コインランドリーの乾燥機でダニは死なない?
この記事は、
「コインランドリーの乾燥機でダニ退治できるの?」
「コインランドリーでダニをうつされることがあるの?」
といった疑問をお持ちの方に向けて書いています。
「コインランドリーの乾燥機でダニは死なない?」
→死にます。
よほど低温かつ短時間に設定しない限り、ダニは乾燥機の温度で生き延びることはできません。
コインランドリーの乾燥機の温度は60~70℃。低温乾燥でも50℃です。
ダニは50℃以上で死滅するので、充分な温度があります。
洗濯機(洗剤)ではダニは死なない
洗濯機ではダニはなかなか死にません。
環境再生保全機構が行った実験では、1万匹のダニを付着させた布製品を洗濯機に入れて洗ったところ、排水から回収されたダニは6,123匹。
うち7割は生存していたことから、洗濯ではダニを死滅させる効果は弱いことがわかります。
ダニを駆除するもっともてっとりばやい方法は高温にすることです。
コインランドリーの乾燥機でダニ退治するには何分必要?
「コインランドリーの乾燥機でダニ退治するには何分必要?」
→通常の衣類乾燥時間(20~30分)程度で十分です。
コインランドリーの乾燥機の温度は60~70℃が標準です。
安定して60℃に保てるのなら、ダニは早期に死滅します。
ただし、毛布などデリケートな素材を傷めないための低温乾燥モードだと温度は約50℃。20~30分だと生き残っている可能性があるので、1時間程度行うと良いでしょう。
自宅の乾燥機でダニは退治できる?
「自宅の乾燥機でダニは退治できるの?」
→できます。
ただし容量が小さいので布団や絨毯などの大物は洗えません。
あくまで衣類、大きくても毛布程度でしょう。
また、機種や乾燥タイプによって温度が異なり、中にはダニ退治効果がないものもあります。
素材によっては高温乾燥NGでタンブル乾燥しかできないもの、そもそも乾燥機
がNGなものなど色々あります。
乾燥機にかける前に洗濯表示をチェックしましょう。
単独乾燥機の場合
洗濯機と乾燥機が分かれているタイプです。
乾燥機のみの場合はヒーター乾燥です。70℃の熱風で乾かすため、衣類が乾燥したころにはダニは死んでいます。
そのため、単独乾燥機なら確実にダニを死滅させられます。
洗濯機が乾燥機能も備えている場合
洗濯機が乾燥機能も備えている場合、以下の3つのタイプがあります。
・ヒートポンプ乾燥
・低温風乾燥
・ヒーター乾燥
・ヒートポンプ乾燥
60℃前後の熱で乾燥させます。通常の乾燥時間で十分ダニは死滅します。
・低温風乾燥
室温プラス15度程度の温度です。室温25℃で槽内は40℃。室温30℃で槽内は45℃。確実にダニを死滅させられないため、ダニ駆除効果は弱いです。
・ヒーター乾燥
約80℃の熱で乾燥させます。通常の乾燥時間で十分ダニは死滅します。
ダニは洗濯機でうつる?
「ダニは洗濯機でうつる?」
→可能性はあります。
環境再生保全機構が行った実験では、1万匹のダニを付着させた布製品を洗濯機に入れて洗ったところ、排水から回収されたダニは6,123匹。
残りの3,877匹は洗濯槽やホースの中に残っていることになります。
また、回収されたダニのうち7割が生存していたことから、洗濯槽に残っているダニも7割程度は生存していると考えられます。
洗濯物の入れ替えプラス次の洗濯でさらにダニは減るとはいえ、洗濯槽に残っているダニがゼロになるかというと疑問です。
そのため、自宅の洗濯機でも洗濯物から洗濯物へ、コインランドリーでは前の人が残したダニが自分の洗濯物へうつる可能性はあります。
そこで、洗濯後に乾燥機にかけることで、確実に死滅させられます。
ダニ対策で洗濯せずに乾燥機にかけてもいい?
「ダニ対策で洗濯せずに乾燥機にかけてもいい?」
→可能ですがおすすめしません。
たしかにダニ対策だけを考えるなら、洗濯はあまり効果がないので、乾燥機だけを使うのは正しい方法といえます。
ただし、汗、フケ、垢、ホコリなどで汚れた衣類やシーツを乾燥機に入れるのは、清潔性の観点からおすすめしません。
次にまた使うことを考えると、洗濯してから乾燥させるほうが清潔ですし、次回また気持ちよく使えます。
洗濯乾燥機以外のダニ駆除方法
ダニの駆除方法は大きく3種類あります。
・高温
・低湿度
・薬剤
高温で死滅させる方法は布団乾燥機や日光を利用する方法があります。
低湿度で死ぬの?と疑問に思うかもしれませんが、湿度40%以下の環境で4時間でダニが全滅したという実験結果があります。
薬剤はスプレーや燻煙剤ですね。
いずれの方法も、行った後必ず掃除機をかけましょう。
ダニは殺しただけで終わりではありません。アレルゲンを取り除くには、ダニの死骸や糞を除去することが大切です。
以下、順に解説します。
布団乾燥機
○布団乾燥機のメリット
高温でしっかり乾燥: 布団乾燥機は高温で布団を乾燥させることができ、その過程でダニを効果的に死滅させます。
手軽さ: 洗濯乾燥機と違い、布団乾燥機は布団をそのまま乾燥させることができるので、手間がかかりません。
大きなアイテムにも対応: 布団やマットレスなど、洗濯乾燥機では対応できない大きなアイテムも乾燥させることができます。
○使用のポイント
定期的な使用: ダニは短期間で繁殖するため、定期的な使用が効果的です。
乾燥時間と温度: 乾燥機によっては温度設定が可能なものもあります。ダニをしっかりと死滅させるためには、適切な温度と時間を選ぶことが重要です。
黒いポリ袋に入れて屋外に放置
○黒いポリ袋のメリット
高温効果: 黒いポリ袋は太陽光を吸収しやすく、袋の中の温度を高く保ちます。これにより、ダニは高温で死滅します。
簡単かつ安価: 特別な道具や機械は不要です。黒いゴミ袋一つでダニ駆除が可能です。
大きなアイテムにも適用可能: 布団やクッション、ラグなど、大きなサイズのアイテムもこの方法で処理できます。
○使用のポイント
日当たりの良い場所での放置: 効果を高めるためには、日当たりの良い場所で袋を放置することが重要です。
放置時間: 最低でも3〜4時間は放置することをおすすめします。ただし、夏場はこの時間を短縮できる場合もあります。
袋をしっかり閉じる: ダニが逃げ出さないように、袋の口はしっかりと閉じましょう。
洗濯乾燥機がない場合や、大きなアイテムを処理したい場合には、黒いポリ袋を使ったこの方法が非常に効果的です。手軽で安価なこの方法、ぜひお試しください。
炎天下の車内に放置
○炎天下の車内のメリット
高温で効果的: 炎天下の車内は非常に高温になります。この高温環境は、ダニを効果的に死滅させることができます。
手間不要: 車にアイテムを放置するだけなので、特別な手間はかかりません。
大きなアイテムにも対応: クッションや小さなラグなど、洗濯乾燥機で処理しきれないアイテムもこの方法で対応可能です。
○使用のポイント
日中の放置: 効果を最大限に引き出すためには、日中の炎天下での放置が最適です。
放置時間: 最低でも2〜3時間は放置することを推奨します。温度が非常に高い場合は、この時間を短縮できる可能性もあります。
窓を閉める: 車の窓はしっかりと閉め、高温環境を維持するようにしましょう。
ポリ袋に乾燥剤と一緒に入れて放置
乾燥剤はシリカゲルや塩化カルシウムなどの効果で空気中の水分を吸い取って湿度を下げます。この性質を利用して、低湿度でダニを死滅させる方法があります。
水とりぞうさんなどの除湿剤だと吸い取った水分量が目に見えるのでいいですね。
○ポリ袋と乾燥剤のメリット
乾燥効果: 乾燥剤は高い吸湿性を持っており、ポリ袋内の湿度を下げます。ダニは湿度40%以下で死滅します。
手軽かつ経済的: 乾燥剤とポリ袋はどちらも安価で手に入れやすいアイテムです。
場所を選ばない: この方法は場所を選ばず、クローゼットや押入れ、ベッド下など、様々な場所で使用できます。
○使用のポイント
袋を密封: ポリ袋の口をしっかりと密封し、湿気の侵入を防ぎましょう。
放置時間: 最低でも24〜48時間は放置することをおすすめします。
乾燥剤の量: アイテムの大きさや種類に応じて、充分に吸湿できる量の乾燥剤を使用することが重要です。
ダニスプレー
○ダニスプレーのメリット
即効性: ダニスプレーは即効性があり、スプレーした瞬間からダニを死滅させることができます。
使い勝手: 家具やカーペット、ベッドなど、多様な場所で使用できます。
安全性: 人やペットに安全な成分を使用したダニスプレーも多く、安心して使用できます。
○使用のポイント
適切な量: スプレーの量は製品によって異なるため、使用説明書をよく読んで適切な量を確認しましょう。
定期的な使用: ダニは短期間で繁殖するため、定期的な使用が効果的です。
換気を忘れずに: スプレー使用後はしっかりと換気を行い、成分が室内に残らないようにしましょう。
燻煙剤
○燻煙剤のメリット
広範囲な効果: 燻煙剤は煙を発生させることで、隅々までダニを駆除することができます。
強力な効果: 燻煙剤は非常に強力な成分を含んでおり、頑固なダニも効果的に駆除できます。
一度の使用で効果を実感: 燻煙剤は一度の使用で広範囲をカバーできるため、手間が省けます。
○使用のポイント
安全対策: 燻煙剤は有毒な成分も含む場合がありますので、使用前には必ず安全対策(マスク、手袋など)をしっかりと行いましょう。
換気は必須: 使用後は十分な換気が必要です。特にペットや小さな子供がいる場合は、より慎重な換気が求められます。
使用説明書を確認: 燻煙剤には種類があり、使用方法も異なる場合があります。必ず使用説明書を読んでから使用しましょう。
ダニ対策アイテム①ROCKUBOT
ROCKUBOTは全自動で布団のダニ・細菌・ウイルスを除去してくれる除菌ロボットです。
マットレスの上に置いてスイッチを入れておくだけで、すみずみまで自動走行して殺菌してくれます。
ベッドの端までいくと、センサーで感知して落ちずにUターンして戻ってくる賢い子です。
ルンバを布団専用にしたようなイメージですね。
ダニ予防効果は第三者機関による検査で、「ダニの増殖が97.6%抑えられる」という実験結果が出ています。
関連記事:【ROCKUBOTの口コミ】ダニの駆除・除菌効果は?使い方も解説
ダニ対策アイテム②ダニ取りロボ
ダニ捕りロボは誘引剤(ダニ取りシート)です。ゴキブリホイホイのダニ版といったところ。
アレルギーのもととなるチリダニ・ツメダニが好む匂いで引き寄せて閉じ込めて殺します。
使い方はベッドの中に置いて放置しておくだけ。
値段はちょっと高いです。3ヶ月分で8,000円ぐらいします。
ただし、安全性と効果はピカイチ。
毒ではなく乾燥させて殺すので、子供がいる家庭でも安全です。
メカニズムはダニ取りロボの中に入っている吸湿性セラミックが体に付着し、水分を奪って乾燥死させるというもの
誘引剤もビール酵母など食品由来の成分で作られているので安全。ニオイを嗅いで気分が悪くなったりすることもありません。
回収するときもラクラク。袋に入れて口を縛ってゴミ箱にポイすれば完了。
もうちょっと安ければ全員におすすめしたいですが、やっぱり高いので「とりあえず予防してみよっかな」ぐらいならスプレーで十分です。
アトピーやダニアレルギーがあり「絶対に駆除したい!」という強い意志があるなら、使ってみるのはアリですね。