ホームセンター ドッグフード 選び方
この記事は、
「ホームセンターのドッグフードってどれを買えばいいの?」
という方に向けて書いています。
たしかに、いざホームセンターに見にいけば、棚の端から端までズラリと並んだフード・・・
ぜんぶ似たようなことが書かれていて、パッと見どれがどういいんだかよくわかりませんよね。
でも大丈夫! 安心してください。
知識ゼロでもわかるように、
・できるだけ安く
・栄養もちゃんとあって
・安全面も問題なし
なフードの選び方とおすすめをピックアップしました。
これで選べば間違いなし!
ホームセンターのドッグフードの選び方①主原料が肉または魚
主原料が肉または魚のほうがベターです。
選べるのであれば肉または魚(タンパク質)が主原料のほうが望ましいです。
見分け方は第一原材料です。
第一原材料とは、原材料表記の一番最初に書いているもの。
食品表示は配合量の多いものから順に書くルールになっているので、最初に書かれているものが一番配合量の多い原材料というわけです。
キロ1,000円を切るものは、第一原材料が小麦またはコーンといった穀類になっています。
肉類は2~4番目。チキンそのものより、チキンを粉にした、より安い「チキンミール」が使用されることが多いです。
キロ1,000円を超えるぐらいから、第一原材料がチキンやラムなどの肉類になります。
キロ1,500円以上のものは、アレルギー対応フード以外はほぼすべて第一原材料が肉で占められています。
では穀類だと体に悪いのか?
そんなことはありません。
犬は肉食ではなく雑食です。
「犬は人間と違って唾液腺からアミラーゼが分泌されないからデンプンが分解されない!犬にとって穀物の消化は負担だ!」
という論調をよく見かけますが、これは半分正しくて半分間違いです。
たしかに犬の唾液腺からアミラーゼは分泌されません。
しかし、膵臓からアミラーゼを分泌するので、穀物はしっかり分解できるのです。
ということで、原材料にこだわるなら肉が主原料のドッグフードを選んだほうが良いですが、安さ重視なら穀類でも問題ありません。
ホームセンターのドッグフードの選び方②年齢・犬種
年齢と犬種は合わせたほうが無難です。
全犬種・全年齢対応の場合は、特に何も考えないで買えばいいですが、ほとんどのフードは年齢別に分かれています。
年齢は主に3種類。
・子犬(パピー)
1歳まで。大型犬は1歳半まで。
・成犬(アダルト)
7歳まで。
・老犬(シニア)
7歳以上。
犬種は主に3種類
・小型犬(成犬で10㎏未満)
シーズー・柴犬・パグ・ビションフリーゼなど。
超小型犬(成犬で4㎏未満)専用のラインナップがあるフードもあります。
超小型犬の例:チワワ・トイプードル・マルチーズ・ヨークシャーテリア・ポメラニアンなど
・中型犬(成犬で25㎏未満)
アメリカンコッカースパニエル・コーギー・ブルドッグ・ボーダーコリーなど。
・大型犬(成犬で25㎏以上)
秋田犬・ゴールデンレトリバー・ジャーマンシェパード・サモエド・シベリアンハスキーなど。
日本は小型犬が多いので、小型犬ラインナップが多いです。
選び方の例① 8歳のマルチーズ→小型犬(または超小型犬)のシニア用を選びます。
選び方の例② 10ヶ月のコーギー→中型犬のパピー用を選びます。
ホームセンターのドッグフードの選び方③価格
値段で決めてしまうやり方もあります。
一口にホームセンターのドッグフードといっても、キロ100円台から2,000円台まで大きく幅があります。
安いドッグフードと高いドッグフードの大きな違いは肉類の配合量です。
値段と肉の含有量はだいたい比例していて、値段が高くなればなるほど肉が多くなります。
「ドッグフードには月3,000円までしか出せない!」などと予算上限が決まっているのなら、
参考までに体重3㎏のチワワなら、1ヶ月に食べるドッグフードの量の目安は2㎏前後です。
2㎏で月いくらか、という計算をすると、食費が算出できます。
フードのカロリーや犬の食欲によっても大きく変わってくるので、あくまで参考程度です。
ホームセンターのドッグフードの選び方④栄養素
栄養素、特にカロリーは食べさせる量を考えるうえで必ずチェックしましょう。
食いしん坊なワンちゃんにはカロリーの低いフードをチョイスしたほうが太りにくいです。
逆に食の細いワンちゃんには、少ない量でも十分な栄養が摂れるよう、カロリーの高いフードを選ぶことをおすすめします。
タンパク質・脂肪・ビタミンその他の栄養については、あまり難しく考える必要はなく、「総合栄養食」と書かれているものを選びます。
総合栄養食とは、ペットフード公正取引協議会が定めた「フードと水だけで十分な栄養バランスが摂取できるフード」を指します。
手作りすると栄養バランスの調整が難しいですが、ドッグフードは栄養の知識がなくとも健康に成長し暮らしていける配合がなされています。
ホームセンターのドッグフードの選び方⑤体調
ワンちゃんの身体に不調があるのなら、それに合わせた療法食系フードを選びましょう。
・太り気味
「減量用」「体重管理用」などと記載されたフードを選びます。カロリーが通常より2割程度低く抑えられていて、いつもと同じ量の食事をするだけで摂取カロリーの削減、ひいては体重増加の抑制が期待できます。
・尿路結石がある
「ユリナリー」「PHコントロール」などと記載されたフードを選びます。尿路結石は、酸性・アルカリ性どちらに傾いても形成されますが、専用フードは絶妙なPHバランスで結石ができにくくなります。
腎臓病の場合は、タンパク質量をコントロールする必要があり、市販のドッグフードでカバーできません。動物病院で進められたフードを食べさせましょう。
ホームセンター ドッグフード コスパのいいおすすめ人気ランキング
「カインズとかのドッグフード、いっぱいありすぎてわかんない!結局どれを買ったらいいの?」
と迷っているあなたに、コスパのいいおすすめ人気ランキングを紹介します。
愛犬元気
主原料:穀類(トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉、フスマ)
キロ単価:400~600円
添加物:着色料(赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
愛犬元気はホームセンターではどこに行っても置いてあるロングセラーフードです。
手ごろなお値段で、安さを求める人に人気です。
とうもろこしなどの穀物が主原料なのはこの価格帯だとふつうです。
栄養バランスはとれていますが、穀物とお肉系のミール、そして(パウダーですが)人参・カボチャ・ほうれん草の3種類の野菜が入っています。
あとはビタミンやミネラルなどの栄養添加物ガッツリでなんとかするという感じですね。
緑黄色野菜がたくさん入っていることを視覚的にわかりやすくするためだと思われますが、着色料が5種類入っています。
規制されている量しか入っていないので、健康に悪影響を及ぼすことはありませんが、気になる人は避けましょう。
関連記事:愛犬元気の評価
ビタワン
主原料:穀類(トウモロコシ、小麦ふすま、脱脂米糠、コーングルテンフィード)
キロ単価:200~300円
添加物:着色料(カロテン、二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色1号)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
ビタワンは1960年に販売開始した日本初の国産ドッグフードです。
コンセプトは高温多湿の日本でのライフスタイルで健康と長寿を目指す食事です。
国産ドッグフードの中では間違いなく一番安いです。
それだけに、原材料も安いフードにありがちな穀物+お肉の粉もの(○○ミール)という組み合わせです。
国産だからといってお世辞にも高品質な材料を使用しているとは言えませんが、食べて健康を害するわけではないので、安さを重視する人におすすめです。
通常版は着色料不使用ですが、「5つの健康バランス」シリーズは(おそらく様々な栄養素を配合しているとPRする視覚的効果を考えて)色とりどりの粒で着色料を使用しています。
関連記事:ビタワンの評判
ファーストチョイス
主原料:コーン
キロ単価:900~1,500円
添加物:酸化防止剤(ビタミンE)
ファーストチョイスはカナダ生まれのドッグフードです。
日本ではアースペット株式会社が販売していて、20年以上続いている老舗ドッグフードです。
「おいしいしあわせ」をコンセプトとし、日本では運動量の少ない室内犬用に低脂肪で設計されています。
関連記事:ファーストチョイスの評価
プロマネージ
主原料:チキンミール・米
キロ単価:700~900円
添加物:酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
プロマネージは「ハイブリッドケア」をコンセプトに、健康のための4つの基本ケアを重視しています。
4つの基本ケア:
・免疫
・腸内環境
・皮膚と毛づや
・口腔
これらをベースに、ライフステージごと、また犬種は細かく分かれているので、必ずワンちゃんにぴったりのフードがあります。
ミールとはいえチキンが主原料で、しかもキロ1,000円を切る価格。お値打ちです。
添加物に敏感な人だと、酸化防止剤が5種類も使われているところが気になるかもしれません。
ミックストコフェロールとローズマリー抽出物は高級フードでもよく見かけますが、それ以外の素材は安いフードでしか見かけない成分です。
安全性の面では問題ありませんが、マイナスイメージですね。
関連記事:プロマネージの口コミ
メディコート
主原料:米・魚
キロ単価:400~600円
添加物:酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
ペットライン・メディコートアレルゲンカットは、名前のとおりアレルギーに配慮したメニューです。
チキン・ビーフ・卵など、アレルゲンになりやすい原材料は避け、米と魚を主原料にしています。
頻繁に体を掻いたり下痢したりするワンちゃんはアレルギーを疑いつつメディコートを試してみるのもいいですね。
国内生産していてこの原材料でキロ500円前後はかなりお得です。
タンパク質や脂質も平均的なドッグフードより少な目で、カロリーも335kcalと控えめです。
総じてコスパの高いドッグフードといえます。
関連記事:ペットライン・メディコートの評判
サイエンスダイエット
主原料:チキン・ターキー
キロ単価:700~1,000円
添加物:酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
ヒルズ・サイエンスダイエットはライフサイエンスに基づく栄養で、ライフステージごとに最適な栄養配分を実現しています。
たとえばシニア用は他のドッグフードだと「シニア」とひとくくりにされてしまいがちですが、サイエンスダイエットは、
・7歳以上
・10歳以上
・13歳以上
と、年齢に応じて3種類に分かれています。
「ダイエット」と名前についていますが、ダイエット用ではなく、通常のカロリーです(ダイエット用のラインナップもあります)
主原料はとうもろこしです。
値段はキロ1,000円未満で、安いドッグフードというくくりだとやや割高な部類ですね。
ウェットフードも含めると40種類近くありますが、年齢に応じたチキン系を選んでおけば間違いありません。
関連記事:サイエンスダイエットの口コミ
アイムス
主原料:チキンミール・小麦
キロ単価:400~600円
添加物:酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸)
アイムスは比較的安価なドッグフードです。
キロ単価1,000円を切るドッグフードは、主原料が穀物なのがふつうですが、アイムスは主原料が一応お肉です。
なおチキンミールやラムミールなど、「○○ミール」と呼ばれる原材料は、チキンやラムを粉にしたものです。
生チキンより安価に入手できるため、安いドッグフードによく見られます。
このお値段にしてはかなりがんばっているほうです。
ラインナップはパピー・アダルト・シニアとライフステージごとに分かれています。
犬種ごとには分かれておらず、全犬種対応です。
酸化防止剤にBHAやBHTが含まれています。
いまどきあまり見ない人工酸化防止剤で、悪いイメージが先行して毛嫌いする人も多いですが、適量であれば健康には何ら問題ありません。
関連記事:アイムスドッグフードの評判
ニュートロ ナチュラルチョイス
主原料:チキン・ラム・鹿肉・魚
キロ単価:1,200~1,500円
添加物:酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸)
ニュートロナチュラルチョイスはニュートロの中でもっともラインナップの豊富なシリーズです。
犬種・ライフステージごとに分かれているほか、原料もチキン・ラム・鹿肉・魚と選べます。アレルギーがある犬にも安心です。
さらに、避妊・去勢手術をして食欲が増しているワンちゃんや、ダイエット中うのワンちゃんのために、カロリーを抑えたラインナップもあります。
ミートファースト・フィッシュファーストを掲げ、主原料が穀物ではなく肉になっています。
ただし、キロ1,000円超えと、ホームセンターの中では比較的高価格帯です。
容量も最大6㎏で、大袋がありません。大型犬だとわりだかになってしまいますね。
関連記事:ニュートロナチュラルチョイスの評価
ニュートロ ワイルドレシピ
主原料:ビーフ・ラム・チキン・サーモン・ターキー
キロ単価:1,400~1,600円
添加物:酸化防止剤(クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
ニュートロワイルドレシピは1種類のみのタンパク質源を使用したフードです。
種類は全部で5種類。ビーフ・ラム・チキン・サーモン・ターキーです。
犬が野生だった頃の食事を再現していて、高タンパクかつ全品グレインフリーとなっています。
チワワやトイプードルなどの超小型犬~小型犬用に特化したラインナップで、小粒になっています。中~大型犬は別のフードにしましょう。
ドライフードだけでなくウェットタイプもあります。
値段はスタンダードシリーズのナチュラルチョイスよりやや高めです。
関連記事:ニュートロワイルドレシピの評価
ニュートロ シュプレモ
主原料:チキン・ビーフ・ダック・ラム
キロ単価:1,300~1,800円
添加物:酸化防止剤(クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
ニュートロシュプレモは白い袋が印象的な、ナチュラルフードです。
厳選素材を10種類以上使い、最適な配合をすることで素材どうしの栄養の働きを高め合うホリスティックブレンドが特徴です。
シュプレモは小型犬用ラインナップが厚いですね。
湖畔のレシピ・地中海のレシピ・牧場のレシピなど、たんぱく質比率を高めたメニューもあります。
いいものを使っている分、値段は高めです。
添加物は自然由来のものばかりですし、特に問題ありませんね。
関連記事:シュプレモの口コミ
ユーカヌバ
主原料:チキン・ターキー
キロ単価:約1,500円
添加物:保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
ユーカヌバは運動量の多いワンちゃんのために開発されたプレミアムドッグフードです。
栄養学の科学的根拠に基づいて設計されています。
主原料はチキン・ターキーが主ですが、チキンが苦手(アレルギー持ち)のワンちゃんのためにラム&ライスのシリーズもあります。
スポーツ犬や作業犬用に開発されたカロリー高めのプレミアムパフォーマンスというシリーズがあります(ホームセンターにはおいておらず通販限定です)。
関連記事:ユーカヌバの口コミ
ロイヤルカナン
主原料:チキン・ターキー・米
キロ単価:1,600~2,000円
添加物:保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
ロイヤルカナンは動物病院で獣医におすすめされた人も多い老舗ドッグフードです。
ホームセンターで並んでいるドッグフードの中では最も値段が高い部類です。
パピヨンやミニチュアシュナウザーなど犬種ごとにラインナップを用意していて、種類はひときわ多いですが、選びやすいです。
栄養バランスや実績は申し分ありませんが、安い商品を求めている人にはキロ2,000円はなかなか手が出ない値段なので、順位を下げています。
添加物はこの価格帯にしては珍しくソルビン酸カリウムを使っています。ふつうは酸化防止剤だけでとどめるところですが。
関連記事:ロイヤルカナンの口コミ
ホームセンター ドッグフード 安全性 危険?
「ホームセンターのドッグフードって安いけど本当に安全なの?」
安いドッグフードはキロ100円台からありますから、
「何かろくでもない原材料を使っているに違いない・・」
と警戒するのも無理はありません。
しかし、結論からいうとキロ100円台のドッグフードでも安全です。
法整備がろくになされていなかった昔ならともかく、現在はペットフード安全法(正式名称:愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)が整備され、メーカーはそれにのっとってドッグフードを製造しています。
AAFCO基準で作られているのでドッグフードと水だけで必要な栄養が十分賄えるようにできています。
しかし、安ければ安いほど、健康には影響ないレベルで、あまり望ましくない原材料が使われているのは覚悟しておく必要があります。
たとえば4Dミート。
・DEAD(屠殺以外で死んだ動物の肉)
・DISEASED(病気の動物の肉)
・DYING(死にかけの動物の肉)
・DISABLED(障害がある動物の肉)
の4つの動物肉を指すものです。
このような動物の肉を使っているのはたしかにイメージは悪いですが、病気や事故で死んだ動物を肉にしたところで、製造過程で十分に加熱して細菌もバクテリアも死滅しているので、健康な動物の肉に比べて栄養面や安全面ではさほど大きな違いはありません。
極端なことをいうと、がん細胞も健康な細胞も、口から入れて消化されるとアミノ酸レベルにまで分解されるので、毒性はなく安全なのです。
あくまでイメージの問題です。
高いドッグフード(特に国産)は安全性の高さをウリにしているものが多いですが、もともと90点で充分合格点なところを、さらに95点、98点、100点を目指している物が多いです。
細菌やバクテリアがうじゃうじゃ湧いている腐った肉を使っているならさすがに問題ありですが、そうでないなら、栄養・安全面での違いはほとんどないといっていいでしょう。
添加物
「添加物がこんなにたくさん入っているから体に悪い」
という論調をよく見ますが、添加物が原因で体調悪化を招くのは法整備がなされていなかったずっと昔の時代です。
添加物の量は食品衛生法や飼料安全法にのっとって「安全」と定められた量を使用しているため、健康にはなんら悪影響を及ぼしません。
「量が毒をなす」との言葉どおり、人体に必須の食塩さえ、摂りすぎると高血圧をはじめ生活習慣病のもとになります。
添加物で「発がん性がある」などといわれているのは、通常ではありえない大量摂取を続けた結果、マウスでがん細胞の発生が確認できたということです。
「○○添加物は発がん性があるから食べちゃダメ」というのは「食塩は高血圧になるから摂っちゃダメ」と言っているのと同じレベルの暴論です。
厚労省が認可している素材なら、適量で使用している分には毒にはなりません。
着色料
たとえば着色料。
今は少なくなりましたが、粒ごとに色とりどりのドッグフードは着色料が入っています。
ドッグフード、特にドライフードはその製造工程上、自然に色がつくことはなく、茶色系統になるのがふつうです。
赤や緑の色がついているドッグフードは必ず着色料を使用しています。
たとえば今回登場するドッグフードが使用している着色料は、以下の5種類です。
・赤色102号
・赤色106号
・黄色4号
・黄色5号
・青色1号
この5つはすべて石油由来のタール色素です。
「石油を口に入れるの?」と思うかもしれませんが、石油由来の色素は珍しくありません。
今では少なくなりましたが、駄菓子やジュース、ハムやソーセージなど、どれも人間の食べ物に使われている色素です。
駄菓子が原因でがんになった、なんてニュースは聞いたことありませんよね。
イメージ的にイヤでなければ、愛犬に食べさせるのはなんら問題ありません。
ビタミン・ミネラルなどの栄養添加物
ドッグフードにはよくビタミンやミネラルが添加されています。
安いフードはもちろんですが、キロ数千円のフードにもふつうに入っています。
たいていのドッグフードは水とフードだけで必要な栄養がすべて摂取できるようになっています。
これだけ食べさせておけば栄養不足で病気になることもなくすくすく健康に育つ、というお手軽さがドライフードの魅力でもあります。
しかし、フードは原材料を高温で処理するため、熱に弱いビタミンは壊れてしまいます。
また、野菜や海藻などを使用するとコストが高くなります。
そのため、添加物のほうが低コストで栄養量のコントロールもかんたんです。
人間の食事でいうと、牛丼に栄養サプリをがっつり混ぜたようなイメージですね。
本来は必要な栄養をきちんと食材から摂るのが望ましいですが、忙しい現代の生活でそんな理想を求めるのは酷です。
もっとも、サプリもりもりの人に限ってお肌ツヤツヤだったりします。
ホームセンター ドッグフード 比較
ホームセンターのドッグフードをスペック比較しました。
原材料 | 成分 | カロリー100gあたり | 保存料・酸化防止剤 | 安全性 | 生産国 | |
サイエンスダイエット (小型犬アダルト チキン) | トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、小麦、米、動物性油脂、トリ肉エキス、植物性油脂、亜麻仁、ポークエキス、トマト、柑橘類、ホウレンソウ、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物) | たんぱく質 24.7 % 脂質 15.7 % 炭水化物(NFE) 52.8 % 粗繊維 1.4 % 灰分 5.4 % カルシウム 0.89 % リン 0.74 % |
373 |
酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
|
米国 | |
ロイヤルカナン(ミニ アダルト) | 肉類(鶏、七面鳥、ダック)、コーン、コーンフラワー、動物性油脂、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、小麦、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、米、コーングルテン、ビートパルプ、魚油(EPA/DHA源)、大豆油、酵母および酵母エキス、フラクトオリゴ糖、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-カルニチン)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、P、Mg、Zn、Mn、Fe、Se、Cu、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ビオチン、A、パントテン酸カルシウム、B6、ナイアシン、葉酸、B12、B1、B2、D3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) | 保証分析値/たんぱく質 25.0 %以上 保証分析値/脂質 14.0 %以上 保証分析値/水分 10.5 %以下 食物繊維 6.6 % ビタミン/A 23,000 IU ビタミン/D3 1,000 IU ビタミン/E 500 mg |
398 | 保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) | 原材料サプライヤーを厳しい基準で選定 トレーサビリティ 原材料の近赤外線検査 |
フランスはじめ世界中
|
ユーカヌバ | 肉類(鶏、七面鳥)、小麦、とうもろこし、動物性脂肪、とうもろこし粉、大麦、ビートパルプ、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、魚油(DHA源)、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、加水分解軟骨(コンドロイチン硫酸源)、アミノ酸類(DL-メチオニン)、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、D3、コリン、E、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) | たんぱく質24.0 %以上 脂質13.0 %以上 粗繊維2.9 %以下 灰分7.5 %以下 水分9.0 %以下 食物繊維9.5 % ビタミン(1 kg中): A 18000 IU/kg D3 1100 IU/kg、 E 320 mg/kg |
388 | 保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) | AAFCO栄養基準 | ポーランド |
プロマネージ(室内犬用) | ターキーミール、米、さとうもろこし、米粉、鶏脂、チキンミール(ヒスチジン源)、シュガービートパルプ(食物繊維源)、チキンエキス、家禽類、ひまわり油(リノール酸源)、イヌリン(食物繊維源)、STPP (トリポリリン酸塩)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物) | タンパク質 22.0%以上 脂質 14.0%以上 粗繊維 3.0%以下 灰分 10.0%以下 水分 10.0%以下 カルシウム 1.1%以上 リン 0.8%以上 |
375 |
酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
|
オーストラリア | |
ニュートロナチュラルチョイス(チキン&玄米) | チキン(肉)、玄米(食物繊維源)、モロコシ、粗挽き米、チキンミール(グルコサミン、コンドロイチン源)、エンドウマメ、オートミール、鶏脂*(オメガ6脂肪酸源)、タンパク加水分解物、亜麻仁(オメガ3脂肪酸源)、ビートパルプ、大麦、チアシード、ココナッツ、トマト(βカロテン源)、乾燥卵、パンプキン、ケール、ホウレンソウ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) *ミックストコフェロールで保存 | タンパク質 20.0% 以上 脂質 12.0% 以上 粗繊維 3.5% 以下 灰分 10.0% 以下 水分 10.0% 以下 |
360 | 酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) | AAFCO以上の厳しい独自基準 窒素封入 酸化防止パッケージ 副産物ミール(羽根・頭・足など)不使用 |
アメリカ |
ニュートロワイルドレシピ(チキン) | チキン(肉)、チキンミール、エンドウマメ、乾燥ポテト、鶏脂*、タピオカスターチ、ビートパルプ、乾燥チキン、エンドウタンパク、タンパク加水分解物、ターキーレバー、ポークハート、ポークキドニー、亜麻仁、アルファルファミール、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)*ミックストコフェロールで保存 | タンパク質 32.0%以上 脂質 16.0%以上 粗繊維 3.5%以下 灰分 9.5%以下 水分 10.0%以下 |
375 | 酸化防止剤(クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物) | AAFCO以上の厳しい独自基準 窒素封入 酸化防止パッケージ 副産物ミール(羽根・頭・足など)不使用 |
アメリカ |
ニュートロシュプレモ(成犬用) | チキン(肉)、チキンミール、玄米、粗挽き米、米糠、ラムミール、タンパク加水分解物、サーモンミール、鶏脂*、ひまわり油*、オーツ麦、亜麻仁、ビートパルプ、ココナッツ、チアシード、乾燥卵、トマト、ケール、パンプキン、ホウレン草、ブルーベリー、リンゴ、ニンジン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸)*ミックストコフェロールで保存 | タンパク質 25.0%以上 脂質 14.0%以上 粗繊維 4.0%以下 灰分 10.5%以下 水分 10.0%以下 |
350 | 酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) | AAFCO以上の厳しい独自基準 窒素封入 酸化防止パッケージ 副産物ミール(羽根・頭・足など)不使用 |
アメリカ |
ビタワン | 穀類(トウモロコシ、小麦ふすま、脱脂米糠、コーングルテンフィード)、肉類(牛肉粉、チキンミール、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、植物性油脂(γ‐リノレン酸含む))、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、香料、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌) | たんぱく質20.0%以上 脂質8.0%以上 粗繊維4.0%以下 灰分9.0%以下 水分10.0%以下 カルシウム0.9%以上 リン0.8%以上 |
350 | 酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物) | 国産 着色料不使用 |
日本 |
アイムス(小型犬 成犬 チキン小粒) | 肉類(チキンミール、家禽ミール)、とうもろこし、小麦、大麦、チキンオイル、植物性タンパク、家禽エキス、乾燥ビートパルプ、乾燥酵母、フィッシュオイル、STPP (トリポリリン酸塩)、フラクトオリゴ糖、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、K3、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸) | タンパク質:26.0%以上 脂質:15.5%以上 粗繊維:4.0%以下 灰分:9.0%以下 水分:10.0%以下 |
392 | 酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸) | AAFCO基準 | ドイツ |