一番オトクです。
→このこのごはん公式サイトをみてみる.jpg)
関連記事:このこのごはんの口コミ評判!メリットとデメリット、お試しはある?
ナチュロル
ナチュロルは人も食べられる国産のプレミアムフードです。
添加物はビタミンCのみ。それ以外はすべて食材で埋め尽くした硬派な原材料構成です。
牛肉・鶏肉・馬肉・魚と動物性たんぱく質たっぷりでグレインフリー。
善玉菌配合でニオイケアも。
ヒューマングレードの国内工場で生産してるため、安全性は折り紙付き。
カロリーが400kcalとパピー用並みに高いので、成犬や老犬だと給餌量に気を付けないと太ってしまう恐れがあります。
UMAKA
UMAKAは「ヒューマングレードを超える品質」がうたい文句の国産ドッグフードです。
製造会社は水炊き料亭「博多華味鳥」を運営するトリゼンダイニング。
お店で出すものと同じ九州産華味鳥を100%使用したなんとも贅沢な仕様です。その他の原材料も国産素材がメイン。
工場はGMP・ISO22005・HACCP認証を受けた国内工場で、安全管理はやりすぎなくらいのハイレベルです。
添加物は栄養剤のみ。
全年齢対象ですが、グルコサミンとコンドロイチンを配合していて、どちらかというとシニア犬向きです。
最安値は公式サイトの定期便。
現在、初回限定40%OFFキャンペーンをやっています。
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