犬の腎臓病とは?症状やケア方法
この記事は、
「具合悪そうでお医者さんに見せたら、慢性腎不全だっていわれた・・」
「いきなり腎臓病とか言われても、どうしたらいいのか何にもわからない・・」
という方に向けて書いています。
残念ながら慢性腎臓病になると完治は望めず、いったん判明したら、長く付き合っていくことになります。
飼い主・愛犬ともにできるだけ穏やかにすごすために、このさい知識はしっかりと身に着けておきましょう。
本記事では、
・ドッグフードはどのようなものを選べばいいのか
・腎臓病用のドッグフードを食べないときの対処法
について、そもそも腎臓のこともよく知らないという方にもわかりやすく解説します。
さて、腎臓の働きは、大きく4つあります。
2.血圧を調節する
3.ナトリウムやカリウムなどの血液中のイオンバランスを保つ
4.ホルモンを分泌し赤血球を作る
腎臓がなんらかの原因によりダメージを受けると、これらの働きがうまく機能しなくなり、初期には乏尿や多尿などの尿に関わる症状が起こります。
慢性化すると食欲不振や体重減少、けいれん発作などの全身症状を示すようになります。
慢性化した場合、壊れた腎臓の組織はもう元に戻ることはありません。
体内に老廃物を貯めないように点滴をして老廃物の排出を促したり、食事療法や薬物療法により腎臓への負担を軽減させ、腎臓病の進行を緩やかにすることが重要となります。
犬の腎臓病の症状
犬の腎臓病は、「急性」と「慢性」に分けられます。
急性腎臓病は、慢性腎不全と比較すると発生率は低いです。
急性腎不全は短期間に腎臓の働きが低下し、乏尿や無尿、元気消失、嘔吐や下痢により体内の水分が減少することによる循環血液量の減少、重篤になると低体温や痙攣が認められます。
また、慢性腎臓病は長い期間を経て徐々に腎臓の機能が低下し、一度壊れた組織は回復することはありません。
初期では無症状のことがありますが徐々に進行すると多飲多尿、体重減少、嘔吐、貧血などの症状が起こります。
更に悪化すると、尿毒症を発症します。
尿毒症は、体内に老廃物が蓄積し全身が中毒に陥った状態です。
元気消失や痙攣、意識障害、消化管潰瘍、異常呼吸、血液の凝固障害など様々な症状が起こり、積極的に治療しない限り、生命維持は困難な状況です。
犬の腎臓病の原因
腎臓病の原因として、以下のものが挙げられます。
まず腎臓病は高齢の犬でなりやすく、遺伝的にジャーマン・シェパード、サモエド、ブルテリア、シー・ズー、イングリッシュ・コッカースパニエル、ウエストハイランド・ホワイトテリアなどの犬種は腎臓病を発症しやすいです。
急性腎不全は、出血や感染症などによる低血圧、熱射病や腹膜炎、血栓塞栓症などによる血液減少などにより、腎臓への血液量が減少することが原因となる場合があります。
また、ヒ素や鉛、他に薬剤などによる中毒やレプトスピラ症、ビタミンD過剰症、高カルシウム症などが原因となることもあります。
慢性腎不全は、急性腎不全が慢性腎不全に移行することもありますし、エリテマトーデスなどの免疫疾患や感染症による腎炎が原因となることもあります。
犬の腎臓病のケア方法
急性腎不全の場合は、原因が分かればその原因を取り除くとともに、点滴をして腎臓への血液量を増やしてあげることで腎臓の組織が回復することがあります。
尿が出ていない場合は、利尿剤を投与し、尿を作る機能を改善させます。
慢性腎不全の場合は、破壊された腎組織は回復しません。
腎臓への負担を軽減させるため、状態が悪い場合は直接静脈に点滴し、状態が安定している場合は皮下に点滴することで、老廃物の体外への排出を促すとともに脱水を防ぎます。
また、貧血や嘔吐が見られる場合は、症状に応じた治療を行います。
尿毒症を発症した場合は、透析をする必要があります。
透析のできる病院は限られていますが、ここまで症状が悪化してしまうと、透析治療をしなければ生命維持は難しくなります。
また、慢性腎不全では、食事療法が重要となります。獣医師の指示に従い食事させ、また新鮮な水をいつでも飲むことができる状態にしてあげることが重要です。
犬の腎臓病には食事療法が必須
犬の腎臓病では、食事療法が必須です。
基本的には、タンパク質、リンを制限した食事となります。
タンパク質は、体内で代謝されるとクレアチニンと尿素になり、これらは腎臓でろ過されて尿として体外に排出されます。
しかし、腎臓の機能が低下すると、これらの老廃物が体に蓄積してしまい、尿毒症という状態を引き起こしてしまうため、タンパク質の量を制限しなければなりません。
しかし、タンパク質は筋肉や血液、ホルモン等をつくる重要な栄養素で、不足しすぎると体の他の部分にも悪影響が及びます。
また、リンは細胞膜の構成成分であり、エネルギーを体中に運搬する働きや、カルシウムと結合して骨や歯を丈夫にしてくれる働きがあります。
不要なリンは腎臓から排出されるため、腎臓の機能が低下すると、リンが体外へ排出されず、高リン血症を引き起こします。
高リン血症では、骨がもろくなったり、血管や筋肉など骨ではないところでリンがカルシウムと結合して石灰化を起こし、心筋梗塞など命に関わる状態になる可能性もあります。
よって、腎臓病では食事療法が必須なのです。
腎臓病ケアの療法食とは
腎臓病に対する療法食は、腎臓病の進行を遅らせ、正常な腎臓の組織の働きを助ける役割を果たします。
また、腎臓病は心臓病も併発しやすいため、併発した場合は心臓病に対する食事管理も一緒に行わなければなりません。
腎臓病では食欲がなくなる場合が多いですが、栄養が補給されなければ体は悪くなる一方です。
そのため、腎臓病ケアの療法食では、少ない量できちんと栄養やエネルギーを摂取できるよう設計されているものが多いです。
また、免疫機能を高めることで、感染症などの併発を押さえることができますし、体の状態を良く保つことができます。
免疫は腸内環境と密接な関係があり、腎臓病ケアの療法食において、腸内環境を改善する素材を含んでいることがしばしばあります。
現在は、色々なペットフードメーカーから療法食が出ているため、1つ試して食べてくれなくても諦めずに色々な製品を試し、ちゃんと食べてくれる製品を選んであげましょう。
腎臓病の犬にあげてもいいおやつ
腎臓病では、食事療法がとても重要になってくるため基本的におやつは与えません。
しかし、食欲のある犬にとっては療法食はもの足りなく、もっと食べ物をねだってくる場合があります。
その場合、与えても良いおやつとして、ペット用のボーロや野菜があります。
ペット用のボーロは、でんぷん質でできているため、腎臓病の犬のエネルギー補給として活用できます。
ただし、ミルクなどのタンパク源が入ったものは与えてはいけませんので、原材料をよく確認してください。
また、野菜もビタミンやミネラルが豊富に含まれ、更に水分をよく含んでいるため、腎臓病の犬におやつとして与えても良いです。
ただし、野菜の中にはカリウムを多く含むものがあり、腎臓病が進行するとカリウムの排泄がうまくいかなくなりますので、カリウムは制限する必要があります。
野菜に含まれるカリウムは、ゆでると野菜からなくなってくれるため、茹で野菜を与えるとよいでしょう。
また、野菜は繊維質を多く含むものもあり、便秘になる可能性があるため、気を付けてください。
腎臓病の犬にあげてはいけないおやつ
腎臓病の犬にあげてはいけないおやつは、タンパク質、リン、ナトリウムを多く含むものです。
タンパク質が分解されてできた尿素や、体内で使われなかったリン、ナトリウムは、本来は腎臓でろ過されて尿として排出されます。
しかし、腎臓が損傷するとこれらをうまくろ過できないため排出できず、体内の尿素やリン、ナトリウムが多くなりすぎて、様々な障害が起こります。
タンパク質の多いおやつとして挙げられるのはささみやジャーキーです。
リンを多く含むものは、肉類、魚介類、甲殻類、ナッツ類です。
ナトリウムを多く含むのは、食塩を多く含むものであり、気を付けるべきは人間の食べ物です。
これらを与えないよう、十分に気を付けてください。
特に人間の食べ物を犬が盗食しないよう、注意してください。
犬が腎臓病フードを食べないときの対策
腎臓病の犬は、食欲がないことが多いです。
更に腎臓病の療法食はタンパク質が制限されているため、味や香りが普通のフードと比較して薄い場合があり、食欲がそそられない場合もあります。
しかし、栄養を全くとらないと、病気に打ち勝つ体力もありませんし、他の臓器にも栄養がいかず、腎臓以外の臓器の機能も低下してしまいます。
免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなることもあります。
そのため、腎臓病であっても最低限の栄養とエネルギーを摂取する必要があります。
なかなか療法食を食べてくれない場合は、フードの変更やトッピングを加える、ドライフードの場合はお湯でふやかしてみたり、ウェットフードに変更してみると、食いつきが良くなるかもしれません。
対策①フードを変更する
療法食を食べない場合の対策は、フードを変更してみることです。
お金に余裕がある場は色々な種類のものを試すことができますが、療法食自体、通常の餌よりも大抵高価であるため、原材料をよく見て選択することをおすすめします。
例えば、これまでタンパク源とし牛肉メインのものを食べていた場合、もしかしたら鶏肉メインのものは風味や香りが好みに合わず食べない可能性があります。
犬は、餌が変わることを嫌う傾向がありますので、食べない場合は、原材料の特にタンパク質の素材を確認してみてください。
また、同じ原料を使っていても、製法により風味や香りの強さが異なります。
タンパク質は高温で変性しますので、低温でじっくり時間をかけ製造されたものの方が、風味や香りが強く、犬の食いつきもよくなる傾向があります。
ホームページに製品情報が載っていますので、よく確認することが重要です。
対策②トッピングを加える
ドライフードの療法食を食べない場合の対策は、トッピングを加えることです。
療法食はどうしても味や香りが薄いため、通常の餌と比較して食欲がわきません。
『美味かけ』などといった腎臓病専用のトッピングが売っていますので、フードに混ぜて与えてみると、フードを食べてくれる可能性があります。
また、トッピング専用でなくても、ウェットタイプのものをドライフードに少し混ぜてあげるだけで食いつきが変わることもあります。
この際気を付けることは、トッピングを上に置くだけではトッピングのみ食べてしまうことがありますので、フードとよく混ぜて与えることが重要です。
また、療法食は、基本的に療法食のみを与えることを目的としており、他の物を与えると効果がなくなったり、かえって有害になることもあります。
このため、トッピングする際は獣医師に相談することが重要です。
対策③お湯でふやかす
ドライフードの療法食を食べない対策は、お湯でふやかしてみることです。
フードを温めることにより香りが強くなるため、お湯を使うことが重要です。
また、人間が体調が悪い時に消化によいおかゆを食べるのと同じで、犬も体調が悪い場合は、硬いものよりも水分を十分に含んだ柔らかいものなら食べることがあります。
腎臓病の際は、新鮮なお水をたくさん与えてあげ、体内に溜まった老廃物の排出を促してあげることも重要であるため、このようにお湯でふやかしてあげると、水分も一緒に摂れて良いです。
ただし、ふやかすことにより、体積が増え、食欲のない犬は全部食べきらなくなることもあります。
その場合は、一回あたりの量を予め減らし、食事の回数を増やしてあげてください。
その際、残したものをとっておいて後から再びあげることは、絶対にしてはいけません。
対策④ウェットフードにしてみる
ドライフードの療法食を食べない対策として、ウェットフードにしてみるのも良いでしょう。
ウェットフードの方がドライフードより香りが強いため、食べてくれる可能性はあります。
また体調が悪い場合は、消化のよい柔らかいものを好む傾向がありますので、ウェットフードであれば食べてくれることもあります。
ただ、ウェットフードの療法食はドライタイプと比べると種類が少ないため、選択肢は減ります。
アレルギーのある犬では、合ったものが見つからない可能性もあります。
また、ウェットフードの方が一回あたりの食事の金額は高くなります。
犬の体調を見て、状態がよければドライタイプに切り替えたり、ドライタイプに香りづけとしてウエットフードをトッピングするのも一つのやり方です。
犬の腎臓病フードおすすめランキング
様々なペットフード会社から慢性腎臓病に対する療法食が販売されています。
腎臓に負担をかけないよう、また腎臓の健康維持に繋がるよう各社工夫して開発してあります。
併発している病気がある場合は、そちらにも考慮する必要がありますし、犬の好みにより、食べないペットフードがあるかもしれません。
現在は、慢性腎臓病に対するドッグフードはたくさんの選択肢がありますので、自分の飼っている犬に合ったものを探しだしてあげてください。
ロイヤルカナン 腎臓サポート
『ロイヤルカナン 腎臓サポート』は、慢性腎臓病の犬に対するドライタイプの療法食です。
リンの含有量を低減し、消化のよいタンパク質を配合しています。
慢性腎臓病の犬は食欲低下が見られるため、エネルギー含有量を調整することで、少ない食事量でも必要なエネルギーが摂れるよう配慮されています。
また、食欲をそそる香りや餌の形状にも工夫を凝らし、少しでも犬が食べてくれるよう配慮されています。
詳しくみてみると、タンパク質として、鶏や七面鳥由来の加水分解タンパクや消化率90%以上の高消化性小麦タンパク質が使用されています。
また、オメガ3不飽和脂肪酸や食物性繊維、フラクトオリゴ糖が含まれており、これらは消化機能の改善に役立っています。
更にオメガ3脂肪酸は、高脂血症を抑制する作用や血小板凝集抑制作用があることから、慢性腎臓病の進行を遅らせる効果があります。
その他、ビタミンやミネラル類がバランスよく配合されています。
関連記事:ロイヤルカナンの口コミ!ドッグフードの安全性を評価
ドクターズケア キドニーケア
ドクターズケアの製品は日本で製造されている、ドライタイプのドッグフードです。
国産であり、厳しい品質基準、品質管理体制のもとで製造されています。
更に合成保存料や着色料を使用しておらず、安全で安心なドッグフードです。
『ドクターズケア キドニーケア』は、慢性腎臓病の犬に対して作られた療法食であり、リンやタンパク質、ナトリウムの量を調整してあります。
自社製品であるダイエット用の製品と比較して、リンは約65%低減、タンパク質は約39%低減、ナトリウムは約68%低減してあります。
また、腎臓の健康維持に働いてくれるオメガ3脂肪酸が配合されています。
更に可溶性食物繊維であるフラクトオリゴ糖が配合されており、善玉菌を増やすことで腸内環境の健康維持に寄与しています。
アニモンダ インテグラ 腎臓ケア
アニモンダはドイツ最大のペットフード会社で、原料にはヒューマングレードのもののみを使用、中国産は一切使用しない、人工酸化防止剤や人工着色料及び人工保存料を一切使用しない、遺伝子操作されたものを使用しないなど、品質の高さを徹底しています。
『アニモンダ インテグラ 腎臓ケア』はドライタイプとウェットタイプがあります。
どちらも共通して、タンパク質とリンの含有量を減らし、慢性腎臓病に対応した療法食となっています。
また、必要な栄養素については天然由来の添加物を使用しています。
ドライタイプのたんぱく源は鶏です。一方ウェットタイプのたんぱく源は、牛、豚、鶏です。
どちらもグレリンフリーのため穀物アレルギーのある犬にも適しています。
和漢みらいのドッグフード 腎臓用
和漢みらいのドッグフードは、国産で保存料や酸化防止剤を含まない、獣医師監修のドッグフードです。
東洋医学に基づき89種類の和漢植物を配合しており、腸内環境を整え免疫力をあげて健康維持に貢献します。
また、低温低圧製法により、素材の力を十分に発揮しています。
『和漢みらいのドッグフード 腎臓用』はドライタイプで、タンパク質、リン、ナトリウムを制限した慢性腎臓病などの腎臓疾患の犬に対する療法食です。
タンパク質、リン、ナトリウムは他の慢性腎臓病療法食よりも少し多めに配合されていますが、AAFCO基準はクリアしており問題ありません。
他の療法食よりも多めに配合されている理由として、これらの栄養素は筋肉や細胞、毛や皮膚を作る大切なものであるため、長期にわたるこれらの極端な制限は、体に悪影響を及ぼすからです。
よって、この製品は長く使用することができます。
また、タンパク源として鹿肉を使用しています。
鹿肉は、高消化性で低脂質、高カルシウムです。
他にDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸を含む魚も使用されており、血液がサラサラになる効果があります。
更に炭水化物は難消化性の大麦や玄米等を使用し、血糖値を上げにくい工夫がされています。
参考:和漢みらいのドッグフード【特別療法食(腎臓用)】公式サイト
犬心 低タンパクバランス
犬心の製品は、ヒューマングレードで国産、安心して長く続けられる製品です。
食品添加物、香料、不使用です。
また、多くのドッグフードでされているオイルコートもされていないため、油の酸化を気にする必要がなく健康に良いものとなっています。
『犬心 低タンパクバランス』は、腎臓病、結石、肝臓病、心臓病に対応しており、タンパクとミネラルを制限したドライタイプの療法食です。
腎臓病を患っている犬は特に心臓病を併発していることが多く、そんな犬にも対応できる療法食です。
タンパク源として、牛肉と鶏肉、魚が使用されており、低温調理されているため、肉本来のうま味を感じることができます。
また、冬虫夏草とブルーベリー茎が配合されており、これらは血液の流れや尿路をケアしてくれます。
腎臓や尿路をケアする米ぬかも配合されています。また、腸内環境を整え免疫力を高めるため、海藻も含まれています。
関連記事:犬心の口コミ
ナチュラルハーベスト キドニア
ナチュラルハーベストの製品は、ヒューマングレードの素材を使用し、遺伝子組み換え作物、人工保存料や人工添加物を一切使わない製品です。
『ナチュラルハーベスト キドニア』は、タンパク質、リン、ナトリウムを制限した腎臓に疾患のある犬のためのドライタイプの療法食です。
タンパク源として、リンの含有が少なくグリニシン豊富な大豆と鶏卵を使用しています。
グリニシンはアミノ酸バランスのよいタンパク質であり、血中のコレステロールや中性脂肪を下げるほかに、ホルモンバランスを整える効果もあります。
また、傷害されていない腎細胞を守るために、豚腎臓、EPAが豊富な魚油、トルラ酵母、タウリン、メチオニン・、パパイヤ乾燥末が配合されています。
更にエネルギー源として、低コレステロールの植物油と消化吸収性に優れたα化米が配合されています。
FORZA10 リナール アクティブ 腎臓ケア
FORZA10の全てのドライフードは、イタリアで製造されています。
日本と違いイタリアのペットフードは人間と同じ食品基準であるため、安心できる素材を使用しており、更に全てオートメーション化された最新工場で製造されているため、品質も高い製品です。
更にタンパク源として、抗生剤や遺伝子組み換え作物を餌として給餌している可能性のある家畜の肉ではなく、自然界の魚をメインにしていることが特徴です。
『FORZA10 リナール アクティブ 腎臓ケア』は、リンとナトリウムの含有量を制限した療法食です。
AAFCO基準を満たしており、この製品と水のみで十分です。
タンパク源として、加水分解した魚タンパクが使用されています。
タンパク質は通常は体内で消化されてアミノ酸に分解されるのですが、加水分解することで原料の段階でアミノ酸にすることにより、腸管で吸収しやすく、更にアレルゲンになりにくくしています。
また、ヤナギタンポポ、ハギ、アメリカンクランベリー、セイヨウタンポポ、ベアベリーは利尿作用や膀胱粘膜を保護する機能があり、腎機能や泌尿器の健康維持に貢献します。
愛情ごはんDr.宿南のキセキのごはん 腎臓の健康サポート
愛情ごはんDr.宿南のキセキのごはんは、獣医師が開発した国産のドライフードです。
ヒューマングレードの素材を使用し、遺伝子組み換え食材は使用しておりません。
また、合成着色料及び保存料不使用なので安心できるドッグフードです。
『愛情ごはんDr.宿南のキセキのごはん 腎臓の健康サポート』は、リンとタンパク質の量を減らし、腎臓への負担を最小限にすることで腎臓の健康維持を保ちます。
このフードは、腎不全初期~中期の食欲がありクレアチニン値が4.2mg/dl以下までの犬に適応しています。
タンパク源として、国産の鹿肉及び牛肉が使用されており、麹で十分に熟成させたあとに30時間煮込むことで消化吸収をよくしています。
また、エネルギー源として酸度の低いピュアオイルであるココナッツオイルが配合されています。
更に、免疫力の向上、整腸作用、老廃物の解毒を助ける効果のあるクマザサも配合されています。
参考:Dr.宿南のキセキのごはん-腎臓の健康サポート公式サイト
ダイエティクス キドニーキープ
ダイエティクスは、長年の研究成果と動物医療機関の協力により厳格な品質管理体制のもとで製品を製造している国産のペットフードメーカーです。
合成着色料や合成保存料は使用していません。
『ダイエティクス キドニーキープ』は、リン、タンパク質及びナトリウムの含有量を減らした腎臓病に対するドライタイプの療法食で、腎臓病初期からの給与に適しています。
栄養含有量はAAFCO基準を満たしているため、長く食べ続けても問題ありません。
腎臓病では食欲が落ちることが多いため、このフードは消化性を高くするために微粉砕原料を使用しています。
また、ビタミン、ミネラルがバランスよく配合されており、腎臓病の進行を遅らせるオメガ3脂肪酸を含む魚油も含まれています。
HAPPY DOG VET 腎臓ケア(旧サノN)
HAPPY DOGはドイツのメーカーであり、ドイツの厳しい食品基準をクリアしたヒューマングレードの素材を使用したドライフードです。
化学合成された保存料、香料、酸化防止剤は及び遺伝子組み換え製剤は一切使用しておらず、安心できるドッグフードです。
また、大豆、小麦、砂糖も含みません。
『HAPPY DOG VET 腎臓ケア(旧サノN)』は、リン、タンパク質の含有量を減らし、リンとカルシウムのバランスを最適に調整した慢性腎臓病及び肝臓病の犬に対する療法食です。
また、低ナトリウムであるため、心臓病の犬にも対応しています。
タンパク源として牛及び豚の乾燥ミールを使用しており、お肉からしっかりとタンパク質を摂ることができます。
他に乾燥全卵、加水分解レバーも使用されています。
更に、ビタミン及びミネラルがバランスよく配合されています。
参考:
Vet`s Labo Vet Solution 腎臓サポート
Vet`s Labo Vet Solutionの製品は、グレリンフリーのため、穀物アレルギーの犬の他にも、消化機能が落ちた犬にも適応しています。
また、スーパーオキシドジスムターゼという一次抗酸化酵素が配合されており、体を酸化から守ってくれます。
更にキシロオリゴ糖という非消化性の炭水化物をが配合されており、これは、腸内フローラの改善を促し、免疫力を上げてくれます。
『Vet`s Labo Vet Solution 腎臓サポート』は、リンとタンパク質の含有量を制限し、腎臓の炎症を抑制する効果のあるオメガ3脂肪酸が配合された慢性腎臓病に対する療法食です。
抗酸化作用や抗炎症作用がある緑茶ポリフェノールも配合されています。
タンパク源として、高タンパクで低脂質な乾燥鶏肉及び乾燥カモ肉が使用されています。
ヒルズ プリスクリプション・ダイエット 腎臓ケア
ヒルズはアメリカの大手ペットフードメーカーです。
厳しい品質基準を満たすサプライヤーとしか契約せず、製造中の品質管理及び検査もきちんとされています。
『ヒルズ プリスクリプション・ダイエット 腎臓ケア』は、リンやナトリウム、及びタンパク質を制限し、腎臓の炎症に効果のあるオメガ3脂肪酸を配合した腎臓病に対する療法食です。
ナトリウムも制限しているため、心臓病を併発している犬にも適応です。
ドライタイプとウェットタイプがあります。
タンパク源は、ドライタイプは卵、チキン、ターキーであり、ウェットタイプはポーク、チキン、ビーフとラインナップが揃っています。
また腎臓及び肝臓で合成されるカルニチンは、腎臓病では不足してしまうため、この製品には十分量のL-カルニチンが配合されています。
カルニチンは、脂肪燃焼効果を高め動脈硬化を抑制するほかに、腎臓や循環器などの機能改善効果もあります。
スペシフィック 犬用 低Na-リン-プロテイン 【CKW】
スペシフィックは、デンマークの製薬会社が開発した製品です。
酸化防止剤、合成着色料及び合成香料は含みません。
『スペシフィック 犬用 低Na-リン-プロテイン 【CKW】』は、ナトリウム、リン、タンパク質を制限し、腎臓病、肝臓病及び心臓病の犬に対するウェットタイプの療法食です。
アルカリ尿が産生されやすいようミネラルを調整しているため、尿酸塩、シュウ酸塩またはシスチン尿石症にも適応です。
ただしストロバイト尿石症の犬には禁忌ですので、尿石がある場合は獣医師に判断してもらいましょう。
また、腎臓の炎症を抑制するオメガ3脂肪酸を含む魚油が配合されています。
タンパク源は豚肉です。
炭水化物として米を使用しており、小麦は使用されていないため、小麦アレルギーの犬でも大丈夫です。
主に動物病院で処方されますが、楽天でも入手可能です。