犬が臭いのはなぜ?原因別に紹介
犬の体にはアポクリン汗腺、エクリン汗腺などがあり、皮脂が分泌されたり、ノネナールなどが分泌されると獣臭いと感じることがあります。
歯石や歯垢などが付着すると、虫歯や歯周病などの原因になり、口臭や便臭が強くなることが多いです。
定期的にシャンプーをしたり、ボディーシートなどで体を拭いてあげると良いでしょう。
歯磨きジェルや歯ブラシを使ってブラッシングをしたり、専用シートで口の周りを拭いてあげると良いでしょう。
体臭を防ぐためには、脂肪分の少ないドッグフードに変えるのもお勧めです。
耳の臭いが気になる時は、耳垢を取り除いたり、イヤークリーナーなどでお手入れをすることで、嫌な臭いが改善します。
犬の臭いの原因①体臭
犬は人間と同様にアポクリン汗腺があるので、やぎのような獣臭い臭いを発することがあります。
犬の体全体にアポクリン汗腺があるので、特有の臭いを発することがありますが、臭いの原因はノネナールです。
脂肪分の多いドッグフードを食べていると、ノネナールが分泌されやすくなり、犬臭いと感じることがあります。
タンパク質の含有量が多く、脂肪分の少ないドッグフード、ウェットフードを与えることで臭いが改善することが多いです。
犬は猫とは違って、体を舐めてきれいにする習慣はないので、獣臭いと感じる時はシャンプーをすると良いでしょう。
2週間から1か月に1回程度、犬用シャンプーを使って丁寧に体を洗ってあげることが大事です。
お尻回り、脚などは丁寧に洗いましょう。
体臭の少ない犬種
犬は多少の体臭がありますが、なるべく臭いの少ない犬種を選びたい人が増えています。
基本的にはダブルコートの犬種よりも、シングルコートの犬種のほうが体臭が少ない傾向があります。
トイプードル、パピヨン、マルチーズなどは、見た目が可愛らしく、体臭が少ないので人気の高い犬種です。
黒やグレーなどの濃い毛色よりも、白やベージュなどの薄い色の犬のほうが体臭が少なくなります。
被毛は少ないよりも、やや多いほうが体臭が少ない傾向があるので、トイプードル、パピヨン、マルチーズなどは室内では飼育がしやすいです。
トイプードルは抜け毛が少なく、頭がよく飼育がしやすいので人気があります。
体臭の少ない犬種を選ぶことで、ストレスを軽減したり、お手入れが楽です。
犬の臭いの原因②口臭
人間と同様に、犬も食べ物を食べる必要があるので、多少の口臭があります。
臭いの強いドッグフードを食べていたり、体の免疫力が低下して口腔内に細菌が増殖すると口臭が強くなる傾向があります。
固い食べ物を噛むと痛がる、歯茎が赤く腫れている。よだれを垂らしているなどの症状が見られる時は、虫歯や歯周病の可能性が高いです。
症状が悪化すると抜歯が必要になるので、早めに動物病院の獣医師に口腔内の診察をしてもらいましょう。
虫歯や歯周病を予防するためには、歯石や歯垢の付きにくいドッグフード、粒の小さいドッグフードなどを食べさせるのがお勧めです。
食後は歯磨きをする習慣を付けたり、専用の歯磨きシートなどで拭いてあげると良いでしょう。
虫歯や歯周病は歯を失うだけでなく、生活習慣病に罹りやすくなります。
犬の臭いの原因③便臭
犬は人間と同様に、おしっこや大便などを排出するため、多少の便臭があるのは仕方のないことです。
健康な犬の場合は便臭が弱いですが、消化器系の病気、内臓の病気などがある場合は便の臭いが強くなることが多いです。
犬が排泄をしたら、便の臭い、形状などをチェックしてから、異常が見られる場合は、紙おむつなどに取り、動物病院の獣医師に視診、検査などをしてもらいましょう。
小麦や大麦などの穀類が多く含まれているドッグフード、臭いの強いドッグフードを与えていると便臭が強くなることがあります。
グレインフリーの商品、無添加で安全性の高い食材のみを使用しているドッグフード、ウェットフードなどを与えてあげると良いでしょう。
便秘が続いている時は、腸内環境が悪くなり臭いが強くなる傾向があります。
犬の臭いの原因④耳
犬の体臭の原因には、耳の病気の可能性があります。
耳を痒がって掻いている、耳から悪臭がする、耳垢が溜まっている。
耳が赤いなどの異常が見られる場合は、内耳炎や中耳炎、耳ダニなどの病気の可能性が高いです。
特に耳が垂れている犬種(ダックスフンド・コリー・アメリカンコッカースパニエルなど)は耳がふさがって乾燥しづらいので雑菌が繁殖しやすい傾向があります。
放置をしておくと症状が悪化してしまい、悪臭が強くなるので早めに動物病院の獣医師に処置をしてもらったり、薬を処方してもらうと良いでしょう。
動物病院の獣医師は、自宅での耳のお手入れ方法などを指導してくれます。
耳垢などをきれいに取り除いてから、薬を入れてあげることで症状が改善することが多いです。
耳が垂れている犬種は雑菌が増殖したり、湿気がこもりやすいので、耳の臭い、病気などの原因になってしまいます。
日頃から耳の臭い、色の異常がないか確認をしましょう。
犬の臭いの原因⑤肛門腺
犬の肛門の周囲には、分泌物を分泌するための肛門嚢がありますが、分泌物がうまく排出されないと、炎症を起こしてしまったり、肛門周囲に膨らみができる、悪臭がするなどの症状が見られます。
肛門嚢炎は肛門嚢の分泌物がうまく、排出されず溜まってしまい、炎症や悪臭の原因になったり、症状が悪化すると腫瘍化してしまうことがあります。
肛門嚢絞りをすることで、臭いを軽減することができるので、獣医師に指導をしてもらい、自宅でお手入れをしてあげると良いでしょう。
炎症を起こしていたり、膿が溜まっている場合は外科手術が必要になることが多いです。
犬の体臭の原因は肛門腺からの、分泌物の臭いがあります。
オスの場合はマーキングをしたり、仲間同士で肛門を嗅ぎあうことが多いです。
犬の臭い対策
犬の体臭の原因はアポクリン汗腺から分泌される臭い、口臭、便臭、耳の臭い、肛門腺などがあります。
猫とは違って体を舐めてきれいにする習慣がないので、ノネナールなどが分泌されると、獣臭い臭いがすることが多いです。
犬の体臭を改善するためには、乳酸菌などの善玉菌が豊富に含まれているドッグフード、サプリメントなどを服用させることで便臭や体臭、口臭が弱くなります。
歯磨きをしたり、専用シートで口の周りを拭いていても、多少の口臭が残ってしまいます。
歯石や歯垢などが蓄積すると虫歯や歯周病に罹りやすくなり、口臭が強くなることがあります。
体臭が気になる時は専用のシャンプーで体を洗ったり、ボディーシートなどを使って体を拭いてあげると良いでしょう。
犬の「体臭」対策①シャンプー
犬は猫とは違って、体を舐めてきれいにする習慣がなく、全身にアポクリン汗腺が分泌されているので、獣臭い体臭がします。
2週間から1か月に1回ぐらいの頻度で、専用のシャンプー剤で体を洗ってあげると良いでしょう。
脚や肛門の周囲は丁寧にシャワーを掛けて、丁寧に洗ってあげることが大事です。
顔に水を掛けると嫌がることが多いので、顔だけ専用のボディーシートなどで拭いてあげるのがお勧めです。
体全体を優しく泡立てて、声を掛けてあげるなどのコミュニケーションを取りながら、シャンプーをしてあげることが大事です。
犬用シャンプーは皮脂や汗、埃などを取り除くことができるので、皮膚や被毛を清潔に保つ効果があります。
ワクチン接種後は、数日を経過してからシャンプーをすることが大事です。
犬の「体臭」対策②体を拭く
犬の体の臭いが気になっている時は、ホームセンターやドラッグストア、ペットショップなどで販売されている専用のボディーシートで拭いてあげると良いでしょう。
専用のボディーシートは、安全性に優れており、低刺激で体に負担が少ないので、自宅に常備しておくと便利です。
タオルを電子レンジなどで温めて、体全体を拭いてあげると良いでしょう。
乾燥肌や皮膚の痒みなどが気になる場合は、犬用化粧水を使って保湿をすることで、改善することが多いです。
犬用化粧水はスプレータイプなどの、使いやすい形状の商品が多いので、被毛全体に掛けてあげるのがお勧めです。
インターネット通販の専門店、ペットショップなどで、犬用化粧水が販売されています。
シャンプー後のお手入れなどに使用すると良いでしょう。
犬の「口臭」対策①歯磨き
犬は加齢と共に歯石や歯垢などが蓄積してきて、歯茎が炎症を起こしてしまい、歯周病に罹りやすくなります。
歯周病や虫歯などの病気に罹ると、口臭が強くなるので歯磨きをする習慣を付けると良いでしょう。
インターネット通販の専門店、ペット専門ショップなどでは、歯磨きジェルや専用の歯ブラシなどが販売されているので、優しく丁寧にブラッシングをすることが大事です。
最初は歯磨きを嫌がることが多いので、専用のシートで口の周りを拭いてあげると良いでしょう。
歯石や歯垢が蓄積してしまい、歯茎が炎症を起こしている場合は、動物病院の獣医師にスケーリングで取り除いてもらうことが大事です。
スケーリングの費用は3万円前後ですが、定期的に行うことで歯の健康を保てます。
犬の「口臭」対策②フードを替える
犬の口臭、体臭などが気になる時は、ドッグフードを変えることで改善することがあります。
歯石や歯垢が付きにくい形状、臭いが少なく、無添加で安全性の高い食材を使用したドライフード、ウェットフードに変えてあげると良いでしょう。
ウェットフード、半生タイプのフードは食べやすく、消化吸収が良いですが、歯石や歯垢が付きやすくなってしまいます。
固めのドライフードを与えることで、しっかりと咀嚼をして唾液の分泌を促進します。
歯の健康に配慮をしたドッグフードに変えることで、口腔内を清潔に保ち、口臭を抑える効果があります。
動物病院の獣医師にアドバイスを受けたり、とうもろこし、大麦などの穀類が含まれていないドッグフードに変えるのがお勧めです。
臭いケアのできるドッグフードの例
・ナチュロル
熱に弱い乳酸菌が生きたまま体に取り入れられるように、低温処理された乳酸菌が配合されていて、腸活に役立ちます。
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このこのごはんに含まれる乳酸菌は腸内環境を整え、悪玉菌由来の腐敗臭を少なくすることに寄与します。
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脂質が7%と抑えられていて、脂質由来の体臭を抑える効果が期待できます。
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・モグワン
モグワンに含まれる乳酸菌は腸内環境を整えます。
また少量のココナッツオイルは臭いケアの役割がありますが、モグワンにはココナッツオイルが含まれています。
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口腔ケアができる「食べる歯磨き」ことマウスクリーンパウダーが付属しています。
フードに振りかけるだけで歯磨き代わりになります。
犬の「便臭」対策:こまめなトイレ掃除
犬は躾をきちんと行うことで、同じ場所で排泄をするようになります。
おしっこや便などは臭いがするので、こまめにトイレのお掃除をして、排泄物を取り除くことが大事です。
トイレを清潔に保つことで臭いを軽減したり、尿路結石症や膀胱炎などの病気を予防します。
インターネット通販の専門店、ペット用品専門店などでは、消臭剤が販売されています。
スプレータイプの消臭剤を排便をした後に使用することで、嫌な臭いを軽減することができます。
トイレを置いている部屋は臭いが発生しやすいので、室内用の消臭剤を置いておくのも良いでしょう。
犬を飼育している人は臭いに慣れていますが、来客は不快に感じることがあるので、消臭剤などを使用することが大事です
犬の「耳の臭い」対策:耳掃除
犬の耳は湿気がこもりやすく、耳垢などが溜まるので嫌な臭いがすることがあります。
耳の臭いが気になっている時は、市販のイヤークリーナーなどでお手入れをしてあげると良いでしょう。
耳垢を取り除いて清潔に保つことで、耳の臭いを軽減することができます。
耳の悪臭がひどい時は内耳炎、外耳炎、耳だになどの病気の可能性があるので、耳の赤み、痒みなどが見られる場合は動物病院の獣医師に診察をしてもらいましょう。
獣医師に耳の処置をしてもらったり、薬を処方してもらうことで耳の病気が改善します。
耳垢が溜まってくると臭いが強くなるので、専用のクリーナーを使ってお手入れをすることが大事です。
日頃から耳に異常がないか、確認をする習慣を付けましょう。
犬の「肛門腺の臭い」対策:肛門腺を絞る
犬の肛門の周囲には、肛門腺があるので分泌物が溜まってくると臭いが強くなります。
肛門から分泌される臭いはマーキング、仲間同士の臭いの確認をすることが多いです。
肛門腺の分泌物が溜まってくると、動物病院の獣医師に肛門絞りのやり方を教えてもらうと良いでしょう。
肛門絞りを定期的に行うことで、肛門周囲の臭いを軽減したり、肛門嚢炎などの病気を予防します。
犬の体臭の原因には、肛門嚢の分泌物の臭いがあるので、シャンプーをする時は肛門周囲は丁寧に洗うようにすることが大事です。
肛門嚢炎は症状が悪化すると破裂をしたり、腫瘍化することがあるので、外科手術が必要になることがあります。
肛門絞りは慣れてくると、自宅で行うことができるのでお手入れをしましょう。
犬の「部屋の臭い」対策:消臭剤・消臭スプレー
犬の臭い対策には、部屋に空気清浄機を設置したり、こまめに換気をすることが大事です。
カーテンなどの布製の商品は、臭いが付きやすいので消臭スプレーなどを掛けると良いでしょう。
ドッグフードは特有の臭いがあるので、食べ残しはきちんと片付ける習慣を付けることが大事です。
消臭剤、消臭スプレーなどを使用することで、部屋の臭いを軽減することができます。
トイレの排泄物はこまめに取り除いたり、そそうをした時はすぐに片づける習慣を付けるようにしましょう。
犬のトイレはこまめに片づけたり、掃除をする習慣を付けることで便臭を改善します。
犬の臭い対策をきちんと行うことで、来客があった時でも不快感を持たれることが少なくなります。
暑い時期はこまめに換気をしましょう。
犬が臭い原因と対策!体臭はシャンプーで抑えよう
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犬が臭い原因は主に口臭・体臭・便臭と3種類あります。口臭はフードや歯周病由来なのでフードを替えるかデンタルケアを行うことで対策できます。体臭はアポクリン腺が原因であることが多く、シャンプーやボディシートで拭くことで軽減できます。便臭は腸内環境を健康に保つことで抑えられます。
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