ダニ対策

ダニにアルコールは効く?畳のダニを退治する方法

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ダニにアルコールは効く?

ダニ退治スプレー

ダニ問題は、特に暖かい季節や湿度が高い環境で頭を悩ませることが多いです。家庭で手軽にダニを駆除できる方法として、アルコールが効果的なのか気になる方も多いでしょう。

・効果はあるのか?
アルコールは消毒作用がありますが、ダニの防除に対して有効であったという実験結果は報告されていません。

エタノールを染み込ませた脱脂綿を使って皮膚に噛みついたマダニを除去した例はありますが、ダニが死んだのかどうかは書かれていませんでした。

参考:消毒用エタノールにより非観血的に虫体を除去したマダニ刺咬症の1例 (臨床皮膚科 53巻13号)

一方で、マダニが媒介する「SFTSウイルス」はアルコールで不活化されるため、アルコール消毒が有効です。

参考:山口獣医学会雑誌:マダニの生態とマダニ媒介性感染症

脱脂綿を押し当てる方法は、姿の見えるマダニには使えますが、家に潜むチリダニやツメダニに対して広範囲に効果を及ぼしたいなら、他の方法がベターだと考えられます。

レモンアルコールはダニ忌避効果あり

・レモンアルコールのダニ忌避効果
レモンに含まれる成分「シトラール」がダニに対して忌避効果を持っています。シトラールは、ダニにとって警報フェロモンと同じような働きをするため、ダニが逃げ出すことが確認されています。

参考:化学と生物:コナダニの化学生態

・レモンアルコールの作り方
1.レモンを1個スライスする。
2.スライスしたレモンを瓶に入れ、アルコール(無水エタノールまたはイソプロピルアルコール)で浸す。
3.蓋をして1週間程度置く。
4.スプレーボトルに移し替える。
5.このレモンアルコールをダニが発生している場所にスプレーするだけで、ダニを効果的に忌避できます。

・注意点
シトラールは揮発性が高いため、定期的にスプレーをする必要があります。また、アルコールは火気に注意し、皮膚に直接吹きかけることは避けてください。

アルコール以外で畳のダニを退治する方法

畳

アルコール以外で畳のダニを退治する主な方法は以下の5つです。

・スチームアイロン
・燻煙剤
・ダニスプレー
・ダニ駆除業者に依頼
・畳を替える

以下、順に解説します。

スチームアイロン

・スチームアイロンの効果
スチームアイロンは高温の蒸気を発生させるため、ダニやダニの卵に対して即効性があります。蒸気がダニの体内に浸透し、ダニを死滅させる効果があります。

・スチームアイロンの使用方法
1.畳を掃除機でしっかりと掃除する。
2.スチームアイロンを最高温度に設定し、水を十分に補充する。
3.畳の表面を軽くスチームアイロンで押さえつけ、蒸気を吹きかける。
4.畳全体に対してこの作業を行い、最後に再度掃除機をかける。

・注意点
畳が湿気るとカビの原因になる可能性があるため、作業後はしっかりと乾燥させてください。
スチームアイロンの高温が畳にダメージを与える可能性もあるので、まずは小さな範囲で試してから全体に適用してください。

燻煙剤

燻煙剤とはバルサンやダニアースのように煙が出る殺虫剤です。

煙タイプ、水タイプ、霧タイプの3種類があります。

・燻煙剤の効果
燻煙剤は、燃焼することで発生する煙が部屋中に広がり、ダニやその他の害虫を退治します。煙は隙間や布団、畳の中まで浸透し、ダニを効果的に駆除できます。

・燻煙剤の使用方法
1.部屋の窓と扉を全て閉める。
2.燻煙剤を部屋の中央に設置し、点火する。
3.指定された時間(通常は2~3時間)部屋を密閉状態に保つ。
4.時間が経ったら、窓を全開にして十分に換気する。

・注意点
燻煙剤は有毒ガスを発生させるため、使用中は部屋に入らないようにしてください。
換気が不十分だと、残留する有毒ガスが健康に影響を与える可能性があります。
ペットや小さな子供がいる場合は、特に注意が必要です。

ダニスプレー

・ダニスプレーの効果
ダニスプレーは、ダニとその卵に対して即効性があります。多くの製品には、ダニを死滅させる成分と、再発防止の成分が含まれています。

・ダニスプレーの使用方法
1.畳を掃除機でしっかりと掃除します。
2.ダニスプレーを振ってよく混ぜ、スプレー口を開けます。
3.畳に対して均一にスプレーを吹きかけます。
4.畳が乾くまでの時間(通常は数十分)を待ちます。

・注意点
ダニスプレーは化学成分を含む場合が多いため、使用後はよく換気することが重要です。
ペットや小さな子供がいる家庭では、無毒・無害の製品を選ぶことをお勧めします。
畳に色落ちや変色の可能性があるため、まずは目立たない部分で試してから使用してください。

ダニ駆除業者に依頼

畳のダニ問題は、自分で対処するには手間と時間がかかることも多いです。そこで、プロの手を借りる方法として「ダニ駆除業者に依頼する」選択肢について解説します。

ダニ駆除業者は専門の技術と知識を持っています。高度な駆除方法でダニとその卵を効率的に退治し、再発防止の対策も行ってくれます。

・依頼の流れ
1.まずは、信頼性と実績のあるダニ駆除業者を選びます。
2.無料または有料の見積もりを依頼し、費用と作業内容を確認します。
3.作業日を決定し、業者が来る前に部屋の掃除を済ませます。
4.業者が作業を行い、完了後には作業報告とアフターケアの指示があります。

・注意点
費用は業者や作業内容によって異なるため、事前にしっかりと確認してください。
業者によっては、化学薬品を使用する場合があります。その場合、換気や安全対策が必要です。

畳を替える

ここでは、根本的な解決策として「畳を替える」方法についてご紹介します。

畳を新しくすることで、ダニやダニの卵、ダニが好む環境を一掃することができます。

替えるときは素材の変更も検討しましょう。

素材は以前はイ草のみでしたが、近年では和紙や樹脂素材の畳も登場しています。

特に和紙はイ草に近い触り心地で、ダニに強いため、導入する家が増えています。

・畳替えの流れ
1.まずは、畳屋やリフォーム業者に相談して見積もりを取ります。
2.見積もりに納得したら、作業日を決定します。
3.作業日に、業者が古い畳を撤去し、新しい畳に替えます。
4.新しい畳が敷かれたら、しばらくはダニの発生が抑制されます。

・注意点
畳替えは費用がかかる場合が多いです。予算をしっかりと考慮しましょう。
新しい畳にもダニが発生する可能性がありますので、定期的な掃除とメンテナンスが必要です。

畳のダニを予防する方法

ダニ予防

畳でのダニ予防に効果的な方法をいくつかご紹介します。

まず、ダニが増殖する条件は「温度」「湿度」「食べ物」です。

このうち「温度」は調整が難しいので、「湿度」と「食べ物」をコントロールします。

環境再生保全機構が行った実験では、湿度40%以下になると4時間でダニは全滅しました。

・掃除機
ダニの予防には、まず定期的な掃除が必要です。特に掃除機は、ダニやダニの卵、食べ残しやほこりなどを効率よく吸い取ることができます。

・天日干し
天日干しは、ダニが嫌う紫外線と風で効果的にダニを予防します。また、畳にこもった湿気を払うことができます。特に晴れた日には、畳を外に出してしっかりと天日干しをすることをお勧めします。

・除湿剤
水とりぞうさんなどの除湿剤を部屋の隅に置いておきます。

・扇風機やサーキュレーター
良く晴れた日に窓を開け、扇風機やサーキュレーターの風を畳に当てます。乾いた空気に触れさせることで、畳の湿気を減らせます。

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