「ブッチを食べさせたら吐いちゃった・・」
「ブッチに替えたら下痢になった・・」
慣れないフードのせいで愛犬が苦しんでいる様子を見ると心配になりますよね。
言葉を話せないワンちゃんは、体調不良の原因を突き止めるのも一苦労。
そこで、ここではブッチで下痢や吐くときの理由と対処法を詳しく解説します。
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ブッチで下痢や吐く理由①新しいフードに慣れていない
「おいしくて健康的なごはん」をコンセプトに、素材本来の美味しさを生かして作られているブッチドッグフード。
生肉とほぼ同等の栄養成分と水分含有量そしてバランス良く必須栄養素が配合されている無添加ドッグフードとして注目を集めています。
食いつきの良さからも人気の高いブッチドッグフードですが、ブッチドッグフードを食べたことで下痢をしたり吐いてしまうワンちゃんもいます。
その理由の1つとして、新しいフードに胃腸の消化機能が対応できないことが挙げられます。
一般的に家庭で飼育されている多くのワンちゃんは、毎日同じブランドのドッグフードや同じ原材料を使用したドッグフードを食べています。
そのため、これまでと異なる成分の食材を食べることで、胃腸の消化機能が対応できず、下痢をしたり吐いてしまうのです。
特に、胃腸などの内臓機能が成長過程にある子犬や胃腸の働きが弱ってきているシニアの場合は、急に異なる原材料のドッグフードを食べることで、うまく消化できず下痢をしたり吐いてしまう可能性があります。
また、これまでドライフードを食べていたワンちゃんにとって、水分量の多いウエットフードであるブッチを食べることで、胃腸に負担をかけてしまい、下痢や吐くといった症状が出ることがあるのです。
これは、水分量を極力減らして作られているドライフードと同等のカロリーを与えるとウエットフードの方が給餌量が増えるため、いつも食べている分量より多くの量を与えることになり、胃腸に負担がかかることが原因です。
対策:少量のトッピングから始める
ワンちゃんは、日常的に食べている食事を消化するのに適した腸内環境を維持しています。
そのため、新しいドッグフードに切り替えると、食材を上手に消化できずに吐く、下痢をするなどの消化器症状を発症することがあります。
どんなドッグフードの場合でも新しいフードに切り替える時の対策として、従来のドッグフードに新しいドッグフードを少量トッピングし、食いつきや便の様子を見ることがおすすめです。
特にブッチは、通常のドライフードとは原材料や製法が大きく異なるため、慎重に様子を観察する必要があります。
また、神経質なワンちゃんや変化に敏感なワンちゃんにとってはいつも食べているご飯と味やにおいなどが異なることが、ストレスとなることも考えられます。
従来のドッグフードからブッチへ切り替える時には、1週間から2週間程度の時間をかけて切り替えるようにしましょう。
まず、はじめの2〜3日間は、これまで食べていたドッグフードをメインとして、ブッチを少量トッピングして、消化ができることを確認した上で、徐々にブッチの分量を増やしていくことがおすすめです。
また、ブッチはさまざまな切り方ができることが特徴です。
切り替え始めは、口の大きさに合わせて小さめに切って食べやすくし、徐々に大きめにしていき、最終的にワンちゃんが好む大きさに切って与えるようにしましょう。
これまでのドッグフードからブッチへ一気に切り替えてしまったり、大きいまま与えてしまうことで消化が出来ず、吐いたり下痢をすることがあるため注意しましょう。
ブッチで下痢や吐く理由②冷えたまま与えている
常温で保管することを前提としている一般的なドライフードは高温で焼成されて作られているため、パッケージから出してすぐに与えることができます。
一方、チルドミートフードと呼ばれるブッチは、より生肉に近い水分量、栄養成分そして風味を保持するため、100度未満の低温で15分以内の加熱で作られる独自の製法がとられていることが特徴です。
生肉や手作り食に近いウエットフードであるブッチは、ドライドッグフードとは異なり、冷蔵または冷凍での保存が必要です。
そのため、ブッチを冷凍庫から出してすぐの凍ったままの状態や冷蔵庫から出してすぐの冷たいまま与えると、お腹が冷えてしまい下痢をする可能性があるため注意が必要です。
対策:温めてから与える
ブッチは冷凍保存が可能なドッグフードです。
ブッチを冷凍する場合は、1本まるごとではなく1食分ごとにカットし、ラップでぴったりと包み小分け冷凍することがおすすめです。
凍ったブッチを与えるときは、前日に冷蔵庫に移し自然解凍または600Wの電子レンジで30〜40秒を目安に加熱しましょう。
また、冷たいものが苦手なワンちゃんや食の細いワンちゃんの場合は冷蔵庫から出してすぐに与えるのではなく、より風味をアップするために温めてから与えることがおすすめです。
特に、冬の寒い時期には500〜600Wの電子レンジで30秒ほど温めると温かくより風味豊かな食事を与えることができます。
なお、湿度や気温が高い梅雨や夏は、室内に長時間放置せず、与える時間の5〜10分程度前に冷蔵庫から出し、常温に戻ったらなるべく早く与えるようにしましょう。
焼くと水分が飛ぶので良くない
ブッチを温めて与える場合は、加熱温度や時間に注意が必要です。
ブッチには、生肉と同等の水分量が含まれていることが最大の特徴です。
ワンちゃんは食事からしっかりと水分を摂取することで、よりスムーズに栄養成分を消化吸収することができます。
しかし、急いで解凍したい時や温めたい時に、ブッチを焼いてしまうと豊富に含まれている水分が蒸発してしまいます。
ブッチを温めるときは、電子レンジで30〜40秒の加熱を目安として、水分を蒸発させないようにすることが大切です。
ブッチで下痢や吐く理由③保存状態が悪い
ブッチは保存料や防腐剤を使用していない無添加のドッグフードです。
そのため、開封後は賞味期限以内に使い切ることを心がける必要があります。
特に、気温や湿度の高い季節に室内で長時間フードボウルやお皿にカットしたブッチを放置することで、ブッチそのものが腐る原因となってしまうため注意が必要です。
また、ワンちゃんを触った手を洗わずにブッチに直接触れることで、食中毒を引き起こすサルモネラ菌の繁殖を招く場合もあります。
ブッチをカットする時には、手をよく洗いサルモネラ菌などがブッチに付着しないように気をつけましょう。
通常のドライドッグフードとは異なり、ブッチには800gタイプと2kgタイプの2サイズがあります。
どちらも賞味期限が日/月/年の順で商品に記されています。
消費の目安は、800gタイプが体重5kgのワンちゃんの約3日分、2kgタイプは体重10kgのワンちゃんの約4.5日分です。
賞味期限関係なく、一度開封したブッチは冷蔵保存していても、なるべく早く使い切ることが大切です。
対策:冷蔵または冷凍で密閉保存、出したら素早く食べきる
要冷蔵のドッグフードであるブッチは、保存状態が悪いと品質劣化を起こし、下痢や吐く原因となってしまいます。
メーカーでは、2〜8度の冷蔵庫で保存し、開封後は7〜10日以内に使い切ることを推奨しています。
冷蔵庫で保存する際は、専用のフレッシュキャップまたはラップでカットした部分をしっかりカバーして密閉保存しましょう。
冷凍保存の場合は、1食分ずつラップで包んで小分けにしフリーザーバッグなどに入れることがおすすめです。
その上で、冷凍やけを防ぐために極力空気が入らないように密閉し、保管することが推奨されています。
開封後は、なるべく早く食べきるようにし、食べきれない場合は上記の方法で冷凍保存することがおすすめです。
なお、品質劣化を防ぐため一度解凍した後の再冷凍は行わないようにしましょう。
ブッチで下痢や吐く理由④アレルギー
ブッチを与えて下痢や吐いてしまう原因の一つとして考えられるのが、食物アレルギーです。
ブッチは、糖類、小麦、グルテン、イースト、合成色素、人工調味料、合成香料、エトキシキン、プロピレングリコールなどワンちゃんのアレルゲンとなりやすい原料を排除して作られています。
安心安全な原材料を厳選して作られているブッチですが、ワンちゃんによってはアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
ブッチには、ブラックレーベル、ホワイトレーベル、ブルーレーベルの3タイプがあり、それぞれ使われている原材料が異なります。
ブラックレーベルは、新鮮なニュージーランド産ビーフ、ラムの赤身肉を主体に、チキンと野菜類をブレンド、肉好きな全犬種オールステージに対応しています。
ホワイトレーベルは、ニュージーランド産チキンをメインに、野菜・玄米を配合した消化器系や皮膚が敏感なワンちゃんに向けて作られたドッグフードです。
ニュージーランド産チキンと鯖を主体としたフィッシュと玄米などの穀類を使用したブルーレーベルは、ワンちゃん、猫どちらにも対応しています。
ワンちゃんが食べ物で起こすアレルギー反応には、下痢や吐くなどの消化器症状のほかに、皮膚の赤みやかゆみなどの皮膚症状があります。
もし、ブッチドッグフードを食べて下痢をしたり、かゆみや赤みなどの皮膚症状を発症した場合は、原料の中にアレルゲンがあると考えられるため、種類を変えて様子を観察してみてください。
対策:無理せず他のフードに切り替える
ブラックレーベル、ホワイトレーベル、ブルーレーベルとどのブッチドッグフードを与えても下痢や吐く、皮膚症状などのアレルギー症状が現れる場合は、ドッグフード自体を他のタイプに切り替えることがおすすめです。
食物アレルギーは、その原因を突き止めるためのアレルギー検査をどうぶつ病院で行うことができます。
アレルギー検査によってどの食材にアレルギーを起こすかが詳細にわかります。
ブッチを与えて下痢、吐く、皮膚症状などのアレルギーを発症した場合は、まずはアレルギー検査でアレルゲンとなる原材料を特定することも大切です。
その上で、アレルゲンとなる原材料を使用していないドッグフードを探すことがおすすめです。
無添加のドッグフードであるブッチは、ワンちゃんの健康にとってとても有効なレシピで作られていますが、アレルギーを発症した場合は無理して与えずに、他のタイプのドッグフードに変更しましょう。
ブッチで下痢や吐く理由⑤早食いのしすぎ
犬の歯の構造は人間の歯とは異なり、よく噛んで食べることより肉を引きちぎることに適しているため、食べ物を噛み砕いて食べることはせず、丸呑みに近い食べ方をします。
また、野生では群れで生活していた犬は、狩りでとってきた獲物を他の犬に取られたくないため、本能として競争して食べる習性があります。
家庭犬として暮らしている現代でも犬の歯の構造は変わらず、また野生としての本能が残っているため、ドッグフードを噛まずに飲み込んで食べてしまうのです。
この習性が、早食いの原因と言っても過言ではありません。
しかし、勢いよく早食いをすることで、下痢や吐くなどの消化不良を起こしやすくなります。
早食いが原因で吐くことが増えてしまうと、胃酸の逆流によって食道や胃の粘膜が荒れてしまい、胃腸炎や食道炎さらには膵炎などの病気へと発展することがあるため注意が必要です。
元来肉食であった犬にとって好みの味であるブッチは、生肉と同程度の水分量を含んでいるため、早食いしにくく下痢や吐くなどの消化器症状のリスクは減りますが、多頭飼いや食欲が旺盛なワンちゃんの場合は早食いをしないように工夫をすることも大切です。
対策:早食いしない環境を用意する
美味しいものを目の前にすると、いつもより早食いになってしまうワンちゃんもいます。
早食いをさせないためには、環境作りが大切です。
ここでは、早食い予防のための環境作りや工夫をご紹介します。
・早食い防止のフードボウルを使用する
最近では、さまざまな形状の早食い防止用のフードボウルが発売されています。
代表的な早食い防止用のフードボウルは、底面に凹凸をつけたタイプやボウル内に仕切りがついたタイプ。
どちらのタイプも、一気にフードを食べないように工夫がされたものですが、使い始めの頃には早食い防止に効果があってもその形状に慣れてしまい、早食いに戻ってしまうワンちゃんもいます。
また、神経質なワンちゃんや新しいものが苦手なワンちゃんは、フードボウルを変えたことで食事自体を嫌がってしまうこともあるため、注意が必要です。
・食事をする場所は静かで落ち着くところを選ぶ
食事はワンちゃんにとって最も楽しみな時間です。
特に、食欲旺盛な若いワンちゃんや成長期のワンちゃん、また食べ物に執着の強いワンちゃん、多頭飼いの場合は早食いになりがちです。
そこで、早食いをさせないために、落ち着いて食事ができる環境作りをすることがおすすめです。
多頭飼いの場合は、一頭ずつ部屋を分けて食事を与えるように工夫しましょう。
群れで暮らしてきたワンちゃんにとって、お互い食事を取られたくないという意識が本能としてあるため、それぞれ部屋を分けて、お互いの食事が見えないように工夫することも大切です。
また、周りの音を気にせず食事ができる静かな環境作りをしてあげることもおすすめです。
ワンちゃんが食事をする場所は、人の出入りがある玄関先や車の騒音や人の声がよく聞こえる窓際などを避け、飼い主の顔が見えるリビングや邪魔が入らないハウスの中など、ワンちゃんが安心して落ち着いて食事ができる環境を整えてあげましょう。
ブッチで下痢をしないための正しい給餌量
ブッチの正しい給餌量を表で紹介します。
体重(kg)
|
1日あたり給餌量(g)
|
カロリー(kcal)
|
1 | 103 | 120 |
2 | 140 | 162 |
3 | 186 | 216 |
4 | 233 | 270 |
5 | 272 | 315 |
6 | 295 | 342 |
7 | 336 | 390 |
8 | 372 | 432 |
9 | 414 | 480 |
10 | 466 | 540 |
15 | 621 | 720 |
20 | 776 | 900 |
25 | 1009 | 1170 |
30 | 1293 | 1500 |
40 | 1629 | 1890 |
50 | 2017 | 2340 |
60 | 2483 | 2880 |
※成犬の給餌量です。
その他の給餌量は以下を参考にしてください。
・生後4ヶ月までの子犬 1.6倍
・生後4ヶ月~1年の子犬 1.1倍
・妊娠中 1.1~1.6倍
・授乳中 2.2~4.4倍
ブッチで下痢をしないための正しい与え方
無添加で厳選された原材料を使用し、消化器系にストレスのかからない豊富な水分量が特徴のブッチは、正しく与えることでワンちゃんの健康に有効な栄養を効率よく摂取することができます。
・冷たいまま与えないようにしよう
要冷蔵のドッグフードであるブッチですが、急いでいる時などつい冷蔵庫から出してすぐに与えてしまいがちです。
しかし、冷たいままのブッチを与えることでお腹が冷えてしまい、下痢をしてしまう可能性があります。
特に、子犬やシニアなど消化機能が弱いワンちゃんに冷たいまま与えると、消化に負担がかかってしまうため注意しましょう。
また、冷凍保存していたブッチは必ず自然解凍してから与えてください。
・カットのしかたに工夫を
ブッチは、必要な分量を好みの大きさにカットして与えることができるドッグフードです。
元気で食欲旺盛な成犬には、早食い防止も兼ねて大きめにカットしても問題ありませんが、消化機能が安定していない離乳食から切り替えたばかりの子犬には、小さめにカットしてさらにフォークで潰すなどの工夫をしてあげましょう。
また、食が細いワンちゃんや消化機能が低下しているシニアには小さめにカットする、ミキサーなどですりつぶして流動食に近い状態にして与えることも下痢を防ぐ方法としておすすめです。
・保存は必ず冷蔵庫で
新鮮な肉や魚を主原料として作られているブッチには、保存料や防腐剤などが添加されていません。
そのため、保存は冷凍または冷蔵で行うことが必要です。
1回分ごとに切り分け冷凍保存することで長期保存も可能ですが、通常は7日〜10日以内に食べきることを目安にして冷蔵保存します。
また、切り分けて余ったブッチは再冷蔵にて保存しましょう。
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