犬はトマトを食べさせても大丈夫
トマト好きなわんちゃんも多いようですが、犬にトマトを食べさせてもいいのかと疑問に思われる方もいるかと思います。
トマトと言えばリコピンが豊富に含む野菜として有名ですが、結果的に犬にトマトを食べさせても大丈夫です。
一年を通して手軽に手に入れることができるので、トマト好きなわんちゃんや、愛犬の健康が気になるという方には与えやすい野菜の一つと言えます。
トマトは水分も摂取できるので、夏場の暑い時期などフードのトッピングとして一緒に与えてあげるのもいいですね。
与えるトマトの状態、量、与え方など注意点が何点かありますが、それらを注意しながら与えれば問題ないでしょう。
その注意点や与えた際の犬へのメリットなどを、詳しく説明していきますのでぜひ最後までご覧下さい。
トマトの種や皮もOK
トマトの種や皮などは取り除かずにそのまま与えて大丈夫です。
種は消化しずらい物にはなりますが、小さいためそのまま便へと排出されるので問題ありません。
皮も同じく消化しずらくそのまま便へと排出されるので問題ないですが、お腹が弱い子や、消化不良を起こした場合などは、皮をむいてからあげたり、細かく刻んでからあげることをおすすめします。
人は皮付きのまま食べることが良いとされていますが、体の作りが違う犬にとっては違ってきます。
野菜などの消化がしずらい犬にとっては、負担になってしまうことがあります。
皮自体には、体に害を与えるような物は含まれていないので、皮付きのままあげてしまっていたという方でも、わんちゃんが下痢などを起こしていなければ問題ないでしょう。
トマトジュースやトマト缶などの加工品もOK
トマトジュースやトマト缶などの加工品も問題ないです。
ですが、こういったトマトジュースやトマト缶などの加工品をあげる際は、必ず原材料を見てからあげるようにしましょう。
というもの犬にとって害のある物が入っている場合もあります。
例えば玉ねぎ、ぶどう、香辛料など。
加工品にはさまざまな原材料が含まれているため、こういったことには注意が必要です。
トマト缶などは濃縮されているものが多く、少量でも大量にあげることになります。
なのでトマト缶などを与える際は、害があるものが入っていないか原材料を確認し、与えるのはほんの少量にしましょう。
できるだけ生のトマトを与えるようにし、どうしても生のトマトを用意できない場合だけ加工品を使用するようにしましょう。
犬に与えるトマトの量と与え方
トマトをあげるといっても、どのくらいの量を、どのくらいあげていいのか、トマトは生のままでいいのか、加熱するのか、まったくわからない方や、今まで適当にあげていたという方が多いのではないでしょうか。
しかし与える量や、与えるトマトの状態によっては体調不良になる場合も少なくありません。
与えすぎや、状態の良くないトマトを与えてしまうことで下痢や嘔吐をしてしまうことも。
健康のために与えるのであれば、犬にとってプラスになる与え方をしてあげましょう。
犬に与えるトマトの適量
トマトにはカリウムが含まれています。
このカリウムとは体内の水分バランスを整え、余計な塩分を体内に排出してくれる働きがあります。
なので摂取することは非常に良いとされていますが、摂取しすぎると逆効果になってしまうことがあります。
カリウムを過剰に摂取しすぎてしまうと下痢や嘔吐に繋がり、体調不良になってしまいます。
トマト100gには約237mgのカリウムが含まれており、1日に摂取できる犬1kgあたりのカリウムは132mgになっているので、小型犬だと1日にトマト半分程度が摂取できる量になります。
実際はさらにその1/4~1/2程度にするのが無難です。
また腎臓の疾患がある犬には注意が必要です。
カリウムの摂取は腎臓への負担になるため、腎臓疾患を進めてしまう可能性があります。
なので与える際は必ずかかりつけの獣医さんに相談しましょう。
犬へのトマトの与え方
犬にトマトを与える際は、必ず真っ赤に育った完熟トマトを与えましょう。
そんなトマトの与え方ですが、生でも加熱してからでもどちらでも問題はありません。
しいて言えば加熱すると栄養素の吸収率が上がると言われています。
というのもトマトに豊富に含まれているリコピンですが、熱を加えることで吸収率が上がります。
さらにオリーブオイルなどで炒めることでリコピンが溶け出し、より効果的になると言われています。
なのでより高い栄養素を与えたい場合は、オリーブオイルなどで炒めたり、ゆがいたりして与えてみてはいかがでしょうか。
生であげる場合は細かく刻むなどして、消化しやすいようにして与えましょう。
またミニトマトなどの丸呑みには十分に注意しましょう。
小型犬などでは丸呑みで喉につまってしまう可能性が非常に高いです。
普通のトマトでもミニトマトでも刻んでからあげましょう。
犬にトマトを食べさせるメリット
トマトは非常に品種が多く、緑黄色野菜としても代表格の野菜になります。
トマトにはリコピン、βカロテン、ビタミンC、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
犬にももちろん良いとされている野菜だけあって、フードのトッピングにしたり、おやつ代わりにあげているなど、幅広く使われている野菜になります。
そのためトマトを使った犬用レシピなど多数掲載されているので、偏食がある子だったり、フードにすぐ飽きてしまう子だったり、そういった子には特におすすめの野菜になります。
栄養素を十分に摂取でき、水分も摂取することができるので、夏場など水分が失われがちの時期にも、トマトを与えてあげるのも良いでしょう。
犬にトマトを食べさせるメリット①リコピンの抗酸化作用
トマトにはリコピンが豊富に含まれているのは有名かと思います。
そのリコピンは強い抗酸化作用を持っており、トマトが赤いのはこのリコピンの成分になります。
この抗酸化作用には、体内機能の酸化、老化を予防してくれる働きがあります。
そのためドックフードなどの成分にもリコピンが含まれていることが多いです。
リコピンを摂取することによって老化がゆるやかになったり、急激な体調変化も起こりにくくなると言われています。
リコピンは体内に入るとビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持のために働きます。
しかし大量にあげればいいと言うわけではありません。
このビタミンAを摂取しすぎると、肝臓への負担になったり他の疾患に繋がってしまう可能性があります。
なので与える際は必ず量を確認して与えましょう。
犬にトマトを食べさせるメリット②水分補給で熱中症予防
トマトは水分補給するためにもおすすめの野菜です。
トマトは約90%水分からできているため、水分も同時に摂取することができます。
なので夏場などの暑い時期などは特におすすめです。
それに加え身体を冷やす効果や余分な熱を逃す効果もあると言われているので夏バテや熱中症対策にも効果的です。
ただトマトのみで水分を補うことはできませんので、普段からのフードやウェットフード、お水の補助として、トマトを与えるようにしてください。
犬にトマトを食べさせるメリット③ビタミンCで関節ケア
トマトの成分ではリコピンの他に、ビタミンCも抗酸化作用を持ち、犬の体にはプラスに働いてくれます。
このビタミンCは免疫力をアップさせたり、白血球の機能アップもしてくれる栄養素です。
もともと犬の体内ではビタミンCの合成はできますが、必要量を合成できない場合もあり、さらにストレスや病気などでビタミンCの消費が速くなるため、日頃から取り入れていても良いと言えるでしょう。
そんなビタミンCですが、リコピンと共に、皮膚、関節、骨などのサポートとして働きます。
なので老後の足腰の老化予防にも繋がり、進んで取り入れたい野菜と言えます。
またビタミンCは加熱しても壊れにくいとされているので、調理したトマトでもしっかりビタミンは摂取できるでしょう。
犬にトマトを食べさせるメリット④カリウムで利尿作用
トマトにはカリウムも含まれており、体内での水分調整を行い血圧を下げる働きがあります。
さらに利尿効果もあるので余分な塩分を排出する働きもあります。
そのため高血圧の子にも良い期待ができるでしょう。
また血圧を下げることで心臓を正常に保つ効果も期待できるので、心臓疾患がある子にもおすすめです。
神経伝達や筋肉の収縮にも深く関わっているので、健康体を維持するためには進んで摂取したいミネラルの一つです。
しかし過剰に摂取してしまうと下痢や嘔吐に繋がったり、腎臓機能が落ちていたり腎臓疾患を持っている子には、カリウムの摂取は負担になってしまうので
与える際は必ずかかりつけの獣医さんに相談してからにしましょう。
犬にトマトを与えるときの注意点
犬にトマトは健康のためにも良いとされています。
ですがどんなトマトでも大丈夫というわけではありません。
ミニトマトはそのままあげるのはとても危険です。
丸呑みすることで喉に詰まらせてしまう可能性があるので、特に小型犬には注意が必要です。
普通サイズのトマトやミニトマトでも、必ず細かく刻んでから与えるようにしましょう。
他にも完熟していない青っぽいトマトや、トマトの葉、茎、花は与えてはいけません。
犬には害になってしまう成分が入っており、食べてしまうことで嘔吐、下痢などの体調不良に繋がる可能性があります。
必ずヘタを取り、完熟した赤いトマトを与えましょう。
またアレルギーにも注意が必要です。
初めて食べさせる際などには、体調の変化に気をつけましょう。
トマトの葉・茎・花・未熟な実はトマチン中毒に
トマトにはトマチンという毒性の成分に注意が必要です。
トマチンはアルカロイドという有機化合物の一種で、じゃがいもの芽に含まれているソラニンと同じ毒性を持っています。
そのトマチンはまだ熟してない青いトマトや、トマトの葉、茎、花などに含まれており、摂取すると中毒症状を引き起こすので、与える際は必ずヘタなどを取り除き、完熟している赤いトマトの実のみ与えましょう。
またトマトの葉、茎、花はまだ青いトマトの20倍からそれ以上のトマチンが含まれていると言われているので、非常に危険です。
スーパーなどで売られているトマトは取り除かれているものが大半だと思いますが、家庭菜園や近くに畑がある場合などには、犬が摂取しないように注意してください。
トマチン中毒の症状
このトマチンを摂取することで、下痢や嘔吐などの消化器症状に繋がります。
他には赤血球が破壊されることによって貧血を起こし歯茎が白くなったりぐったりとしてしまうのも中毒症状の一つです。
またひどい時には痙攣なども引き起こすことがあるため非常に危険です。
中毒症状がひどくなると最悪の場合死亡するケースもあるので、誤飲や与える際には十分に注意しましょう。
人間では50kgに対して未熟なトマト34個が致死量と言われており、犬では5kgに対して未熟なトマト3個が致死量とされています。
あくまで推定の量なので、3個以下でもトマチンが特に含まれているトマトの葉、茎、花やまだ熟していない青いトマトは極力与えないようにしましょう。
トマチン中毒になったときの応急処置
万が一熟してない青いトマトや、トマトの葉、茎、花を食べてしまった場合、すぐにかかりつけの獣医さんに行くか、電話で相談しましょう。
吐き出しの処置が必要な場合は、1時間以内、遅くても2時間以内に処置をしなければいけません。
処置する時間が遅くなればなるほど吐き出させることが困難になり、毒素が体内に吸収されてしまいます。
吸収される前に吐き出さす必要があるので、なるべく早く獣医さんに相談しましょう。
動物病院に行く際は、食べてしまった時間やどれくらいの量を食べてしまったか把握しておき、獣医さんに伝えましょう。
また嘔吐をした場合は嘔吐物も一緒に持っていくと良いでしょう。
まとめ
犬にトマトはあげても大丈夫。
種や皮、トマト缶やトマトジュースなどの加工食品もOKです。
与え方は、完熟トマトの実のみを使用し、ヘタや茎などは与えないようにします。
与える量は小型犬だと1日あたり最大で1個の半分ほど。
豊富な栄養と水分を含むトマトは夏にもってこいの食材です。
上手に利用して健康を保ちましょう。
トマトが含まれるドッグフードはUMAKA
実際にトマトが含まれるドッグフードもあります。
水炊き料亭の博多華味鳥が販売するプレミアムフード「UMAKA」です。
プレミアムなだけあってキロ単価3,000円超えとお値段も張りますが、それだけに安全性はバッチリで隙がありません。
保存料・着色料は無添加。国産素材を使い、ヒューマングレードの工場で製造。
お店で出す食材と同じ九州産の華味鳥を100%使用した贅沢フードです。
参考:うまか公式サイト
関連記事:うまかドッグフード口コミ