犬のダイエット方法(食事制限)
ダイエットを開始するにあたり、大半の方が真っ先に思い浮かぶ食事制限ダイエット。
犬の食事量は、年齢・大きさ・体重によって異なります。
その為、食事制限のダイエットを開始するにあたり、愛犬の適正摂取量を知る事が大切になってきます。
環境省が出されています、下のURLを見て頂き、13ページに食事量の計り方など記載されていますので、一度目を通して頂ければと思います。
参考1:犬猫を守るために(環境省)P13.14
人間と同様で犬も、食べすぎると肥満に繋がり、椎間板ヘルニアや心臓病、糖尿病、呼吸器圧迫による呼吸困難など様々な健康被害を引き起こします。
かと言って、極端な断食などは健康を阻害しますので、愛犬の肥満具合、BCS(ボディ・コンディション・スコア)を踏まえて減らす事が大切です。
そして、適正摂取量には個体差があり、ドッグフードのパッケージに記載してある通りに与えているのに痩せないと言った場合カロリーオーバーになっている可能性があります。
記載されている量はあくまで目安。愛犬に合った適切量を知り、与える事が減量に繋がります。
多頭飼いの場合、一つの食器にドッグフードを入れ、与える場合がありますが、食べるのが遅い犬や少食な犬、体格の差など様々です、他の犬の分も食べてしまうなどといったことがないよう、食器を分け与える事が望ましいでしょう。
大切なのは、愛犬の適正摂取量です。
無理なダイエットは、ストレスの他、健康にも害を及ぼします。
必要エネルギーには個体差がありますし、運動量によっても差が出てきます。
愛犬をよく観察し、調節する事がベストと言えます。
犬の食事ダイエット:キャベツなどの野菜でかさ増し
過食気味での食事制限ダイエットは人間同様、犬もストレスを感じます。
そんな時にオススメなのが低カロリーな野菜でのかさ増しでの食事です。
ドッグフードに茹で野菜をプラスする事により、満足感、満腹感を得やすくなり、血糖値の上昇を緩やかにし、腸内環境改善にも繋がります。
野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれているので、健康的に栄養を摂取することが出来ます。
しかし、与え過ぎによる、消化不良や中毒、下痢にも注意が必要になってきます。
目安は食事全体量の20%を超えないようにしましょう。
オススメの野菜
・キャベツ
カルシウム、ビタミン、鉄分が豊富で、免疫力UP。
低カロリーで栄養たっぷりのキャベツはダイエット向きと言えます。
1日の目安摂取量
小型犬・・・30g程度
中型犬・・・50g程度
大型犬・・・90g程度
・もやし
低カロリーで水分、食物繊維が豊富で水分摂取が苦手な愛犬にもオススメな食材です。
1日の目安摂取量
小型犬・・・330g〜620g程度
中型犬・・・715g〜1420g程度
大型犬・・・1760g〜2400g程度
・にんじん
低カロリーでベータカロチン、食物繊維が豊富おやつにも最適。
1日の目安摂取量
小型犬・・・5g〜15g程度
中型犬・・・30g〜60g程度
大型犬・・・60g〜90g程度
※持病や薬との併用に心配がある場合、かかりつけの獣医さんと相談の上で与えましょう。
そして、野菜は低カロリーですが0カロリーではありません。
(ドッグフード)+(トッピング)=(適正摂取量)になるよう、カロリー計算をする事が大切です。
さつまいもやかぼちゃなどはカロリーが高いことから与える際は注意が必要になります。
犬の食事ダイエット:ささみでカロリーオフ
カロリーが低く、タンパク質豊富で脂質が少ない為、ささみはダイエットに向いている食材と言えます。
しかし、与えすぎは栄養バランスの崩れや、リンの過剰摂取で骨が脆くなってしまう危険性があります。
手作りでささみを使用する食事を与える場合は、カルシウムが多く含まれている食材との組み合わせが望ましいです。
ささみの茹で汁を寒天で固めると、低カロリーでささみの栄養が出たスープをそのまま摂取できるので、ダイエットにぴったりな、トッピングやおやつになります。
ささみは、老犬や子犬にも与える事ができますが、アレルギーを持っていたり、腎不全を患っている場合は注意して下さい。
一日の可能摂取量 (ささみ1本約45kcal)
超小型犬(2kg)・・・80g程度
小型犬(5kg)・・・200g程度
中型犬(10kg)・・・400g程度
大型犬(25kg)・・・1kg程度
カロリーと摂取可能量を踏まえ、おやつやトッピングに使用するには万能な材料だと言えます。
犬の食事ダイエット:食事回数を調整
食事制限のダイエットを始めると、自ずと食事量が減ったり、おやつを与える事が無くなったりなど、犬の我慢が増えてしまいます。
一般的に、成犬になると1日2回の食事を与えるようになりますが、食事制限ダイエットでのエサの減量から、空腹により嘔吐をする犬もいます。
そこで、食事回数を増やす事により、空腹時間を減らし空腹による嘔吐やストレスを減らす工夫として食事回数の調整が大切になってきます。
適正摂取量が500kcalの犬なら、500kcalの中で分けて与えるようにしましょう。
1日のトータル摂取量が減れば、ダイエットとして成り立っているので、極少ない量を何回にも分けるなど極端な方法でない限り、愛犬の様子を見ながら工夫する事が可能です。
犬の食事ダイエット:おやつ(間食)の見直し
減量を目標とする上で大切なのが、間食についてです。
ご褒美や可愛さあまりに、ついつい与えてしまうおやつ(間食)ですが、与え過ぎては適正摂取量をオーバーしてしまいます。
そこで、おやつ選びや与え方が重要になってきます。
・カロリーが低いおやつに変える
市販でも低カロリーやゼロカロリーといったお菓子が販売されています。
ゼロカロリーといっても100gあたり5kcal以下でゼロカロリーやノンカロリーといった表記ができるようになっているので、与え過ぎにも注意が必要です。
・高タンパク質のおやつに変える
タンパク質は筋肉や骨、皮膚や内臓などの成分になり、身体を作るのに必要な栄養素です。
ダイエット中にも、健康的におやつを楽しむ事ができます。
・量ではなく回数
おやつは与える時、飼い主の手から直接与える機会が多く、大切なコミニケーションの時間です。
その為、量ではなく回数を増やしてあげる事が愛犬の満足感や幸福感がUPします。
・手作りおやつでカロリーオフ
赤身肉や野菜を使った手作りおやつでカロリーを抑えることができます。
馬肉・ラム・牛肉赤身・鶏胸肉(皮無し)・マトン、などタンパク質ビタミン等も豊富で、ダイエット中のおやつに適してると言えます。
人参やキャベツや豆類などを使用し赤肉等を寒天で固めるおやつは、栄養もたっぷりなヘルシーな健康的なおやつになりオススメです。
犬の食事ダイエット:フードを変更する
最近では、市販でも肥満犬用のフードがたくさん出ています。
ダイエットには低脂肪・高タンパクな食事が有効。
肥満犬用のフードの脂質は低く、一般的なフードの半分程に抑えられていて、カロリーが低い事が特徴です。
脂質を抑える事で、愛犬の動脈硬化のリスクを減らす事になり、ダイエットだけでは無いメリットもあります。
一般的に太り易いとされる、避妊手術・去勢手術を受けた犬にも低脂肪のフードが適してると言えます。
とは言え、脂質は5大栄養素の一つに挙げられる為、完全に断つと健康を阻害するので注意しましょう。
肥満犬用のフードの中にもタンパク質などの栄養素が少ないフードも販売されています。
低GI値食品(玄米・赤米・黒米・りんご・チーズなど)と、高GI値食品(白米・とうもろこし・かぼちゃ・じゃがいも)などバランス良く配合されたフードを選び与えましょう。
犬のダイエット方法(運動)
愛犬にとって適度な運動は、健康維持には必要不可欠です。
筋肉をつけると、基礎代謝が向上し減量に繋がり、太りにくい体質を維持する事が出来ます。
ですが、急激な運動での減量は愛犬の足や腰、心臓にも負担がかかりますので、数ヶ月かけ、ゆっくり減量を目標にしましょう。
運動方法は様々で、犬種により得意不得意が存在します。
その為、運動療法は愛犬のニーズに合わせる必要と、獣医に相談の上行うと良いでしょう。
ブルドッグのような短頭種は運動が苦手な犬種で、熱中症等になりやすい傾向にあり、軽い散歩が最良の運動になります。
ダックスフンドのように、胴が長い犬種は腰に負担が掛かりやすい為、ディスクキャッチといった運動は不向きになります。
運動方法は軽い散歩から、ドッグプールといった身体の負担を軽減する運動と様々です。
犬種や身体的特徴を考慮し、取り組みましょう。
犬の運動ダイエット:散歩時間・回数を増やす
ペットショップで小型犬は散歩が必要ないと説明をされた経験がある方は多いと思いますが、犬にとって散歩はストレス解消や身体の健康維持には必要です。
散歩の頻度は1日2回の朝・夕行う事が理想的ですが、時間は犬種により異なります。
犬種により異なりますが、超小型犬でも散歩は必要です。
超小型・・・20分程度(負担にならない程度)
小型犬・・・30〜60分程度(トイプードルやミニチュアダックスフンドは運動量の多い犬種なので40分〜60分程度必要とします。)
中型犬・・・30分程度(狩猟犬や牧羊犬としていた犬種は1時間〜2時間)
大型犬・・・30分〜1時間程度(身体が大きい為激しい運動は関節などを痛める可能性もあります、注意しましょう)
散歩は、有酸素運動で、比較的に負担の少ない運動方法と言えます。
ですが、急激に散歩時間や散歩距離を伸ばすと、関節や心臓などに負担がかかるので、じわじわと距離を伸ばし、基礎体力をつけていく事が望ましいです。
慣れてきた頃、坂道や階段を取り入れたり、道中にドッグランがあれば、寄ってお友達と遊ぶのも愛犬にとってはストレス発散や気分転換にもなりますので、一石二鳥です。
犬の運動ダイエット:室内での運動を増やす
お家での体を動かす遊びは、飼い主とのスキンシップに加え、ダイエットにもなります。
・投げたおもちゃを運んで貰う
投げたおもちゃやボールを運んできてもらうという運動です。
室内ですと、大半が短い距離にはなりますが、繰り返し投げることで、とても良い運動になります。
・ロープなどを使い引っ張り合う
ロープなど、少し長さのあるおもちゃの引っ張り合いっこで、足や背中の筋肉を使い、とても良い運動になります。
犬は興奮し過ぎると、周りが見えず怪我につながる可能性がありますので、小休憩を挟みながら行うと良いでしょう。
そして、室内遊びのスペースにはカーペットなど滑り止め防止として敷くようにして、転倒防止や関節を傷めてしまわないよう対策して下さい。
室内遊びとして、運動を行うメリットは、ダイエットのみならず、飼い主との信頼関係共に躾にもなるのでオススメです。
犬の運動ダイエット:リンパマッサージ
リンパマッサージと聞くと難しいような気もしますが、犬へのリンパマッサージは、ダイエット・肥満予防に効果的と言われています。
リンパ管はリンパ液が流れていて、リンパ液に含まれている免疫細胞が、細菌・ウイルス・不要な細胞を処理するようといったような働きをしています。
その為、リンパ管が詰まると浮腫や免疫力低下に繋がります。
そこで、ポンプ機能としてリンパマッサージしてあげると、滞った不要な細胞などが流れるといったイメージになります。
ドッグマッサージを実施されているお店もあります。
自宅でするリンパマッサージの方法
・リンパは軽く触るだけで流れます、力の入れ過ぎには注意してください。
・犬が嫌がった場合、直ちに中止してください。
【犬のダイエット】肥満の原因
犬の肥満には原因はいくつかあり、注意して様子を見る事が重要です。
肥満は寿命が縮む原因になっていると言われています。
肥満になり良い事は一つもありません。
太った原因をしっかり理解し、対策・改善する事で、愛犬が少しでも元気に長く暮らせるように、飼い主の努力が必要となります。
肥満原因で一番多いのが、フードやおやつの与えすぎです。
消費カロリー以上摂取してしまう事で、体重増加に繋がります。
摂取し消化できなかったカロリーは当然、脂肪に変ります。
次に多いのは、運動不足です。
摂取カロリーより消費カロリーが下回り肥満に繋がります。
散歩の時間や距離が短くなったなど思い当たる事がある様なら、改善する事で肥満解消に繋がります。
フードの種類を変えたり、避妊・去勢手術をしたなど太る要因は様々です。
その他にも、病気が隠れている場合があります。
犬の肥満原因①食事
上記にも記載した通り、肥満に一番多い原因がフードやおやつの与え過ぎです。
食事が苦手な犬や、少食な犬は存在しますが、犬の特性上、与えれば与えるだけ食べてしまいます。
一日の摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、人間同様、肥満に繋がります。
フードとは別に人間の食べ物与えたり、可愛さあまりに、家族がそれぞれが、おやつを与えていたりするといったような事が肥満になる理由で多く挙げられます。
犬は自力で食事を用意できません。
フードやおやつの与え過ぎが原因で肥満になる場合、飼い主が正しい知識を身につけ、愛犬に合った食事を用意してあげる事が一番の改善策です。
犬の肥満原因①運動
肥満原因で次に挙げられるのが、運動不足です。
飼い主が高齢で散歩に行けない。
仕事が忙しくて、短時間の運動しか出来ていない。
といった事情は様々ではありますが、運動不足で、筋力の低下・基礎代謝の低下に繋がり、太りやすい身体を作ってしまいます。
そして、運動不足の犬に現れる症状があります。
・攻撃的になる
運動不足によるストレスで攻撃的になり、無駄吠えや、家具などを噛んだりするようになり、飼い主や訪問者の手を噛んでしまう犬もいます。
・異常に身体を舐める
体の一部を必要以上に舐め続けるといった症状が見られる場合があります。
特に前足を舐め続けていて、皮膚が傷付いていて、所謂自傷行為にあたる行動が見られます。
こう言った症状が現れた場合、運動不足を疑い、散歩量の見直しや、おもちゃを使った運動、ドッグランやドッグプールなどを利用したり、訪問型ペットシッターや散歩代行サービスなど、体調不良や忙しい飼い主に変わり、運動不足を解消してくれるサービスが存在しますので活用し改善される事をおすすめします。
犬の肥満原因③病気
犬の肥満には、病気が隠れている場合があります。
急激に太ったなどには注意が必要です。
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されている状態の病気です。
多飲多尿・毛が薄くなる・お腹が膨れると言った症状が現れます。
免疫力の低下から、皮膚炎などの感染症にも罹りやすくなり、糖尿病を併発する事もある危険な病気です。
・甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが出る量が少なくなった状態の病気です。
犬が罹ると、急激に太りだし動きも鈍くなります。
毛が薄くなるのも特徴です。
また、肝臓疾患や循環器疾患は腹水が貯まる事から太ったと勘違いしやすい病気で、注意が必要です。
こう言った病気にいち早く気付くには、日頃から愛犬をよく観察し、マッサージなどで触れ、愛犬の体型や体重をよく把握している事が重要です。
食欲は無いのに体重は増える、元気がない、毛が薄くなり皮膚が見えるなどの症状が現れた場合は、受診する事をお勧めします。
【犬のダイエット】肥満のリスク
人間が肥満になれば、たくさんのリスクがありますが、犬も同様です。
現在、先進国の犬の20%は肥満と言われています。
肥満は慢性疾患など、生涯続く障害を抱え、最悪の場合死に繋がる可能性もある状態です。
寿命が短くなり、糖尿病・免疫力の低下・骨関節疾患や心臓病・尿路疾患・高血圧などの病気に直結します。
例えば、短頭種のパグの様な犬は首周りを脂肪が圧迫し、呼吸困難に繋がり危険と言えます。
そして、肥満からくる疾患でのストレスから、攻撃的になるといった問題行動も見られ、大きな病気やストレスになる前に改善が求められます。
犬の肥満リスク①関節疾患
肥満になり、体重が増えると関節や骨に負担がかかります。
そして、靭帯の損傷、変形性関節症と言った疾患が進行しやすい状態になり、人間同様、痛みが伴う辛い病気です。
歩行を困難とする為、散歩はもちろん難しくなり、寝ている事が多くなります。
歩行が難しくなると、関節周りの筋力も低下し、歩行はより困難な悪循環となりますが、プールなど負担を減らした運動を取り入れてみるなどの工夫で改善していきましょう。
治療は、鎮静剤などで痛みを緩和しますが、一番の治療は体重を減らす事です。
獣医と相談の上適切な治療、運動を行いましょう。
犬の肥満リスク②循環器疾患
循環器疾患とは、血液を全身に循環させる機能が正常に働いていない状態を指します。
高血圧・心筋症・心不全・脳梗塞・動脈瘤などが分類されます。
肥満は高血圧をはじめとする循環器疾患になりやすい状態にあります。
また、人間の食べ物を与えると(水産加工品・加工肉はど)塩分の摂り過ぎが原因で陥りやすくなる病気です。
犬のおやつやフードにも塩分の高いものがありますので、塩分カットのものを選ぶと安心です。
循環器疾患を予防するには、日頃から適度な運動を心がけ、塩分過多や過食などに注意する事が大切です。
犬の肥満リスク③呼吸器疾患
脂肪が気管を圧迫する事で起こる、気道虚脱という病気があります。
気管が潰され変形し、呼吸がし辛く乾いた咳やゼーゼーと音が鳴るやガーガーとアヒルの様な音が鳴る、などの症状が出ます。
または、呼吸困難に陥りチアノーゼが現れる場合もあるので注意が必要です。
そして、気道虚脱は小型犬に多いとされています。
遺伝が関係していると言われてますが、吠え過ぎ・リードの引っ張り過ぎ、そして肥満が原因と言われています。
一度、変形した器官は元に戻らないとされていて、気管支拡張剤や鎮咳薬などの薬を用いて治療します。
場合によっては、外科的治療も必要とします。
肥満だけが原因とは限りませんが、肥満は要因の1つにあげられる為、肥満にさせない努力や、ダイエットでの改善が必要です。
犬の肥満リスク④心臓病
肥満犬は心臓に負担が掛かります。
身体が大きくなれば、血液が多く必要となり、心臓は血液を身体に送る為、適正体重の犬に比べ、より働かなくてはいけなくなります。
肥満原因で心臓への負担がかかり、運動に制限をかけなければならない場合は、より食事の制限が必要になります。
心臓に負担がかかる前にダイエットで減量を実施し、適正体重を維持する事が大切です。
また、塩分の多い食事も心臓に負担がかかるとされています。
心臓疾患を持つペットに療法食なども利用しながら、かかりつけ医と相談しながら減量を進めましょう。
犬の肥満リスク⑤糖尿病
糖尿病は、人間と同様で膵臓から分泌されるはずのインスリンが正常に分泌出来ていない、または分泌されているのに何らかの異常で効き目が弱くなっている状態の事を指します。
犬の糖尿病の原因は肥満が占めています。
糖尿病の初期は発見が難しく、進行と共に発見されるケースが多く、白内障や肝疾患など合併症に繋がる事が多い、辛い病気です。
そして、最悪の場合、死に至る事のある病気です。
定期的な血液検査、尿検査を実施し、生活習慣や食生活を見直すようにしましょう。
関連記事:犬の糖尿病の食事
【犬のダイエット】肥満度チェックと適正体重
適正体重な犬種や個体によって異なります。
痩せやすい・筋肉質など体質も様々ですが、一般的に適正体重を15%〜20%をオーバーすると、肥満と言われています。
ですが、実際に愛犬が肥満に当たるのか気付き難いもので、日頃から体重を測る習慣が無ければ気にも留めないかもしれません。
病院で初めて肥満気味と言われた、散歩中に他人からポッチャリしているね。
と言われて初めて気付いたと言う方も少なくないと思います。
適正体重の15%〜20%という数字は、あくまで目安。
・大切なのは愛犬の体格や骨格に合った体重か否か
・成犬になってから体重の増減が少ないか否か
こちらを目安に考えて下さい。
ボディ・コンディション・スコア(BCS)
ボディ・コンディション・スコア(BCS)は愛犬を、見て触って、肥満度をチェックする方法です。
愛犬のスコアで肥満か否かを確認しましょう。
・BCS1 (痩せ)
肋や腰、骨盤の骨が目で見てわかる、触っても脂肪は感じられない状態
・BCS2(やや痩せ)
触ると肋骨がわかる、腰のくびれが細く腹部の吊り上がりがよく分かる状態
・BCS3(理想体重)
過剰な脂肪を触ってる感覚は無く、肋骨が触れる事ができ、上から観察した時に腰のくびれが見られ、腹部が吊り上げられた状態
・BCS4(やや肥満)
脂肪は少し多く感じるが、肋骨は触れることができ、上から観察すると腰のくびれが、やや見られる状態
・BCS5(肥満)
脂肪に覆われて肋・こし・骨盤と安易に骨に触れることが出来ず、上から観察するもくびれがない状態
見ても中々難しいと言った方は病院に掛かり、診てもらうと安心です。
犬の理想体重
少しの体型変化は、中々気付き難いですが、週1回程の体重測定を習慣化し、記録しておくと、体重の増減や隠れた病気などにも気付く事ができます。
体重に拘るあまり、痩せすぎに気付けないケースもありますので、BCSから導き、数字は目安に考えましょう。
体重の測り方は、体重計に愛犬を抱っこして乗ります、その後、愛犬を下ろして再度体重計に乗って、(一度目の体重)−(ニ度目の体重)=(愛犬の体重)という風に計算してみてください。
そして、その子に合った適正体重は、掛かりつけの病院で教えて貰うと安心です。
教えて頂いた適正体重を維持する事、自宅での体重測定を記録・管理する事で病気の早期発見に繋がり、肥満予防になります。
【犬のダイエット】痩せるコツまとめ
現在、日本で暮らしている犬の5割は肥満と言われています。
肥満が招く病気は様々です。
最悪の場合は命を落とす可能性もあります。
そして、犬は一度肥満になると自分の力で痩せる事は難しく、飼い主や愛犬共に、忍耐や努力が必要になってきます。
ご紹介したように、食事や運動など、色々なダイエット方法がありますが、犬のダイエットは食事制限・運動とバランス良く行う事が大切になります。
生活習慣や食生活を見直し、健康診断や定期検診などで愛犬の様子をチェックしながら取り組む事でダイエットを成功に導きます。
可愛さあまりに与えるおやつも、愛犬を苦しめてしまう結果になるかもしれません。
愛犬と少しでも長く元気に暮らす為、健康な身体作りに取り組みましょう。
ダイエット向きドッグフードの例
ダイエット向きのドッグフードは可能ならダイエット用に作られたものを使用するのが望ましいです。
これまでのフードと同じ量を食べてもカロリーが少なく、自然に摂取カロリーを減らすことができます。
ここでは3つほどダイエット向きのドッグフードを紹介します。
・犬心 糖&脂コントロール
肥満になると連鎖的に糖尿病や高脂血症をはじめ数々の疾患を誘発しやすいリスクファクターです。
「犬心 糖&脂コントロール」はそんな併発しやすい7疾患を同時にカバーする療法食です。
カロリーは325kcalと通常のドッグフードに比べて約2割低く、脂肪は5~9%とこちらも通常のドッグフードの半分程度に抑えられています。
添加物がほぼ使われていないという点で市販の療法食よりさらに安全といえます。
関連記事:犬心の口コミ
・和漢みらいのドッグフード ダイエット
漢方食材とファイトケミカルをふんだんに使ったマクロビオティックドッグフードです。
脂の少ない鹿肉と良質な油が摂れる魚をメインに据え、玄米や大麦などの難消化性炭水化物で糖質の吸収ををブロック。
カロリー333kcal、脂質7.5%と低カロリー低脂質です。
・UMAKA
九州の水炊き料亭「博多華味鳥」が提供するプレミアムドッグフードです。
お店で出すものと同じ九州産華味鳥を100%使用した贅沢フード。
ダイエット用として売り出されているわけではありませんが、ドッグフードの中ではカロリー・脂質とも低めに設定されていて、太りにくいフードです。
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